教職員
2026.01.29

【前編】管理会計を通して社会に貢献! その第一歩は、会計の「面白さ」を学生に伝えること

【前編】管理会計を通して社会に貢献! その第一歩は、会計の「面白さ」を学生に伝えること

2025年7月、麗澤大学経営学部に着任した深谷友理助教。管理会計を専門とし、「簿記原理」「管理会計論」「コストマネジメント/原価計算論」等を担当されています。研究の世界から教育現場へ飛び込み、今まさに新たな挑戦が始まった深谷助教に、前編では管理会計との出会いや麗澤大学に着任した経緯を伺いました。

深谷 友理
経営学部 助教
明治大学大学院博士後期課程修了。マネジメントコントロールを中心に、現場従業員の自発的行動を促す仕組みづくりについて研究。学生時代、「国際戦略経営研究学会 学会賞(論文部門)」を受賞。着任後も、京都大学で開かれた日本原価計算研究学会(全国大会)に出場するなど、会計学界で注目される若手研究者。
目次

    「何かしなきゃ」から始まった、管理会計との出会い

    ―まずは簡単にご経歴を教えてください。

    私は2025年3月に明治大学大学院の博士後期課程を修了し、7月に麗澤大学の専任講師として着任しました。専門は管理会計の分野で、特にマネジメントコントロールシステムという研究を一貫して行ってきました。

    ―管理会計に興味を持ったきっかけは何ですか?

    大学1年次生の時に「何か行動しなきゃ」という強い焦りがあり、とりあえず資格を取ろうと思って始めたのが簿記の勉強でした。

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    • 電卓を叩くだけの単純な計算だとイメージしていたのですが、実際に学んでみると奥が深く、気づけば没頭していました。

      そして2年次に学科選択があり、より専門性を深めたいと思い会計学科へ。会計学ですので「財務会計」と「管理会計」が必修科目としてあるわけですが、そのとき「すごく面白い!」と感じた授業が「管理会計」の分野だったのです。

    組織を動かす"会計"に魅せられて

    ―管理会計のどのようなところに魅力を感じたのですか?

    財務会計は対外的な報告が中心ですが、管理会計は組織内部、特に現場に近い視点で会計情報を扱います。

    • 目標設定、指標づくり、会計情報を使った従業員の動機づけなど、会計と言いながらも、経営学や心理学、社会心理学の要素が複合的に関わる、非常に学際的(研究や事業が複数の異なる学問分野にまたがって関わること)な領域です。

      担当の先生は、単なる計算方法を教えるのではなく、「なぜこの仕組みが必要なのか」「人はどう行動するのか」といった根本的な部分まで掘り下げて教えてくださり、会計の枠を超えた面白さに気づいたことが大きなきっかけでした。

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    飛び級で大学院へ。研究の世界で広がった視野

    ―学生時代、印象に残っている出来事はありますか?

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    • 大学2年次生の時に、ゼミナールの先生から「もっと研究したいなら大学院に行った方がいい。進学しなさい」と強く背中を押され、悩んだ末に3年次で飛び級し、大学院に進学しました。私が通っていた大学には、早めに専門的な研究に集中できる飛び級制度があったので、それを活用しました。

      飛び級制度というと聞こえは良いのですが、大学院を修了できなければ大学卒業資格も得られず、最終学歴は高校卒業のままというリスクもありました(笑)。

    大学院では、講義中心の学部とは異なり、研究が主軸。少人数かつゼミナール形式の授業が中心で、先輩たちの研究発表を聞いたり、実際の企業の方々と交流したりする機会も豊富にありました。指導教授が企業のコンサルティングにも携わっていたため、実際の課題に触れながら研究を深められたことは、とても貴重でした。

    「研究を続けたい」――その思いが進路を決めた 

    ―大学院修了後、一般企業への就職はお考えにならなかったのですか? 

    • 一般企業で経営企画や経営戦略に携わったり、公認会計士として働く道もありましたが、「研究を続けたい」という気持ちが圧倒的に強くありました。

      管理会計の研究は、経営者目線での分析が中心でしたが、私はもっと現場の従業員に寄り添い、会計情報が現場でどう使われ、どう動機づけにつながるのかに関心があります。組織の"人間味ある側面"に焦点を当て、社会貢献できる仕組みを作ることが目標です。

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    そうした中、研究室の先輩が、麗澤大学で簿記・会計学を教えている倍 和博先生を紹介してくださり、ご縁をいただいて着任することになりました。今も多くのサポートをしていただいています。

    ―後編では、「先生」として、そして20代の「同世代」として感じる麗澤大学の魅力を伺います。

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