麗澤の学びを支えるスペシャリスト
まなざしを、ともに

通訳は、文化や心も訳す、人と人とをつなぐ懸け橋。

鈴木 小百合 客員教授 鈴木 小百合 客員教授

鈴木先生は、前期に1回・後期に1回、年に2回ほど“通訳のお仕事”というテーマで特別講義を行っています。その講義の内容は、自身が携わっている“映画の仕事”。映画のプロモーションのために来日した俳優・監督が、記者会見や各メディアの個別インタビューなどを受ける際、鈴木先生は通訳としてその場に立ち会っていますが、講義ではその時々の写真などを交え、通訳の具体的な仕事内容から、俳優・監督それぞれのインタビュー中のエピソード、さらに身近で接している人にしかわからない裏話までを学生に披露しています。こうした具体的な事例を通じて、鈴木先生が学生に伝えていることは、通訳という仕事は、人と人とをつなぐ懸け橋であるということ。「世界各地から来日された方々のお国の事情や文化、暮らしについて知り、“通訳”によって、それらを日本の人々に伝えることで、お互いの相互理解が深まります。通訳は言葉だけでなく、文化を訳したり、人の気持ちを伝えたりもするため、心の懸け橋になる仕事だとも言えます」と実体験に基づく実感を話す鈴木先生。将来、英語を使った仕事を目指す学生には、こんなアドバイスも。「英語をたくさん聞くことがまず基本です。そして聞いた英語を言えるようにします。最初はゆっくりでOK。徐々に早く言えるようにしましょう。教材としては、映画はオススメ。映画を通して生きた英語を身につけることができます。それから語彙を増やすこと、自分自身の引き出しを多くすること。好奇心を持って、いろんなことに興味を持ち、自分の中に吸収しておくと、いざというときに役立ったりするものです」。

鈴木 小百合 客員教授
英語翻訳家・通訳。特に映画の分野では各方面から高い評価を受け、映画のプロモーションで来日した数々のハリウッド・スターや監督の通訳を務める。東京国際映画祭では20年以上にわたり通訳を担当。2013年から麗澤大学の客員教授となり、自身の仕事観を通じて、学生を刺激している。

鈴木 小百合 客員教授

自信があれば、ドイツへの留学も数倍楽しいですから。

草本 晶 准教授

間違っちゃいけない、失敗しちゃいけないという不安を払拭する。不安がなくなると自信につながる。「自信があれば、ドイツへ留学しても数倍楽しいですから」と草本先生は、普段の授業から「自分の意見を言わないと進まないオリジナルの教材を使い、少人数のグループワークを通じて、話すことで自信をつけてもらう」ようにしています。“意見”というと難しそうですが「まずは、趣味やアルバイトのことなど、学生にとって身近なところから始めています」。自分のことなら、学生も話しやすいだろう、という工夫をして“話せるって、楽しい”を体感させ、自信につなげるのが草本先生。「興味がないことは身につきにくいですよね」。そして“自信”の先には、続きがあります。「私自身、ドイツ語は大学から始めました。新しい言語が使えるようになると、やっぱり世界が広がります。それを学生にも経験してほしいです」。

草本 晶 准教授
主な担当科目:ドイツ語総合ⅠA/ドイツ語翻訳演習G/ドイツ語圏事情セミナーC
麗澤大学の卒業生。入学したキッカケは「少人数で、留学できるから」。幼少時にアメリカで英語を身につけ、大学時代に独・英・日のトライリンガルに。

手づくりの教材だから、学生を成長させられる。

シュッテレ・ホルガー 准教授

「4年前まで実は教科書を使っていたのですが、学生のためになっていないようでしたので、他の先生方に“教科書をなくしませんか?”と提案しました」というシュッテレ先生。文法中心だった授業を会話中心に変え、尚かつ教材はすべて教員全員がオリジナルで制作。「特に教材制作は大変ですが、他の先生方から“学生に教えるべきことを教えられる”と賛同いただきました」。
教科書はどんどん古くなりますが「オリジナル教材は常に新しいものを提供できます」。たとえば、とある写真家が、人が1日の間に触ったものを順々に撮影してコラージュにした芸術作品を題材に、その人の職業や趣味などを考える教材は、シュッテレ先生のオリジナル。こうした“教科書のない授業”に取り組み、大きく変わったのは、新入生が7月には総合的な基礎語学力を身につけてしまうほど急成長すること。“労をいとわない手づくり”は、教育の本質かもしれません。

シュッテレ・ホルガー 准教授
主な担当科目 : ドイツ語会話Ⅰ・Ⅱ/ドイツ語上級C/総合ドイツ語上級演習
ドイツ出身。イェーナ大学の交換留学生として麗澤大学に留学。大学卒業後、11年前に来日。「日本の学生が大好き。日本で教師になって、良かったです」。

言うだけでは忘れてしまう 見せてくれたら覚えられる やらせてくれたら理解できる

先生の仕事は、自信を与えること。

マクヴェイ・ポール C. 教授

「クラスでいきなり一人の学生に“発音してみて”と当てると、パニックになります。先生が、こういう経験をさせてしまうと、学生は常にプレッシャーを感じて“間違いたくない”“恥ずかしい思いをしたくない”とかたくなになってしまいます」とマクヴェイ先生は言います。リラックスさせ、尚かつ自信を与えるためには、どうしたらよいか?かつてイギリスで高校生にフランス語とスペイン語を教えていた経験・成果をもとに、マクヴェイ先生は、独自の教え方をしています。「たとえば、発音に関しては、まずクラス全員で発音→クラスの半分が発音→ペアで発音→最終的には学生一人に発音してもらうようにします」。この“逆三角形”の教え方は、自信を芽生えさせるキッカケになるのだそうです。もう1つ独自なのが「言葉には感情がある」という教え方。たとえば例文を読み上げる時、多くの日本人は、棒読みになりがちです。しかし「例文を読んだ時、その文章に書かれている状況を想像し、深く感じることができれば、口に出す時、自然と抑揚が生まれるはずです。字面をなぞるだけなら、それは“ロボット英語”。嫌々話しているように聞こえてしまいます。日本語に抑揚があるように、英語にも抑揚があるのです」。間違ってはいけない、という強迫観念をなくし、ネイティブスピーカーに近い抑揚ある自然な英語を教える。「だって、先生の仕事は、学生に自信を与えることじゃないですか」。マクヴェイ先生の授業は、学生を抑え込むような“威圧”とは無縁の世界。マクヴェイワールドは、伸びやかな人間関係をもつくり出し、学生と仲良く食事に出かけることはもちろん、卒業生からも、いまだに結婚式の招待状が届いたりするそうです。

マクヴェイ・ポール C. 教授
主な担当科目 : Discussion on Culture & SocietyⅠ・Ⅱ/Top Level English A
イギリス・リバプール出身。30歳までイギリスでフランス語・スペイン語の高校教師を経験した後、オーストラリアへ移住し、高校の教頭に。その後、2年間バックパッカーとして世界を放浪。その際に訪れた国は30ヵ国に上る。
日本では2週間だけ、臨時の英語教師をするはずが、今や住んで20年になる。

マクヴェイ・ポール C. 教授

学生の前に、リアルな中国を再現する。

松田 徹 教授

「先生の後について、教科書を読むだけでは、全然成長しませんから」と言う松田先生。「授業中、中国や台湾の動画や写真を見せたり。実際ホテルに置いてある歯ブラシやクシなどのアメニティを手にとってもらったり。大量の食品サンプルを前にして会話をしてみたり」。発音や文法など言語だけでなく、中国や台湾の文化にも学生が興味を持てるよう、様々な工夫を凝らしています。そうして学生の前に提示するのは、リアルな中国の世界。留学しても通用するようにと、その内容は非常に実践的です。また、一人ひとりきめ細かな指導を行うために、松田先生は入学前に、学生の顔と名前を覚えてしまうそう。「先生が信頼関係をつくろうとしないと、学生は伸びませんから」。

松田 徹 教授
主な担当科目 : 中国歴史研究C/中国史入門/中国語基礎演習Ⅰ・Ⅱ
麗澤大学で教鞭をとって30余年。これまでに1500人以上の教え子を輩出。今では、教え子の子女が中国語専攻に入学して来たりもしている。

新しい言葉をどう修得するか?自分の経験を伝えていきたい。

邱 瑋琪 助教

日本に留学して、日本語をマスターした邱先生。先生には、今でも忘れられない授業があると言います。「1999年の授業の一コマ。当時大学2年生で、日本語を学んでいたのですが、先生がハチの飛び方を説明してくださって。新しい言葉を学ぶ際に、ちょっとしたエピソードが付加されると、それは忘れられないものになるのだと、その時学びました」。中国語・台湾語のネイティブとして専攻内で発音の強化、実践力の向上を担っていますが、同時に授業の合間に“エピソード”を差し挟んで、自分自身が体験した“忘れられない授業”を心がけているとのこと。「私が日本語を修得したプロセスは、学生が中国語を修得するプロセスに役立つはずです」。さらに、先生の留学経験は、学生にとって中国や台湾への留学の見本にもなっています。「中国語人口は英語に次いで世界第2位。しかも中国語を話す華僑は世界中にいて、今ではアフリカにも進出しているほど。世界で通じる言葉をぜひ身につけてほしいです」。

邱 瑋琪 助教
主な担当科目 : 中国語基礎演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ/台湾語Ⅰ・Ⅱ
台湾・台北市出身。日本で1年間日本語を学んだ後、麗澤大学に入学。卒業後、そのまま大学院へ進み、博士号を取得。日本在住20年になる。

言うだけでは忘れてしまう 見せてくれたら覚えられる やらせてくれたら理解できる