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【前編】ネパールを舞台に活動を続ける学生団体「Be a Bridge!」は、衛生環境啓発で国際協力を果たす

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在校生・卒業生メッセージ
【前編】ネパールを舞台に活動を続ける学生団体「Be a Bridge!」は、衛生環境啓発で国際協力を果たす
Be a Bridge!(ビーアブリッジ)
ネパール教育支援団体
田口 麻希

外国語学部 国際交流・国際協力専攻

1999年生まれ。埼玉県出身。小・中・高とバスケットボール部に所属。趣味はミュージカル映画の鑑賞とアクセサリー収集。現在は休学し、将来の自分への投資としてフィリピンやネパールでインターンシップをするなどスキルアップを図っている。

藤内 麻菜華

外国語学部 国際交流・国際協力専攻

2000年生まれ。東京都出身。小・中学校時代は水泳、高校では弓道に夢中になったというスポーツウーマン。現在も気が向けば道場へと足を運び無心で弓を引くという。趣味は好きなジャンルの音楽鑑賞。

公開日: 2019年11月20日

麗澤大学には数多くの学生団体が存在していますが、ここではネパールのカトマンズを拠点として精力的な国際交流を続ける自主企画ゼミナール※「Be a Bridge!」(ネパール教育支援団体)に注目してみたいと思います。今回は同団体の主軸メンバーである田口麻希さんと藤内麻菜華さんに活動内容とその魅力についてお話を伺いました。

※自主企画ゼミナール…自身の学びたいテーマに基づき、学生が自ら指導を受ける教員を選び、何をどのように学習していくかについて、該当教員の助言を受けながら決定し、学習計画を立て、その計画に従って進めていく学生イニシアティブの科目

自分たちにできることを考え、衛生環境啓発で子供たちの健康を守る

19名の学生が所属し、活動を続けるBe a Bridge!。ネパールの首都であるカトマンズの小中高一環校の児童・生徒を対象に、子供たちだけでなく地元の先生方と共にニーズを共有し、学生団体としてできることを探しながら活動を続けています。そして、活動の基軸として導き出した答えが「衛生環境啓発」。カトマンズは首都でありながらもインフラの整備が整っていない地域も多く、子供たちにとって衛生環境啓発は、健康を守る上でも大きな意味を持っているのです。渡航の時期は春と夏の年2回、各10日間ほどカトマンズの地で活動を行っています。

「Be a Bridge!という団体は、今から5年前の2014年にスタートしました。最初は秋田の小さな集落での雪かきボランティアから始まった活動でしたが、2015年に起きたネパールの大震災をきっかけに、活動拠点を国内から海外へと移したのです。最初の現地調査で、地震に対する知識が乏しかったことが被害拡大につながったということを知り、地震が多い日本に住んでいる私たちだからこそ伝えられる対処方法があると感じました。それをネパールの地域性を加味し、児童生徒と共に現地にあった避難方法を考えていくことから始めたのです。

この団体名は“Bridge”が示す通り“懸け橋”という意味が込められており、今はネパールと日本をつなぐ懸け橋として活動を行っています。そのきっかけは団体を支援していただいている一般財団法人麗澤海外開発協会(RODA:ローダ)※の木下廣太郎常務理事のご紹介によるもので、渡航時にお世話になっているカウンターパートの方のサポートもあり、ネパールと日本の学生が密接な活動を行っています」(田口)

※一般財団法人麗澤海外開発協会…開発途上国において文化・経済の発展に協力するため、国際協力活動を通じて、世界の平和、人類の安心と幸福の増進に寄与することを目的として、主にネパール・タイ・ラオス・カンボジアにおいて援助活動を行っている。

カトマンズを拠点に活動を続けるBe a Bridge!。日本の学校教育では当たり前に行っている「清掃活動」をネパールにも浸透させることが子供たちの心身の健康づくりへとつながり、平和と平等の精神を育てることにもつながると考えています。

現地ではゴミの分別はされず、そのまま適当にごみを捨てることが当たり前。そのため、前回の滞在時にはゴミを分別するためのゴミ箱を作りました。するとそれを見た現地の方から、日本の清掃システム導入の要望がありました。日本では学校の始業前や終業後に児童・生徒たち自身で掃除・整頓をするのは習慣になっていますが、

ネパールでは自分たちの教室を自らの手で掃除することはありません。自分たちで使った場所や学校を自分たちの手で掃除することは、衛生面だけでなく、教育的な意味でも意識の向上につなげたいと思っています」(田口)「ネパールにはいまだにカースト制度が根強く残っています。掃除をする人=身分の低い人という感覚が現状です。その意識を変えることができるのかと不安でしたが、実際に活動を行ってみると子供たちは目を輝かせて参加してくれました。たとえば、学校周辺のゴミ拾いでは子供たちがゲーム感覚で、誰が一番たくさん拾えるかを競って活動してくれたのです。その姿にどれだけ勇気をもらったか…。私たちが行っている活動はほんの些細なものかもしれませんが、日本の文化や習慣がネパールに暮らす人々の意識に少しでも変化を与え、これからのネパールの良い影響として役だつことを願い、このような活動を行えていることを誇りに感じています」(藤内)

「私たちの活動で大切にしていることは、決して情報や知識を押しつけるのではなく、共に行動をすること。子供たちと一緒になって何かをする、また一緒になって日本の文化を体験したり、知ってもらうことが重要だと考えています。

私たちがまだ“学生”だからこそできることがたくさんあると思います。その思いは子供たちのモチベーションの高さからも感じることができ、私たちが多少なりとも社会貢献できていることを実感しています」(田口)

遠く離れたネパールの地で子供たちと清掃活動を行いながら活動を続けるBe a Bridge!のメンバー。そんな活動に励む彼女たちの姿は、子供たちだけでなく、保護者や地元の人々を巻き込んだ大きなムーブメントとして広がりを見せ始めていることは間違いありません。

 

同じ団体に所属する二人の関係は先輩と後輩を越えた「強い絆」で結ばれている

Be a Bridge!で活動を共にする二人は、麗澤大学の先輩と後輩という関係以上に強いつながりを持ち、同じ目標に向かって歩み続けています。国際交流というフィールドで結びついた絆は深くそして強いものでした。

「Be a Bridge!ではサブリーダーを任されていましたが、今は海外でのインターンシップのため休学中なので、後輩の藤内さんにバトンタッチしました。彼女はミーティングの時にも司会進行役として会議をまとめる力を発揮してくれますし、学年代表としても頑張っているのが頼もしいですね」(田口)

「この前も田口さんとお話をしたのですが、あっという間に3時間以上(!)先輩というだけでなく同じ活動をする仲間であり、同志。

人間としてリスペクトしています。田口さんは経験も豊富で柔軟な考え方を持っている先輩。いつも参考にさせていただいています。自分が悩んだり困ったりすることがあれば、絶対に良いアドバイスをしてくれる心の拠り所のような存在です(笑)」(藤内)

「ミーティングで行き詰った時や考えがまとまらない時に、最初に私が声をかけるのが藤内さん。プロセスを組み立てるのが上手で、この状況ならば何が必要なのか、何を優先するべきなのかを適切に考えてくれます。そして、彼女と会話をすることで自分の熱量が上がってくるのです。

人をやる気にさせるエネルギッシュさは、彼女ならではの魅力だと思います」(田口)

先輩、後輩の枠を越え、国際交流を通じて「仲間」として響き合っている二人。大学生活の中で一緒に夢中になれるものを見つけた彼女らの絆は、大学生活をより濃厚に過ごす、大きなエネルギーになっているようです。

(後編につづく。こちらから)

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