学生の活躍・課外活動
2017.01.27|最終更新日:2021.12.10|

自分を変えるきっかけをくれた場所

自分を変えるきっかけをくれた場所
櫛山 万葉
外国語学部 外国語学科 国際交流・国際協力(IEC)専攻
(現在の国際学部 国際交流・国際協力専攻)2018年3月卒業
千葉県出身。千葉県立実籾高等学校から麗澤大学に進学。小学校から高校まではバスケットボールに打ち込み、現在はサークルでバンドのボーカルとしても活動中。
目次

    「行動を起こしたい!」この気持ちが第一歩となった

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    私はもともと英語が好きだったこともあって、英語や国際交流に強い大学に絞り、大学選びをしていました。そんな時、高校の先生に麗澤大学を紹介してもらいました。

    オープンキャンパスに参加した時、学生スタッフの皆さんがすごく親身になって、私の質問に丁寧に答えてくださったことや、留学生が多いことに加え「外国語を学ぶ」ことを目的とせず、「外国語を使って何かをする」ことに力を入れていることがとても魅力的で、麗澤大学への進学を決めました。そしてその後、人生を変えるような大きな出会いがあったのです。

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    ミクロネシアという地域で活動している先輩の国際交流チームの発表を聞いて、「私も何か行動を起こしたい!」と思ったんです。というのも、東日本大震災の時、私は中学3年生で、何かをしたいという気持ちはありましたが、実際に行動を起こすことができませんでした。それ以来、何かモヤモヤとした気持ちがずっと残っていたのです。そんな中、ミクロネシアチームの発表を聞くことができ、すごく感化されました。早速、ボランティアや国際協力に興味のあるメンバーを集め、グループを作り、1年生の時から活動を始め、秋田県の限界集落で廃屋撤去や除雪作業などのボランティア活動に取り組み、国内での活動を主に行きました。

    子どもたちの「また来てね」が忘れられない

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    私が今、主に取り組んでいるのは「減災教育」をテーマにしたネパールでの国際協力です。2年生からは国外にも視野を広げ、メンバー毎にで国を決め、問題点を調べることから始めました。

    丁度そんな時に起きたのが、ネパールの大地震。「地震大国の日本なら、協力できることがある」と考え、7人のメンバーでネパールでの減災活動に取り組み始めました。

    その後、麗澤海外開発協会※1にネパールでワークショップを実施できる学校を紹介していただいて、2016年の2月に事前調査に行き、同年9月にはネパールのカトマンズにある小中一貫校を対象にワークショップを行いました。

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    ワークショップの内容は大きく2つ。1つ目は「非常持ち出し品」について。2つ目は「地震が起きた時にどこに避難すべきか」を考えることでした。

    「非常持ち出し品」では10項目のリストを作り、どれを優先的に持って行くべきか、また「地震が起きた時にどこに避難すべきか」では地図を見ながら、避難場所を考えてもらいました。

    このワークショップを行うことで、再度地震のことを思い出させ、子共達がトラウマを起こしてしまうかもしれないという心配もありました。また、なかなかメンバー間のスケジュールが合わず、打合わせが進まないなど大変な事もありました。けれども、最後に子供達が「また来てね」と言ってくれた時は、すごく嬉しくて「遣り遂げること」の大切さを痛感しました。

    ※1 開発途上国において文化・経済の発展に協力するため、国際協力活動を通じて、世界の平和、人類の安心と幸増進に寄与することを目的として活動している

    大学生活は「楽しんだ者」「学んだ者」勝ち!

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    国際交流・国際協力専攻のメンバーは、国際協力に興味を持っていたり、同じような目的を持っていたりする人が多いので、意見も共有できるし、お互いすごく刺激を受けています。

    私は学内にある国際交流のための場所"iLounge"※2スタッフもやっていますが、"iLounge"には留学生も含め、本当に色々な国の学生が集い、身近に国際交流ができる場所です。例えばアフリカ圏の学生もよく来てくれるので、彼らに国の教育の現状を聞き、ネパールの活動では参考にさせてもらいました。

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    そして何より学内に居ながら英語力を鍛えることができています。留学生だけでなくいろいろな国籍を持つ教員もいます。彼らと積極的に交流することで、国内にいても語学力は磨けると思っています。ですから私は「留学をしない」という決断をして、学内でも留学した人に負けないくらいの英語力を鍛えたいと思って勉強していました。

    高校生の頃は、将来、何をしたいかなんて全然わかりませんでしたが、麗澤大学に入学し、様々な活動を通して、卒業後は青年海外協力隊のメンバーになりたいと思っています。そして、将来的にはJICA(独立行政法人国際協力機構)で働きたいという夢もできました。

    現在のように、興味を持ったことに対して自ら積極的に動くなんて、高校生の時の私には考えられませんでした。でも、たくさんの人に出会い、自分も変わりたいと思ったこと、そして実際に行動できたからこそ今の自分がいます。毎日忙しくてめまぐるしいですが(笑)、ほんとに充実していて大学生活が楽しいですよ!

    ※2 麗澤大学内にある多言語サロン

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