ランガラ・カレッジ

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Langara College

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ランガラ・カレッジ

100 West 49th Avenue, Vancouver, British Columbia, CANADA V5Y 2Z6

http://www.langara.bc.ca

プログラム概要

英語
沿  革 ランガラ・カレッジは、1965年に創立された公立コミュニティーカレッジで、世界100ヶ国余からの留学生約5,000名を含む、学生総数19,000名が4年間の学士課程、 専門課程、生涯教育で学んでいる。留学生専用デスク、カフェテリア、図書館、ジム、コンピュータラボ、ドクターオフィスなど設備が整っている。
特  色 4年制大学への編入コースはカナダ最大である。特に名門ブリティシュコロンビア大学に多くの学生が編入している。ランガラ進学英語学習(LEAP: Langara English for Academic Purpose)プログラムでは宿題や課題が多く、短期集中で英語力を高め、その後の大学やビジネス、日常的に英語が必要となる場面で即戦力となる知識と語学力を身につけることができる。
◆LEAPプログラム:1セッション7週間。週20時間。毎週10~20時間分の宿題有。
・基礎レベル(LEAP BASICS~LEAP2):初級レベル
カナダの文化や社会に重点を置き上級コースへ進むために必要なアカデミック英語
基礎力を身につける。
・進学準備レベル(LEAP3~LEAP8):中級レベル以上
大学の本課程コースを受講するのに必要なアカデミック英語力に重点を置き、論文用のライティングやプレゼン方法、クリティカルシンキングなど北米の大学で重要視される教養と思考力を同時に習得。
宿  泊 ホームステイ
生  活 ブリティッシュコロンビア州に位置するバンクーバーは治安の良い街として有名で、世界で最も住みやすい都市ランキングの上位に選ばれる。また、訛りのない標準英語が話されるため世界に通用する英語を習得するのに最適な環境。キャンパスはダウンタウンにもほど近い住宅街に位置し、緑あふれる美しい公園のよう。地下鉄で通えるので、交通の便もよく、理想的な環境である。
条  件 ◆申込時にGPA累計1.5以上であり、TOEIC500点以上であることが必須。
留学時期 2、3年次第2学期、もしくは3年次第1学期から4ヶ月、6ヶ月
担当教員 佐藤良子(外国語学部) 
特記事項 麗澤大学海外留学奨学金、日本学生支援機構

PICKUP留学体験記

一足先に留学を経験した麗澤大学の先輩たちが、留学先でのさまざまな体験談を語ってくれた「留学体験記」

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バンクーバーで過ごした4ヶ月
池田ゆい
英語・リベラルアーツ専攻3年
2019年8月~12月

   私は、8月から12月までの4ヶ月をバンクーバーで過ごしました。短いようで長かったし、長いようで短かったなとも思います。とにかくバンクーバーで日本では過ごせない、これまでの生活では味わうことの出来なかった日々だなと思います。何度も帰りたいと思ったけど今ではバンクーバーに行ってとても貴重な日々を過ごしていたなと感じます。    私はランガラカレッジでLEAPというプログラムで勉強をしていました。LEAPはレベルBasic〜8に分かれています。私は1と2で2セッション受けていました。週ごとにテーマがあり、どれもカナダに関することであったり、健康やファッションであったりなど興味深いことばかりでした。毎週テストがあり、自分のできないところが明確に分かることができます。授業中にペアになったクラスメートとテーマについて話し合ったり一緒にプレゼンをしたりしました。クラスメートには中国、ベトナム、韓国、イラクやイランなど南アメリカ系の人もいました。2セッションとも日本人も3人いました。たくさんの国の人がいてたくさんの文化があったので、カルチャーショックを受けることも多々ありました。全然時間通りには来ないし、人のものを自分の物のように使うなど日本人では考えられないようなことが当たり前にありました。だけど他の国のクラスメートは、疑問に思ったことはすぐに質問するし、積極的だし何よりフレンドリーでたくさん話しかけてくれました。皆なで自分の国のお菓子を紹介したり、バンクーバーにあるおすすめの自分の国のレストランを紹介しあったりしました。中国人には日本人は毎日刺身を食べていると思われていて驚きました。私は発表するとなると、文法や単語の意味が違っていたらどうしようと考えてしまい、なかなか積極的になれなかったので、物怖じせずいつでも英語に対して前向きなクラスメートに毎日刺激を受けていました。    そして私は何よりとても良い先生達に出会えたことがランガラに行って良かったと思える部分の1つです。1セッション2人の先生がいて、合計4人の先生に出逢いました。どの先生も分かりやすく、的確なアドバイスをくれながら授業を進めてくれました。問題の解き方のコツや勉強法なども教えてくれました。生徒一人一人をしっかり見てくれていて、またランガラの先生に教わりたいとも思っています。でも、せっかくランガラに入るのであれば、現地についてからクラス分けテストがあるので、それのために勉強して、LEAP2か3からスタートした方が絶対にいいです。    次に放課後や休日の過ごし方です。バンクーバーは都会なのでお店もたくさんあるし、遊ぶところもたくさんあり飽きることはありませんでした。基本バスと電車でどこでも行くことができます。放課後は図書館で勉強するか、学校の近くにあるタピオカ屋さんに行ったりダウンタウンにラーメンを食べたりもしました。バンクーバーにはお寿司やラーメンなど日本食レストランがたくさんあるので、そこまで日本食が恋しくなることはなかったです。カナダにはたくさんの移民がいるので多国籍料理がたくさんありました。私はよく韓国料理を食べに行っていました。休日は観光地を巡ったりカフェ巡りをしたりしました。バンクーバーでは全然並ばなくても雰囲気の良いカフェに入ることができます。店員さんが気さくに話しかけてくれるし、お客さんも皆なそれぞれゆっくり自分たちの時間を楽しんでいて、忙しい日本とは違うなと感じました。バンクーバーに移住している人たちの気持ちがわかりました。バンクーバーは移民が多くてバスや電車では英語を聞くことの方が珍しいくらいでした。だけど皆、お年寄りや体の不自由な人には必ず一声かけてから席を譲っていて素敵な国だなと思いました。街を歩いていると犬を連れている人が多く、私と友達が犬をずっとみていると触らせてくれる人もいました。たくさんフレンドリーな人がいて、都会だけどゆっくりした時間が流れているバンクーバーが大好きになりました。    次にホームステイについてです。まず大切なことは、期待しすぎてはいけないなと思いました。留学する前は、一緒に外出して映画を観たりするのかなとワクワクしていましたが、実際にはホストファミリーは皆な忙しく、ご飯もほとんど1人でした。このことから、私は出来るだけ迷惑がかからないように暮らすのに精一杯で、ストレスになってしまいました。だけどお金も払っているし、せっかく一緒に住んでいるのだからと思いのびのび暮らすようにしました。それからは、顔を合わせたら絶対何か話しかけたり、して欲しいことを積極的に伝えたりするにしました。そうすることによって暮らしやすさがかなり変わりました。ホームステイに大事なのはコミュニケーションと気を使いすぎないことが大切だと思いました。最初は顔を合わせるのも緊張したけど、最後はハグをしてお別れしました。家具や料理が海外ドラマでみるような物ばかりで、そんな環境の中で生活することができたと思うと今でもびっくりです。    実は私はカルチャーショックが大きすぎて辛いなと思うことがたくさんありました。留学は時間がありすぎるくらいたっぷり時間があります。私は留学に行く前週末はバイト、学校が早く終わる日もバイトをしていたので、時間がありすぎて何をすればいいか分からなかったです。しかし、お金のため以外に時間を使うことの大切さに気づくことができました。今までの自分を改めて考えて自己成長に繋げる時間だったり、積極的に仲良くなりたい人に声をかけて交友関係を広げたりすることによって一生仲良くしていたいと思う友達もできました。今まで自分は何でもかんでも受け身で周りがよければそれでよしという考えでしたが、それだと周りは私がどういう人間かは分からないので自分の意思表示をしっかりして自分を持って生活することが大事だと思います。留学では自分の気持ちの持ちよう次第で良い方向にもなるし、悪い方向にもなります。これから先、この留学で学んだように自分の意思、目標をしっかり立てて行動していこうと思いました。

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海外で見る日本
森慎平
英語コミュニケーション専攻2年
2019年8月~12月

   私は麗澤大学の留学プログラムを使って8月末から12月中盤までカナダの都市、バンクーバーにあるランガラ・カレッジに4か月ほど留学してきました。留学をしたいと思ったきっかけは、大学に入学したときに海外未経験者であった私とクラスメイトの経験者との決定的な違いを日々感じていたからです。彼らは外国の国民性や特色に理解があり、机に向かっているだけではあまり得ることができない国独特のスラングに理解があります。なにより私を焦らせたのは英語を話す態度が自信に満ちているということです。私はいくら試験で海外経験者に勝ってもこの点で常に劣等感を感じていました。これまで英語という科目そのものが好きだった私にとっては海外に行くこと自体にあまり関心がなかったのですが、周りとのギャップを埋めることと外国語学部に所属しているので海外の文化にあるていど理解をもっていないといけないという義務感から留学を決意しました。    皆さんは私が4か月留学すると聞いて長いと思ったでしょうか、短いと思ったでしょうか?4か月も海外にいればさすがに文化に慣れて英語が話せるようになるはずだ。私はそう思っていました。結論から言うと、やはり海外のことを理解するには短いです。最初の2か月ほどは日本文化との違いをたくさん発見でき、新しい人と出会うことで海外文化が見えてきます。しかし、それらは表面的なものであり、留学後半になると本質的なものに対しての疑問がたくさん湧きます。それはその国や人の考え方や日本に無いものに対しての違和感から生まれる根本的な疑問です。これは現地の人にとっては特に疑問に思っていない当然のことなので答えることが難しく、また自分が何に対して疑問を持っているのかをきちんと言語化して英語で伝えることが、とてもハードルが高いです。そのため自分の頭で考えるしかなく、私自身カナダに深い理解があるとはまだ言えません。今回の留学はカナダを知ったというよりかは、私たちの国、日本を見つめなおす機会となりました。今回のレポートではカナダで初めて気づいた日本について述べていきます。    私はカナダに出発するまでは、海外というものは何もかもが日本と違い、日本文化が恋しくなるだろうなと思っていましたが、バンクーバーではそんなことはありませんでした。ラーメンや丼ぶり、寿司のレストランがたくさんあったので料理で苦労することはありませんでした。もちろんカナダに合わせたアレンジが加えられていることがあり、寿司は高価な生魚をあまり使っていない巻き寿司があったり、親子丼に緑とうがらしが入っていたり、ラーメンは脂っこく味の濃いものが多かったです。食べ物の苦労で強いていうならば生卵を食べる機会が無くて少し恋しかったです。カナダの料理はイメージするアメリカのように全体的に大きく多く、カロリーが高いです。カナダ人の体が大きくガタイが良いのにも納得です。海外で日本食ブームが起きているという話を聞いたことがありますが、本当に私たちの文化が受け入れられていることが嬉しかったです。    海外では当然ではありますが私たちは日本人、外国人としてみなされます。私の周囲は日本に関心を持ってくれる人が多く、現地の人に日本のことについて色んなことを質問されました。私は聞かれたとき用にオリンピックの話題を持って行ったのですが、聞かれることは1度も無く主な話題はアニメでした。周囲の人が若い人ばかりだったのもありますが、全体的に日本文化としてのアニメに高い関心が集まっています。日本でも有名なアニメ作品の話は通じ、バンクーバーには日本のおもちゃ屋があり、いくつかの映画館ではアニメ映画が上映されていました。そして、ランガラの授業で1週間ほどアニメのことを勉強しました。アメリカと日本のアニメに主に注目し、歴史やお互いに与えた影響などを学習しました。これはアニメに学問的価値があるということを認められていることであり、海外に高く評価されているという実感がわき、誇らしかったです。    私はクラスメイトの1人の娘さんと仲良くなりました。彼女は11歳のイラン人の少女で最近カナダに家族と移民してきたばかりとのことでした。あるアニメが好きであり、そこから同じ監督の関連作品を視聴してたくさんの作品を知っていました。彼女はクラスメイトに日本人である私がいると聞き、お母さんとともに学校にやって来ました。私を見つけるなり嬉しそうに話しかけてくれ、たどたどしい日本語を喋りました。その輝く瞳を見ると自分自身の小学生時代を思い出しました。小学校の簡易的な内容ではありますが私は比較的英語の覚えがよく、アメリカ人の先生と話すことが本当に楽しく、常々もっと話したいと思い、ネイティブということに憧れました。カナダでは私が日本語ネイティブとして意欲のある人の手助けができるということに大きな喜びを感じました。彼女が好きなアニメの中で私が知っているものが多く英語でも話がとても弾みました。彼女は本格的に日本語を学んでいるわけではなく、アニメの中に現れる気になった単語を調べて少しずつ知識を増やしていました。お母さんにタイ焼きや豚カツが食べたいとせがんでいて、ほほえましかったです。幼い頃特有の飽くなき知識欲と集中力が自分の国の文化に向けられていることがこんなに嬉しいことだなんて自分自身思っていませんでした。自分の隠れた愛国心に気付かされた瞬間でした。    今回の留学には最大の盲点がありました。それはイメージする生粋のカナダ人とは頑張らないと話すことができないということです。今回の留学プログラムは英語を学ぶことが目的なのでクラスには当然ながらほとんど英語ネイティブはいません。そのため何もせずに過ごしていると期待する英語の発音は先生からしか得ることができません。もちろん授業中は英語なのでスキルは伸びるのですが、発音を聞きたいのならネイティブに会いに行かなければなりませんでした。どうすれば無理なくネイティブと話すことができるか。私には十分なスピーキングスキルがないため、私の文化にある程度理解があり、配慮してくれる人を探す必要がありました。そこで私は日本に興味があるランガラ本学の学生を見つけようと考えました。幸いなことにランガラには日本語のクラスがありました。私はランガラにいる日本人講師に会いに行き、クラス見学のお願いをしました。先生は快く受け入れてくださり、私は先生の補助と生徒への刺激を与える役割で参加しました。    1度目は初歩的なクラスでした。授業を見学していると、カタカナの書き方に苦戦しているようでした。また、自分の名前をカタカナでどう表すかがよくわからなかったようで何人も私に質問してくれました。確かに外国人の名前のカタカナ表記は日本語発音に上手く変換されて日本人がそう聞こえるようになるのが正確な変換のため、日本語の感覚がまだ分かっていない日本語学習者にとっては難しいのでしょう。また授業では教科書の例文を読んで学習していました。授業全体の雰囲気でいうと本気で日本語を勉強しているというかんじではなく、和やかな雰囲気でわいわいと勉強していました。    2度目は上級クラスで日本人2人と学生1人が質問を通してコミュニケーションをするというハイレベルな授業でした。相手はある程度の日本語の会話ができ、私が担当した人は漢字をたくさん覚えており、またアジア史を学習していて日本に対して深い理解がありました。私たちは授業の中でネイティブとして学習者に配慮ある言動を取らなければなりませんでした。ゆっくり話し、難しい言葉を使わない。これは最初は難しいのですが、自分も相手も慣れてきますのでそんなに大変なことではありませんでした。最も大変だったのは相手の意をくみ取ることです。同じ日本語を話していても発音の違い、語彙の解釈の違い、そして第1言語の違いからくる文の組み立て方の違いです。例えば英語では「have」はよく使われ、いろいろな意味を持っています。日本語学習者が頭のなかでこれを使った英文を組み立て、日本語に変換したときに「have」を「持っている」と変換したとします。すると、時に日本語としては奇妙で微妙に成立していない文が出来上がってしまいます。こうした背景をくみ取って推測するのはとても難しかったです。私は留学中に些細な動詞などの言葉のミスチョイスをして意味が伝わらなかったときに、それぐらい察してくれと思っていたのですが、それは難しいことだと体験することで身に染みて理解しました。    留学中の生活では国内では気付くことができなかった日本人の感覚を発見しました。他の国の人との交流で見つけた日本人の良いところと悪いところを感じることができました。私は正直テレビで見るような、日本人は穏やかで配慮ができて慎みがあるなどの自画自賛は好きではないです。実際そのイメージとは異なる人が多いことは明らかであり、そんなステレオタイプで民族全体を表すなんてくだらないことだと思います。しかし、留学を終えた今、他の人種と比べると確かにその傾向があると感じています。私を含む日本人はあまり主張をすることが少なく、やはり集団主義者であるということが明らかでした。授業での発言などで他の人種の人が積極的にチャンスをつかんでいく中で日本人は消極的で和を乱さないことに専念していたように感じます。これを感じたのはディスカッションをしていた時です。意見を交わしていると突飛なアイデアや気になる疑問点があるでしょう。私たちの感覚としては相手の話の区切りがいいところまで待ち、相手に対する配慮をしながら恐る恐る聞くのではないでしょうか。それに反して私のクラスメイトはそんなことお構いなしに自由なタイミングで話していました。私が話しているのを遮って主張を始めたりして最初のころは戸惑いました。また聞く態度もわからないことがあるとすぐ顔をしかめ、不快感を隠すことをあまり隠そうとしていませんでした。私はそれが本当に無礼で嫌でした。日本でこれをやると淘汰されるでしょうが、国が変われば当たり前のことです。反対に日本での当たり前と認識していたことが独特な文化だということを学びました。文化間に良し悪しは無く、ただ理解しようとして受け入れることが大切です。そうした小さな違いを経験したことが国内では無かったので、留学をした一つの意義となりました。    もう一つの日本人の特徴としては「恥」を恐れる文化であると感じました。言い換えると、一見すると周りに少し媚びているようですが、実はプライドが高くて自分が傷つくことを恐れているということです。具体例を出すと、授業での宿題などの答え合わせをするとき日本人は積極的に答えをあまり言っていませんでした。それは自分が正解していないことが周りにばれてしまうことを恐れていることと、クラスメイトの宿題の正解、不正解について責任を負いたくないからです。そのため答えを言うときは自信なさげにし、予防線を張っていた人が多かったです。実際には誤回答が多いというわけではなく、比較的勤勉な国民性から課題に対する先生からの日本人全体に対する評価は高めでした。また、先生から即興で当てられた時の動揺具合は他の人種の比ではなかったです。私も含め、とても自信がない様子で恐る恐る答えていました。また全体的に発音にコンプレックスがあるので、声も小さくなっていました。これは私個人の見解ですが、女性はまだこの点においてはましな部類で、クラスでも明るくふるまっていました。一方、男性は自分も含め、静かで声も小さくムスッとしているという人が多かったです。「恥」は私たちにとって恐いものであり、それを必死に避けようとするのは国民性です。これが日本人の消極性を招き、日本人の悪いところに繋がっていると言えます。幸いなことに私のクラスメイトやホームステイファミリーはこれに理解があり、優しくサポートしてくれました。消極的な私ですが周りのおかげで無事に留学を乗り切ることができました。    冒頭にも書きました通り、異国の文化というものは半年足らずで理解できるほど甘いものではありませんでした。カナダのあらゆるものは私にとって新しく魅力的でしたが、同時に自分の国の魅力に気づかされる機会となりました。留学は英語の学問的な能力向上もさることながら、人生経験として大変有意義なものでした。今の私は日本の感覚だけではなく、少しではありますがカナダの感覚も交えて物事を考えられるようになりました。何よりも自分が20前後という若い内にこんな体験ができるということこそが私の人生においてとても幸運なことです。

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カナダ留学体験記
栗城涼花
英語コミュニケーション専攻3年
2019年4月~12月

   英語・コミュニケーション3年の栗城涼花です。私はカナダのバンクーバーにあるランガラ・カレッジへ2019年4月から2019年12月まで語学留学に行きました。大きな都市ではありませんが人が暖かで自然も多く、とても素敵な場所でした。    始めの頃は会話力の無さと恥ずかしさとで人と英語で単純なコミュニーケーションを取る事すら出来ませんでした。言葉を発するよりも先に頭で考えてしまい、何も言えないというのが当たり前でした。数ヶ月過ごした頃、生活や授業にも慣れ、友達も増えた事で自分が話せるようになってきている事を実感し始めました。それと共に、感じたり、思ったりしている通りのニュアンスで相手に自分の気持ちを伝えたいと言う気持ちも強くなり、複雑な話題や真剣な会話の際に上手く伝えられず悔しさを感じる事も多々ありました。しかし、誰かと話せば話すほど自分の英語の伸びも感じられたのでそれが励みにもなりました。    授業に関してはやはりレベルが上がるに連れて難易度も上がってくるので最後のセッションでは随時行われるテストで合格点を超えられない事が多くなり、課題が多かったという事もありますが自然と授業以外での学習時間も増えていきました。また、レベル分けはされていますが、クラス分けのテストはリスニング、リーディング、ライティングに特化しているため、クラスの中にはネイティヴのように流暢に話せる人もいれば、私のようにあまり話せない人もいました。そのような環境の中での議論や討論は正直なところ、私にとっては本当に気が重い時間でした。何かを言わなければいけないという段階ではなく、周りと同じような会話レベルの意見やアイディアを英語で伝えなければいけないというプレッシャーを感じ、会話力はもちろん、知識力や発想力なども必要とされるものでした。しかし、相手の顔色を伺わずに自分の意見をはっきり主張する人の姿は、消極的な私にはとても刺激になり良い機会であったと思います。    日常生活においては、いくら英語を集中的に勉強していても、日常の中で母語を話す機会が増えてしまうと英語を覚え辛くなってしまうという事を聞いていたので、留学に来てまで日本人の友達を作って結局日本語に頼る生活はしたくないと思い、私はあえて日本人と仲良くする事を避けていました。しかし、言いたい事が言えないというのは想像しているよりも精神的なストレスを感じやすく、後半で同じクラスになった3年生という同じ状況で留学に来ていた日本人の友達と仲良くなり、留学中の悩みや帰国後の就活に関して、将来についてなどよく話す事があり、私にとってはとてもリフレッシュできる時間になっていました。学部生の方々に日本語を教えるボランティアをさせて頂く機会もありました。誰かに言語を教える立場に立った事が今まで一度もなかったので、英語を習っている自分たちはこんな風に映っているのだなと思いながら参加しました。    私はこの留学を通して、出会いというのはとても重要だと感じました。私は最初に出会った一人の友達を通じて多くの人と繋がる事が出来ました。また、カナダは移民が多い国なので価値観なども人それぞれで、それを肌で感じる事ができるというところも一つの特徴だと思います。愛国心が強い人や国同士の関係性があまり良くなく、本当は複雑な思いを抱えているけれどクラスの中では仲良くしなければいけいない人たちの葛藤など、人々の複雑な思いや状況を目の当たりにしました。また、私自身、自国の情勢や歴史について話していた際に「私の祖父は日本人に殺された。」と言われる事もありました。自国についての情報を様々な国の方と共有する中で、自分が何も知らないという事を痛感したと同時に私と同じ世代の人が自国について深く理解し、自分の考えを持って国の将来を真剣に考えている事や、他の国の人々が日本や日本人に対してどのような考えを持っているのかを知る事が出来ました。見えてきたものは決して良い面ばかりではありませんでしたが、一緒に食事をしているだけでも文化や習慣の違いに触れる事ができる環境での生活は毎日が新鮮でした。これは移民が多い国ならではだと思います。    この8ヶ月間は私の今までの人生で一番充実していたと言えるくらい私にとって貴重で大切な時間になりました。誰もができる経験ではないし、周囲の方々のたくさんのサポートがあって成り立ったものなので、その事を忘れずに今後の人生に活かしていこうと思います。

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留学での体験
阿部月乃
日本語・国際コミュニケーション専攻3年
2019年2月~8月

  私は二月から八月の六か月間、カナダのバンクーバーのランガラ・カレッジに留学をしてきた。バンクーバーに着いて、まず最初に様々なものが大きいと感じた。例えば道路、日本よりも広く大きく、運転しやすい環境なのだろうと思った。私が留学した時期は日本人が少なかったようで、周りを見ると日系の顔が少なかったことが印象的だった。ホームステイ先に着き、優しいホストファミリーに迎えられたものの、英語に自信がなかったのできっと最初の私の印象は喋らない学生だったと思われる。しかし、バンクーバーに着いて一週間も経つとさすがにホストファミリーとも会話する機会が増え、頑張って英語で伝えなければという意識も芽生え始めた。何とかして会話をするもよく間違えてしまっていたが、ホストファミリーの方々はその都度正しい英語にしてくれて、本当に感謝しかなかった。だが依然として右も左も分からず、習慣や意思の疎通の難しさに戸惑う日々だった。   学校が始まり、最初のセッションが始まったが、全くと言っていいほど日本人が少なく、やや鬱になりかけたが、授業のクラスメイトはいい人ばかりでレベルも自分に合っていたので、無理なくこなすことが出来た。LEAPのプログラムは、私が受けた印象としてはアジア系の人が多いように感じた。特に中国の人が多く、私のクラスではクラスメイトは12人ほど居たが、中国以外の人は私を含めて4人だけであった。先生は休み時間も英語を使えと言っていたが、さすがにこれほどまでに中国の人ばかりだといつも英語というわけにはいかず、休み時間も中国語が飛び交っていた。クラスの年齢層も幅広く、18~50歳くらいの人が居たうえ、バンクーバーに10年以上住んでいるという人も居て、なぜ今このレベルを受けているのかと驚いてしまった。そしてやはり、当たり前のことだが国が違うと英語の発音も異なり、初めの方は聞き取るのに苦労をした。時折先生が教えてくれた発音を無視して話す人が居たので、その人と話すときは自分もその人の発音に引っ張られないようにするのに苦労した。日本語を独学で学んだという人が居て、私よりも流暢な日本語で話しかけられて本当に驚いてしまった。このセッションでは外に出るアクティビティが多く、カーリングを体験した時はとてもわくわくして、友達とはしゃぎながら楽しめた。グループで決められた場所へ行くというアクティビティもあり、グループメンバー同士で拙い英語で試行錯誤して目的の場所に着いたときはとても嬉しかった。   最初のセッションの初めの頃は、家の外に出ることが怖くて引きこもり、ホームシックで軽く鬱になって泣いたりしていたが、バンクーバーで出来た日本人の子と一緒に買い物をしたり、バンクーバーの街を散策したりと少しずつ外に出るようになりホームシックも段々となくなり、2ヶ月も経つと週末は毎回のように出かけていた。バンクーバーの街を散策して分かったことなのだが、カナダには本当に様々な国の人がおり、ダウンタウンの街を歩くと様々な人を見かけた。そして様々な言葉も聞こえた。英語は勿論、中国語、韓国語、日本語に私には分からない言葉もあちこちから聞こえた。リッチモンドという場所にはほとんど中国の人が住んでいると聞いた。授業で何度もカナダはマルチカルチャーな国だと聞いていたが、改めてカナダはマルチカルチャーで柔軟性の高い国なのだと感じた。天気の方は寒くなったり、温かくなったりと衣替えのタイミングがなかなか分からず、苦労した。日の長さもすぐに分かるほど長くなっており、日本と違うなとしみじみ感じた。   4月から始まった次のセッションには、私も合わせて3人の日本人が居た。前のセッションには日本人が居なかったので、日本人が居ると知った時は少し安心した。このセッションでも相変わらず中国の人が多かったが、前のセッションよりもフレンドリーな人が多く、みんな気さくに話に乗ってくれたり、日本のこれが好きだよ、などと話しかけてくれたりして本当に楽しかった。中国の子と仲良くなり、毎回の授業が楽しみで仕方なかった。個人的にこのセッションが一番私の英語力が伸びた時期で、一番過ぎるのが早かった。友達と英語で話すことが本当に楽しく感じたうえ、一番仲の良い友達も出来た。だからこそ、風のように早く過ぎ去ってしまったのだろう。正直、このセッションはもう一度やり直したいと思えるほど楽しんで受けることが出来た。   学校外でのアクティビティとして、新しい日本人の子に誘ってもらったパドルボーディングというものを体験した。パドルボーディングは、見る分には簡単なように見えたが、実際にやってみると難しく、まだ水温が低いノースバンクーバーの海に落ちてしまった。着替えを持ってこいと言われていたので、着替えの心配はなかったが、着替えを忘れていたらと思うと気が気でない体験だった。その他にハイキングも体験した。山の中は神秘的で、日本の映画のもののけ姫の森のようだった。ハイキングも初めてで、次の日は体中が筋肉痛でとても辛かったが、これもいい体験だと思う。ホストファミリーとの会話も増え、今日何があったという報告をするようになった。ホストファミリー先の子供たちが毎朝よく喧嘩をするので、私にとってはいいアラームとなった。   最後のセッションでは、今まで一緒だった仲の良い子とクラスが離れてしまい、授業開始早々ナーバスになった。しかし、このセッションの先生方はとても優しい先生で、今までのセッションの中では一番先生に質問しやすい環境であった。最初は最後のセッションのクラスに行くのが憂鬱だったが、よく話す友達が出来てからはクラスに行くのが楽しみになった。このセッションにもなると中国の人が減り、他の国の人をちらほらと見かけるようになった。そして大抵の人が英語は結構話せるという人で、前のセッションよりも英語をより深く理解して話そうという力は身についたと感じた。そして授業の内容も少しずつ難しくなり、時折ついていくのが大変だと感じたりもした。更に、最後の最後でリスニングの力が伸び悩んでしまい、自信がないまま日本に帰ることとなった。   バンクーバーで誕生日を迎え、友達から手紙と口紅、ピーチティーを貰い祝って貰えて年甲斐もなく喜んでしまった。この誕生日は一生忘れられない思い出となるだろう。バンクーバーでたくさんの経験を積むことができ、英語の力は勿論伸びたと思うが、それ以上に人として成長できたと思う。留学の前は不安で仕方なかったが、今では留学をして良かったと心から思う。またいつか、ワーホリでバンクーバーを訪れたいと思う。

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体験者による留学先紹介

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