南イリノイ大学

Reitaku University International Exchange Center Reitaku University International Exchange Center

Southern Illinois University Carbondale

南イリノイ大学

南イリノイ大学

1000 Faner Drive Faner Hall, Room 3242 Mail Code 4518 Carbondale, IL 62901

https://cesl.siu.edu

プログラム概要

英語
沿  革 南イリノイ大学(Southern Illinois University)は、1869年に設立された南イリノイ教育大学を起源とする総合大学で、カーボンデール校とエドワーズビル校からなる。CESLのあるカーボンデール校は学生数約12,000人、シカゴの南方約500km、セントルイスの南東約160kmに位置する人口25,000人のイリノイ州南部の小都市にある。4.6平方キロメートルの広大なキャンパスに、200以上の学部、学科を擁し、それらの学部のためにキャンパス内に牧場や空港がある。英語集中コース(CESL)はUCIEP(全米大学集中英語講座連盟)と AAIEP (集中英語プログラム米国協会)の加盟校であり、1966年以来、幅広い訓練と経験を積んだ講師陣による、最先端のメソッドに基づく英語集中講座を開講している。20ヶ国以上から来る約220名の留学生と共に、国際色豊かな環境で学ぶ。
特  色 ●CESLでは年間8週間プログラムを5ターム提供しており、初級から上級の9レベルに分けられ最上級レベルは大学院進学のためのプログラムである。現地到着後、クラス分けテストを受ける。8月開始の場合2、3、4ターム (計16、24、32週間)、3月開始の場合は21ターム+3週間スペシャルプログラムの計19週間、または3月~12月終了の1年留学も可。1クラス6~7人の少人数制で、個人のニーズに合わせたサポートを受けられる。Lower levelは開講されないこともある。
●プログラム内容:授業は月~金(8:00~)で各レベル週20時間。
Level 3/4 General English 1/2: Learning Centerのフォーマットでレベルにあった学習
Level 5/6 Advanced English 1/2:10時間Core + 5時間文法+5時間Listening & Speaking
Level 7/8 English for Academic purpose 1/2:10時間Core + 5時間Writer’s workshop
+5時間TOEFL Preparation
Level 9 Graduate Student English:10時間Core + 5時間TOEFL Preparation
+5時間American Culture
●春の3-weeks special program(Community Engagement Program)は地域住民との交流や様々なボランティア活動を体験する。
●Skills Centerでは予約をするとチューターから30分の個別指導が受けられる。
●Conversation Partner制度がある。
宿  泊 ●麗大生は管理の行き届いている学外のAmbassadorHallに滞在する。主に寮で自炊をする が、ミールプランも選べる。
●セントルイス国際空港から車で約2時間半、マリオンエアポートからは車で15分。
生  活 ●カーボンデ―ルは小さな親しみやすい街で、イリノイ州内のベストスモールタウンにも選 出されている。付近にはシャウニー国立公園や多くの湖がある。 キャンパスは森と広場、 湖と木立に囲まれ、多くの学生がアウトドアのハイキングや釣り、ボート、キャンプや野 球などのスポーツを楽しんでいる。多国籍の仲間でチームを作り、サッカー、バレーボール、バスケット等の学内大会が多く開催されており、スポーツを通した文化交流が非常に盛んに行われている。また地域の貿易、観光、教育の中心地として栄え、物価が安い。セントルイスやシカゴ、インディアナポリス、ナッシュビルなどの大都市へのアクセスも良好。CESLは学内のMorris LibraryやStudent Centerに近い、Faner Hall内にある。
●CESL主催の各種イベントや小旅行が提供される。
条  件 ●TOEIC450 点以上、累計 GPA1.5 以上であること。 (申込時)
留学時期 ●2/3年次秋学期~(4ヶ月/6ヶ月/9ヶ月)、3年次春学期~(:5ヶ月/9ヶ月)
担当教員 日影
特記事項 麗澤大学海外留学奨学金、日本学生支援機構留学奨学金

PICKUP留学体験記

一足先に留学を経験した麗澤大学の先輩たちが、留学先でのさまざまな体験談を語ってくれた「留学体験記」

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南イリノイ大学

自分で自分を成長させることができた5ヶ月間
佐々木真子
英語コミュニケーション専攻3年
2024年3月~8月

   3月から始まった留学生活はあっという間に5ヶ月が過ぎ、先日無事帰国をしました。この5ヶ月間は今まで体験したことのないことばかりが起き、本当に時間の流れの早さに驚いています。この体験記では、私の留学生活でのことを書きたいと思います。 まず授業についてですが、私は半年のプログラムだったため3つのタームに分かれて授業が進んでいきました。現地に到着してすぐにクラス分けのためのテストを受け、韓国人、コロンビア人、パナマ人、日本人で構成されたクラスで1ターム目の授業がスタートしました。このクラスでは、英語力向上に必要な技能の総合的な授業、スピーキングとリスニングにフォーカスした授業、そして文法の授業がありました。これらの授業では今まで日本で習ってきた英語の復習のような内容だったためとても難しいと感じることはなく、わからないことがあればクラスメートで教え合ったり先生に聞いたりと、スムーズに授業が進んだ印象でした。テストもそれぞれの授業で中間と期末があり、先生によっては単語テストや復習テストが週に1回ありましたが、授業をちゃんと受けていれば問題なく乗り越えることができます。    私が特に大変だったと感じたのは2ターム目以降でした。2ターム目は1ターム目と違ってSDGsに関する3週間のボランティアアクティビティでした。1日の中で午前中は授業、午後はカーボンデール周辺の団体へボランティアに行き(日によって前後逆)、現地の人と触れ合いながらSDGsについて学びを深めるというプログラムです。このタームではCESLの生徒全員で2つのクラスに分かれるのですが、1ターム目と違って英語力のレベル関係なしに自分の興味のあるアクティビティがある方を選ぶため、授業では英語力が高い人たちとの力の差にとても悩まされました。授業内容も世界で起きている問題などを取り上げている専門的なトピックが多いため、知らない単語もたくさんあり、必死で授業を受けていたことをよく覚えています。大変と感じることはありましたが、クラスメートや先生はとても良い人たちしかいなかったため、助けを求めれば親身になって教えてくれたりと、サポートしてくれたみんなには感謝しかありません。    このプログラムの最後には、自分が訪れた団体の中で特に興味がある団体とSDGsを結びつけ、自分の国と比べてどのような状況にあるのかグループプレゼンテーションを行いました。私はパキスタン人とパナマ人の3人で、老人ホームについてプレゼンをしました。2人は私と歳も少し離れていて英語もとても上手なので足を引っ張らないかとても不安でしたが、プレゼンが終わった時に‘ I’m very proud of you, Mako ’と褒めてくれ、2人のお陰で自信がつきました。あまり時間のない中でのプレゼン準備だったのですが、3人でやり遂げたことはとても良い経験になり、英語を上達させるためのモチベーションへとつながりました。    3ターム目は、1ターム目のような授業体型に戻り、1つ上のクラスで授業を受けました。このクラスではライティングの授業、TOEFL対策の授業、そして1ターム目と同じ総合的な授業がありました。レベルが1つ上がったこともあり、難しいと感じる場面が多々ありました。また1ターム目は宿題が週に1〜2回程度でしたが、このタームではほとんど毎日あったため忙しく時間が過ぎていった印象でした。このタームでは最初はタイ人1人と私含めた日本人2人の3人しかいなかったため少し寂しかったですが、人が少なくなった分発言がしやすい環境にあったことにより積極的に先生やクラスメートとコミュニケーションを取ることができたと思います。4週間後にはブラジルで英語の先生をする人たちが来て、計6人で数週間一緒に勉強しました。    総合的な技能が学べる授業では学期末にディベートがあるということで、人を説得させるデータの選び方、話し方、パワーポイントなどのスライドの見せ方などを英語で学びました。このディベートはクラス内だけでなくCESLの生徒や先生など誰でも見ることができるため、その日までの1週間くらいはなんだか落ち着かず、その時は感じていませんでしたが今振り返ると緊張していたのかなと思います。トピック『Internet content regulation』でした。私はこのトピックについて賛成派のグループでした。一人で準備するわけではないため、同じグループの人と意見の食い違いがあっても諦めず、自分の気持ちを相手に伝えることを心がけていました。グループにはブラジル人もいたため、日本とブラジルにおけるインターネットで起きている問題を提示し、なぜインターネットを規制する必要があるのかを考えました。日本語でも難しい内容を英語で伝えることはそう簡単ではありませんでしたが、とてもやりがいのある良い経験になりました。CESLでの授業は人前に出る機会を多く体験したので、以前よりも英語の面でも人前に出るという面でも自分に自信がついたように思います。 またこの留学で強く思ったことは、何をするにも年齢は関係ないということです。私がCESLにいた時期はアメリカの大学院に通う前に英語を学びにきた人たちがとても多く、子供を持つお母さんも生徒として英語を学びにきている人もいました。留学する前は勝手に私と同い年くらいの人がいるのかと思っていましたが、逆に同世代の人は少なく、一度働きに出てから自分のやりたいことを実現しにきている人たちばかりでとても刺激になりました。私もこれから就職活動を始めて卒業したら社会人として働くつもりですが、選択肢は必ずしもそれ一つだけではないのだと気付かされました。彼らのように本当にやりたいことはなんなのか自分ときちんと向き合って答えを出していける人生にしたいと思いました。 そして何よりも、この留学に行かせてくれた家族にはとても感謝の気持ちでいっぱいです。日本にいたら絶対に体験できないようなことばかりだったので、本当に留学に行ってよかったと思っています。この経験を決して無駄にはせず、これからも英語学習の向上に励み続けたいです。

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南イリノイ大学

南イリノイ留学体験記
尾山和花
英語・リベラルアーツ専攻3年
2024年3月~8月

   私は南イリノイ大学のCESLという英語を第二言語として勉強している人のための場所で、5ヶ月間のプログラムを受けていました。沢山の素晴らしい出会いと、言語の壁を感じた一生忘れる事のないこの経験を、いくつかのカテゴリーに分けて説明していきます。 まず始めにCESLでは、他の国からの留学生と一緒に一クラス8人前後の小規模クラスで英語を学びます。初日にテストを受け、その結果によってクラスが決まります。大学というよりは語学学校に近いものなので、年齢、国籍問わず様々なクラスメートがいます。中には結婚して子供がいる人もいて最初は驚きましたが、毎日クラスで顔を合わせて些細な会話をする内に距離を縮めることが出来ました。授業内容は必修のIntegrated skills coreという教科が50分×2コマと、それぞれクラスのレベルによってもう二種類授業があります。私は最初のタームで発音の授業、次のタームでTOEFL対策、どちらにも共通していたのはWritingの授業でした。必修の授業は四技能すべてに着目しているとのことでしたが、ほとんどの時間を教科書のリーディングに費やした記憶があります。私はこのプログラムでスピーキングを伸ばしたかったので、発音の授業が最も私にとって興味深く、また意欲的に学ぶことが出来ました。具体的には、同じ発音でもアクセントの位置によって名詞か動詞かが変わるもの、質問文の文末が上がるか下がるかによって内容に対する話し手の確実さが分かるなど、これまで日本の学校の授業では触れたことのない内容で毎日新鮮な気持ちで授業に出ていたことを覚えています。    Writingは、最後のタームで一気に難易度が上がったように感じました。1番印象に残っているのは“argumentative essay”といって、意見の分かれる話題について双方それぞれの意見を持つ記事を参考にしつつ書くエッセイです。トピックを選ぶところから、筆者の意見が明確に記載されている記事を信頼できるサイトから見つけ出し、自分の意見を読み手に向けて説得するまで沢山時間をかけました。このようなタイプのwriting課題は日本語での経験も含めて初めてだったので、苦戦しながら取り組みました。他者に自分の意見を受け入れて納得してもらうためにはどのような文章の書き方が効果的なのかを先生からのフィードバックと共に学び、これからも様々な場面で使える技術を得ることができたと感じています。    TOEFL対策のクラスでは、TOEFL IBTで実施される四技能の中から我々は“listening”と“writing”の二つに焦点を当てて授業を行っていました。私はTOEFL IBTをそれまで受けたことがなく、テストの形式を意識して行われる授業に戸惑うことも多くありました。Listeningはひとつひとつの問題が長く、内容も学術的な場合がほとんどなので、数単語聞き取るのが精一杯の状態からスタートしました。メモをとるにもうまく重要なポイントをつかむことが出来ず、いざ問題を解く時も自分の書いたメモが役に立たないということも多々ありました。そんな中でも、問題のタイプ別にメモを取るコツや大事な情報を言う前のキーワード等を授業で学び、完璧とまではいきませんが徐々に慣れて行ったように思います。またwritingセクションでは、時間内にしっかり構成の整った文章を書くテクニックを学びました。私にとっては時間がとても短く感じられ、自分の意見をまとめて例を考えて段落の構成までたどり着けないことも何度もありました。このクラスで先生からもらったアドバイスで印象に残っているのは、「5点(満点)が取れる文章も完璧ではない。短い時間の中で100%の答えを採点者も予測はしていない。」というものでした。このときから、自分がとれる部分で点数をしっかり稼ごうと考えるようになりました。更にこのクラスでは期末試験と中間試験、この二つに加えて週一回行われていた単語テストで成績が決まるシステムでした。実際のテストと同じ形式で行われる試験には自信がなかった私は、単語テストですべて満点を取ろうと決めて毎週挑んでいました。結果的には一度正答率が9割になってしまった回がありましたが、他の回の頑張りもあってか授業全体の成績は90%を取ることができました。    次に三週間の“community engagement program”について説明します。このタームでは、地域の色々な団体にボランティア活動を通して参加しながらSDGsについて学びます。毎日座学の時間が約2時間、ボランティア活動が2~3時間行われていました。第一にこの期間は英語力別に4つのクラスに分かれていた生徒が、ボランティアで訪れる団体によってレベル関係なく二つのクラスに分かれます。私は一つ前のタームで上から二番目のクラスにいましたが、一つ上のクラスはすごく人数が多かったので同じクラスでも自分より優れた英語力を持つ人がほとんどでした。更に前述の通り世界中から生徒が集まっているので、人によって母国がSDGsのどんな問題に特に直面しているかも全く異なります。私個人の意見としては、日本という国に生まれて普通の生活をしていることがどれだけ恵まれていて、また自分がどれくらいそのことを当たり前に考えているかを痛感した3週間でした。世界規模で考えれば深刻な問題でも、自分の住んでいる国の状況によってはそれを本当に身近な「問題」として捉えるとは限りません。私の想像の及ばない範囲からの視点で積極的に発言するクラスメートから、沢山刺激をもらった期間でした。    具体的な活動内容としては、古本屋、地域図書館、コミュニティサポートセンター、大学のサステナビリティセンター、無料食料提供所に一日一カ所ずつ計19.5時間ボランティア活動を行いました。それぞれの機関が違う方法でSDGsにアプローチしていて、また職員の方々も無償で参加している場合がほとんどでした。自分の属する団体のポリシーをいきいきと説明してくださる様子はいまでも鮮明に覚えていますし、私達にSDGs達成のための参画を促すように簡単に取り組める活動の提案もしてくださいました。このタームだけは「英語を」学ぶのではなく「英語で」学ぶことを経験し、決して簡単ではありませんでしたがすごく貴重な経験でした。    最後に現地の学生との交流について説明します。まずこちらでは“conversation partner”というプログラムが行われています。留学生と交流したい現地の学生とペアになり、週に一回授業外で活動するといったものです。こちらはネイティブスピーカーと話せる数少ない貴重な機会です。私は二つ年下のアメリカ人の女の子とペアになりました。彼女は日本語を勉強していて、将来は日本に住むことを考えていると話してくれました。やりたいことやゴールが明確で、初めて会った日から尊敬できる部分が沢山ありました。私の英語力の未熟さから最初の頃は思うように会話が進まず、もどかしい気持ちでいっぱいでした。それから数週間たつと段々と些細なことで笑えるようになり、毎週楽しい時間を過ごしていました。時には彼女の日本語の授業の課題を手伝ったこともありました。その中で日本語のルールについての質問を受けたのですが、今まで考えた事もなかった質問を英語で説明することは非常に難しかったです。反対に私が授業で学んだ熟語のプリントを持参し、それについて一緒に話しあったこともありました。それ以外にも、授業では習わない日常生活で使う砕けた話し方や単語についても沢山学べて、楽しみながらより自然な英語に近づくことができたように思います。授業では味わえない素晴らしい体験でした。  私の五ヶ月の記録は以上です。この経験を活かして、将来自分で満足できるキャリアを築き上げていこうとおもいます。

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南イリノイ大学

南イリノイ大学留学体験記
川上綾奈
英語・リベラルアーツ専攻3年
2024年3月~8月

   私は、アメリカのカーボンデールにある南イリノイ大学のCESLという第二言語を学ぶためにつくられたクラスで、初めての留学を5ヶ月間過ごしました。私がこの大学に決めた理由はとてもシンプルなもので、アメリカに長い期間住んでみたい、というだけの理由であり、私は他の留学に行く友人と比べると、留学前は不安よりも早く行きたい、どんな場所なのかと期待に満ち溢れていたと思います。しかし、留学前の準備のビザ取得は思い出したくないほど大変でした。    早速になりますが、私たちはシカゴで飛行機を乗り過ごし、1日のほとんどを空港で過ごすことになりました。その日は忘れられません。そして、へとへとに疲れた心と体で迎えた待ちに待っていた留学の初日は、自身の不甲斐なさに直面した日でした。現地に到着し、Ambassador Hall という寮での歓迎パーティーでは聞き取れないスピードの英語が飛び交い、わかりたいのにわからない自身の情けなさと、会話に入れない疎外感をしっかりと感じてしまい、心にダメージを負い、あんなにも楽しみだった留学の初日には苦い思い出が残り、この後の生活がとても不安になりました。    しかし、私はこの留学ではとても素敵で忘れられない思い出の方がたくさん残りました。まず、CESLの授業では親切な先生たちが授業を進行してくれます。月曜日から金曜日で50分の授業が4コマ、という形式になります。私の主な日課は必修科目のIntegrated skills coreが1日に2コマ、Grammar が1コマListening & Speaking の授業が1コマとなっていました。そして、クラスメイトは、様々な年齢、国の人がいました。最初のタームでは、コロンビア人の年齢が近い子がたくさんいましたが、それがあまりないことなのか、自身よりも年齢が上でお子さんをお持ちの方がクラスメイトになることが多かったのですが、年齢というものは全く関係なく、今も連絡を取り合うほどに仲が深まりました。また、私のクラスメイトにはいなかったのですが、フルブライトという世界的な奨学金でCESLで勉強をしにきている人たちには、たくさんお世話になりました。私が拙い英語で話していても、理解をしようと話を真剣に聞いてくれたり、わかりやすい単語で話してくれたり、どうすれば英語がスラスラと出てくるのか、などと相談にものってくれたりと感謝してもしきれないです。    そして、私がこの留学で色濃く思い出に残っていることはAmbassador Hall という寮での生活です。友人と一緒にご飯を食べたり、映画を見たり、ビリヤードをしたりと私はこの寮を第二の家のように思っています。私は3階の部屋に住み、最初の2ヶ月は明治大学から来ていた日本人の子とルームメイトになりました。初めの方は、日本人同士なために話す機会が無かったのですが、彼女と私の誕生日が1日違いということがわかってからは、どんどんと仲が深まり、彼女が先に帰国してしまった日は日本ですぐに会えるとしても、お互い涙を流すほどに悲しかったです。彼女は私よりも長い期間、寮に住んでいたため彼女の友人を紹介してくれたり、炊飯器、フライパンやお米など生活が豊かになるものばかりを残してくれました。私は、このような新たに素敵な出会いができるところが、寮生活の素晴らしいところだと思っています。例えば、私が夜中に公共エリアのテレビで映画を見ているだけで話しかけてくれた人、課題を嫌な顔せずに教えてくれた人、一緒に遊んでくれた人やご飯をシェアしてくれる人やお母さんのように気にかけてくれた人などと、たくさんの異次元に優しい人々に出会うことができました。この人たちは、最後のお別れの日には朝早くから起きてくれて車で送ってもらい、最後の最後までお世話になり、私の留学生活をかけがえのない素敵なものに変えてくれた人々でした。    これまでポジティブなことが多くあるように見えますが、もちろんのことながらネガティブなこともありました。5月になり、環境の変化がたくさんありました。まず、仲が良かったコロンビア人とルームメイトとのお別れ、そして、授業形式が以前のタームよりもレベルの高いものへと変わりました。格段に英語力が違う学生たちと意見を言い合うことがメインの授業形式であり、自身の言いたいことをスラスラと言えなかった私には、とても苦痛の時間でした。そこで、発言回数の多い友人にどうしたらそのように発言できるのか相談をすると、文法や発音が間違っているか合っているのか、なんてわかっていないけれど発言していると回答され、私は間違うということに恐れていたということがわかりました。そのため、間違ってもいいからこの授業で1回は発言をする、などのルールを決めて授業に挑んだ結果、思考力と発言力が向上し、次のタームでは自身の意見が言えるようになったり、会話がスムーズにできるようになったことから成長を感じました。    これらのことから、私はこの留学で勿論のことながら語学力を鍛えることができ、発言力、思考力や自己判断力などの根本的な部分での自身の成長を感じ、そして、たくさんの人々との出会いをしたことにより自身の価値観が変化したり、新たな言語への興味が生まれました。この経験は、私の人生の中でかけがけのないものであり、また、最も重要なターニングポイントにもなりました。そして、この留学に行くことに賛成してくれて、授業料、生活費などのお金を工面してくれた両親、留学が終了するまでお世話になった国際交流センターの皆さん、この留学で出会った友人たち、CESLの先生方には、感謝してもしきれません。私は人に支えられて生きている、ということを再認識することができました。ありがとうございました。これから就職活動や単位のことなど、たくさんの不安なことがありますが、この貴重な経験を糧に自信をつけ、これからも努力を怠らず精進していきます。

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南イリノイ大学

南イリノイ大学留学体験記
中村ゆず
英語コミュニケーション専攻3年
2024年3月~8月

   英語コミュニケーション専攻の中村ゆずです。南イリノイ大学、カーボンデールで生活した経験は今までの人生の中でも一番刺激的で、英語の勉強だけでなく、友人や先生方と沢山の思い出をつくることができました。    私たち麗澤生は3月にみんなで一緒に日本からアメリカに出発しました。しかし、私たちはシカゴからセントイルスまで乗り継ぐ際、乗るはずだった飛行機に間に合わず乗ることができませんでした。私たちには乗り継ぎ時間が二時間程度しかなかったうえに、税関を通った時点で1時間以上経過していました。その後、搭乗ゲートを職員の人に聞くも、皆言っていることが食い違っていて結局ゲートに時間通りにたどり着くことができませんでした。そのため、今後留学に行く方には、航空会社のアプリを入れ、そこから搭乗までの流れをしっかりと確認しておくことをお勧めします。この経験から、今後アメリカで生活していけるのかとても不安になりました。しかし、実際に留学先の大学(CESL)に行ってみると先生方やクラスメイトはとても優しく、不安だった気持ちは徐々に薄れていきました。    まず私がカーボンデールに来て一番驚いたことは、スーパーマーケットの規模の大きさです。カーボンデールにはいくつかスーパーマーケットがありますが、Walmartが一番広く、食材だけでなく、自転車や家電など、幅広い種類の商品を取り扱っています。基本的にそこまではシャトルバスを使っていくか、車を持っている友達に連れて行ってもらっていました。私は使いませんでしたが、オンラインで注文することもできるのでとても便利です。また、日本食が食べたくなった時におすすめのスーパーはインターナショナルグロサリー(IG)です。値段は少し高めですが、沢山の日本食や調味料が売っています。私はアメリカ人の友達にインスタントではない本格的な味噌汁をつくってあげたかったので、IGで赤味噌を買いました。ただ少し面倒なのが、店に置いてあるほとんどの商品に値札が書いていないことです。もし値段を知りたければ直接レジに行き確認してもらう必要があります。    次に学校生活の話をしようと思います。私たちが通っていたのはCESLという英語の語学センターです。世界中から英語を学びに年齢問わず沢山の人が来ていました。最初にクラス分けのテストをし、私は7クラス中の下から4番目のクラスになりました。最初はクラスメイトの訛りがあり、聞き取ることが難しかったです。また、日本人以外はフルブライトで留学に来ている生徒達です。彼らの英語力は凄く高く、最初はほとんど何を話しているか理解するのが難しかったです。また、自分の英語力と彼らを比較してしまって落ち込むこともありました。しかし今でも覚えているのが、私が彼らに「私の英語があまり上手じゃなくてごめんね」と伝えると、「大丈夫だよ。皆学びに来ているんだから間違ってもいいんだよ」と言ってくれたことです。その言葉に救われ、私も彼らを見習って授業中に積極的に発言するようになりました。    一番大変だったのはクラス内でのディベートの準備と発表です。クラスで二グループに分かれ、AIが良いか悪いかについて討論しました。他のクラスの生徒や先生方も含め全員が私たちのディベートを見に来たので凄く緊張しましたが、日本ではなかなかこういう機会がないので今となればいい経験だったと思います。    授業の内容はクラスによって全く異なります。先生たちはとてもフレンドリーでお菓子を用意してくれることもたくさんありました。私が誕生日の日には、ケーキを買ってきてくれてお祝いしてくれたりして凄く感動しました。授業の他にも毎週ベーグルやドーナツ、金曜日にはcoffee hourという無料で提供されるご飯を食べながら学部生や地域の人と交流できるイベントもあり、本当に食べ物に困ることがないくらい沢山のイベントがありました。    また、私たちは一か月間、普段の授業とは変わってSDGsを学びながらボランティアをするという活動をしました。課外活動を通してカーボンデールに住む色々な人達と交流することができて凄く楽しかったです。特に記憶に残っているのは老人ホームでのボランティア活動です。私たちはそこでお年寄りの方々と一緒におしゃべりやビンゴをして遊びました。その中で私は一人のおばあちゃんとずっと話をしていて、彼女の部屋で洋服の話やお孫さんの話をしてくれました。とても可愛らしい人でしたし、めったにできない貴重な経験だったと思います。    最後のタームは最初のタームと同じ授業内容に戻りました。しかし、発音の授業がなくなりTOEFLの授業が追加されました。私は今まで受験経験がなく何をすればいいかもわからない状態からスタートしました。また課題が少なく、ほとんどテストで成績が決まるので私は単位が取れるか凄く不安でした。なぜかというと、私たちは80%以上の成績を取らないと単位をもらえないからです。しかし最終的に私のTOEFLの能力は凄く上がりました。10分でとある意見に賛成か反対し、自分の意見を書くライティングの問題があるのですが、初めのテストでは1,2行しか書くことができませんでしたが、最終的にイントロダクション、ボディーパラグラフ、コンクルージョンを全て10分以内に書き終えることができるようになりました。私は今のところTOEFLを受験する予定はないですが、この授業で学んだことはテスト以外のシチュエーションでも必ず役立つし、とてもやりがいのある授業だったと思っています。    最後に、カーボンデールでの一番の思い出について書こうと思います。4月8日に皆既日食があり、アメリカ中がお祝いモードでカーボンデールでもたくさんのイベントがありました。皆既日食当日は、町中の人がスタジアムに集まりみんなで日食を楽しみました。日食の瞬間は凄く感動的で、まだ昼間なのに夜のように空が真っ暗になりました。その日はとても暑い日だったのに、日食の瞬間だけものすごく寒かったのを今でも覚えています。その瞬間を留学で仲良くなった友達と見れたことがすごく嬉しかったし一生の思い出です。    私はカーボンデールに来て外国の文化や価値観に触れ、お互いを尊重し合う大切さを学びました。この5か月大変なことも多かったけど、留学に来て本当に良かったと思っています。ここで経験したことは一生に残る思い出になりました。

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体験者による留学先紹介

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