経済学部
2022.06.06|最終更新日:2026.07.07|

経済学部では何を学ぶのか?代表的な学科や学問分野、目指せる資格や就職先を紹介します

経済学部では何を学ぶのか?代表的な学科や学問分野、目指せる資格や就職先を紹介します

【麗澤大学監修】経済学部では何を学ぶのでしょうか。一般的には、世の中のお金の流れを理論的に学ぶイメージがありますが、世界と地域の経済状況が違うように、経済学部でも選択する学科によって学ぶ方向性が違います。そこで、経済学部の代表的な学科をはじめ、学部として専門的に学ぶ必須学問、卒業後の就職先や職業について麗澤大学経済学部の大越利之教授に解説してもらいました。

目次

    経済学とは何か?

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    経済学とは、具体的に何を学ぶ学問なのでしょうか? ここでは、経済学の定義や学ぶメリット、経営学との違いについて解説します。

    経済学の定義

    経済学とは、限られた資源(人・モノ・時間・お金・情報など)が「誰にどのようにして配分されているのか」「どう配分したら私たちの生活がよりよくなるのか」を理論的に説明し、それが本当に正しいのかどうかをデータを用いて証明しようとする学問です。

    経済学では個人や企業、政府などの「個々の意思決定」と「社会の全体の動き」をさまざまなデータを用いて分析しながら考えます。お金について学ぶことも必要ですが、経済学にとっては「世の中で何が起きていて何が問題なのか」「なぜ起こるのか」と、さまざまな経済活動の仕組みの「なぜ?」を多角的に考え、統計的手法を用いて分析することが大切です。

    例えば、都市部の交通渋滞の解消にも経済学が役に立ちます。道路のレイアウトやカーブの半径などから車の流れの「なぜ?」を考えるのは工学の出番かもしれませんが、経済学ではドライバーの意思決定の「なぜ?」を考えます。高速道路の料金設定(値上げや割り引き)により、効率的な交通量を実現しようとします。

    不景気や失業者問題などの典型的な経済問題のみならず、「どうすれば人々がもっと結婚や子育てに前向きになるか」「高校生の大学進学率を上げられるか」など、経済学とは無関係に思えることも実はすべて経済学の分析の対象となります。

    例)経済学的観点で考えられるもの
    ・個人活動:モノやサービスの価格がどうやって決まっているのか など
    ・国の政策:消費税増税 など
    ・社会問題:交通渋滞 など

    経済学と経営学の違い

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    大きな違いとして、経済学が国家など社会全体の経済活動の仕組みを幅広く学ぶのに対して、経営学は企業や組織に注目します。消費者や企業、政府の意思決定が経済社会に及ぼす影響や、経済社会全体の動きのメカニズムを考える学問が「経済学」です。一方、企業が発展するためにはどのように運営していくのがいいのか、マーケティングや法律、人材マネジメントなどより細かく考えていく学問が「経営学」です。

    経済学と数学は切っても切り離せない関係で、主に中学数学や微分の知識を使います。例えば、GDP(国内総生産)やエンゲル係数(家計における食費が占める割合)など人間の行動を数字に置き換えていきます。また、解き明かした経済社会のメカニズムや、提案されたさまざまな政策が正しいのか、データや統計手法を用いて分析します。

    経済学を学ぶメリット

    【経済学を学ぶメリット】

    • 経済的・社会的課題を発見し、理論的に物事を分析、解決する力がつく
    • 世界に通用するビジネス力が身につく
    • 情報があふれる社会で惑わされない自分自身の意思決定の軸が手に入る
    • 将来、幅広い業種で活躍できる
    • さまざまな資格にも挑戦できる

    経済学を学ぶと、例えば「ガソリンの価格が値上がりする」事実があったとして、単純に「ガソリンの値段が上がるんだって、嫌だね」「自分は車やバイクには乗らないから関係ない」で終わらせず、社会にどういった影響が出るのかまで考えられるようになります。

    ガソリンの値段が上がると「国にとってメリット・デメリットは何があるのか」「一般消費者への影響はどんなものがあるのか」など、未来の経済がどうなるのか推測して追究できるようになります。それを繰り返すと、社会の動きが見えるようになり、メディアや周囲の声に踊らされません。

    経済学は経済だけでなく、人がかかわるあらゆる現象や問題が分析対象です。経済学を学ぶことで、さまざまな課題の原因や解決策について考える習慣が身につきます。そうした論理的な経済学の思考法、考える習慣を磨くことで、問題解決能力が高くなります。問題解決能力とは、社会生活において重要な能力です。

    ただし、社会問題の解決には人を思いやる心(道徳心や倫理観)が大切になるため、経済学は「冷静な頭脳と温かい心(Cool Head, but Warm Heart)」を持って学ぶ必要があります。

    経済学部の代表的な学科

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    経済学を主要な学問とする学部が、経済学部です。近年、経済学部もさまざまな学科や専攻が細分化されています。理由は、日本が抱える問題が少子高齢化や地域格差など多岐にわたるためです。経済学部も各大学が独自の視点で現代社会のニーズを捉え、特定の領域に特化した専門教育を提供するため、さまざまな学科や専攻を新設しています。

    経済学部を目指す高校生は「どのような社会問題に興味があり、どのようなアプローチで解決したいのか」を想像しながら情報収集し、自分が興味関心のある学科を受験するのをおすすめします。ここでは経済学科や国際経済学科、経済情報学科などの学科を紹介します。

    経済学科

    経済学科では、経済学の理論や歴史、政策を体系的に学びます。資源の配分や価格決定のメカニズムを分析する理論経済学を土台とし、社会問題に応用する力を養うのが特徴です。家計や企業の意思決定を扱うミクロ経済学と、国全体の景気や物価を扱うマクロ経済学の基礎理論を通して、社会の仕組みを論理的に理解します。同時に、財政学や金融論、経済政策論など興味がある専門分野へと学びを深めながら、論理的思考力やデータ分析力を磨くことで、汎用性の高いスキルを育みます。

    国際経済学科

    国際経済学科では、国境を越えた「ヒト・モノ・カネ」の経済的動きに焦点を当て、グローバル化する現代社会の問題を研究します。貿易の仕組みや為替相場の変動、多国籍企業の活動などが主な研究対象です。経済理論だけでなく、特定の地域の経済情勢や歴史的背景を深く掘り下げます。現代の経済活動は、地域における各国の相互依存関係の理解が欠かせません。そのため、異文化への理解や語学力を並行して磨くカリキュラムも見受けられます。また、世界規模で発生する格差問題や環境規制の影響を分析する広い視野を養うことにも努めています。

    経済情報学科

    経済情報学科は経済学という土台に、情報技術(IT)やデータサイエンスの手法を融合させることを学ぶ学科です。複雑化する現代の経済現象を、コンピュータを用いたシミュレーションや膨大なデータの解析によって解明することを目指します。

    高度情報化社会では、ビッグデータをいかに経済活動に活用するかが重要です。現代社会ではデジタル化による経済波及効果やデータの利活用が強調されており、経済情報学は欠かせない学問分野といえます。プログラミングやデータベースの操作、数理統計学などのスキルを習得し、客観的なエビデンスに基づいた意思決定の方法を学びます。

    その他の学科

    経済学部には、大学ごとに特色ある学科や専攻が設置されています。例えば、都市の発展や地域活性化を経済的な側面から考える地域経済学科や、環境保護と経済成長の両立を探求する現代経済学科などが挙げられます。また、金融システムや証券市場の仕組みを専門的に扱う金融学科を設置している大学もあります。

    経済学部で学ぶ具体的な学問の分野

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    経済学部の基礎である経済学をはじめ、ミクロ経済学やマクロ経済学は経済理論を理解するうえで欠かせない学問です。人々の暮らし、社会課題が多様化する現代社会に応じて経済学部も細分化しており、自分が専攻したい方向性によって履修する学問も変わります。ここでは、経済学部で基本的に履修する学問を一部紹介します。

    ミクロ経済学

    ミクロ経済学は経済学の基礎といえる学問で、経済学者、アダム・スミスの理論に基づいています。具体的には、経済を構成する消費者、企業の選択が社会に及ぼす影響を考える学問です。消費者や企業の行動がさまざまな商品の価格や取引量をどのように決定するのか、その価格や取引量は社会にとって望ましいのか、望ましくないならどのような政策が必要なのかなどを分析します。

    例えば、ガソリン車の取引量が過剰で大気汚染の原因となっているのであれば、エコカー減税などを導入することで、エコカーに対する企業の開発意欲や、消費者の購買意欲に影響を与えられる可能性があります。ミクロ経済学を学ぶと、私たちの暮らしにあるさまざまな疑問を解決できるようになります。

    マクロ経済学

    マクロ経済学とは、国や政府、企業や家計を一括りにしたより大きな社会の経済活動について考えて分析する学問です。例えば、「景気が悪いときに政府はどんな対策をとればいいのだろうか」「円高(円安)になったときに物価はどのくらい変化するのか」「GDP(国内総生産)はどのようにして決まるのか」といった大きな経済のメカニズムを考えます。

    マクロ経済学を学ぶと政策への理解力が深まるため、世界の景気や政策意図などを理解できるようになり、世の中の今後の動きを考えられるようになります。そういう動きに目を向けることで失業や貧困を減らし、自分の生活をいかによくしていくかの解決策も見えるようになるため、マクロ経済学も経済学の基礎といえます。

    計量経済学

    計量経済学とは、経済や社会の動きを数値やデータで分析する学問です。ミクロ経済学やマクロ経済学などの経済理論を数学的に構築したうえでデータとして可視化し、「どのような要因が景気や物価に影響するか」を明らかにしたり、予測したりします。

    計量経済学を学ぶことでデータの収集や整理、統計ソフトを使った経済の分析ができるようになり、経済を取り巻く因果関係を見極める力が身につきます。これらは企業の売上を予測したり、金融市場の動きを分析したりするのに役立ち、経済理論を現実の社会に結びつける考え方ができるようになります。

    統計学

    統計学とは、多くのデータの中から傾向や法則を見つける学問です。現代社会では、社会調査、医療、教育、企業活動などあらゆる場面で使われています。データの特徴を数値やグラフなどで可視化して未来を予測したり、データ間の関係性を把握して仮説を立てたりします。近年では、スポーツのデータ分析やYouTubeのレコメンド機能など、身近な生活にも統計学が活用されています。

    統計学を学ぶとデータの意味や正確性を理解でき、その特徴や傾向をグラフや図解として表現できるようになります。感情や勘に頼らず、データという根拠を持って物事を判断できるようになることが統計学を学ぶ強みです。

    国際経済学

    国際経済学は、国境を越えた「ヒト・モノ・カネ」の経済的動きが、世界や自国にどのような影響を与えるかを研究する学問です。国と国の間で実施される貿易や投資の仕組みを学び、モノやカネが行き来する理由や影響を分析します。

    国際経済学を学ぶと、「円安や円高が私たちの生活をどう変えるのか」「貿易がなぜ双方の国を豊かにするのか」といった国際経済の仕組みを理解できます。ニュースで流れる世界情勢を自分事として捉え、グローバル社会で生き抜くための知識や考え方を身につけられます。

    その他

    経済学部の学問領域は広く、多彩な学問が存在します。心理学の知見を取り入れて人間の非合理な意思決定を分析する「行動経済学」、政府の役割や税金の仕組みを研究する「財政学」、市場の失敗や独占を監視する「産業組織論」、途上国の貧困解消を考える「開発経済学」なども重要な科目として、さまざまな大学で教えられています。

    最近では、気候変動への対策を経済的手法で検討する「環境経済学」の重要性も高まってきました。これらの学問は、各省庁が取り組む政策課題ともつながっています。経済学部での学びは数字の学問ではなく、幸福やよりよい社会を実現するための知恵が詰まっています。

    ※麗澤大学の経済学部は経済学科のみで、専攻が4コースあります
    ・経済コース
    ・国際経済・金融コース
    ・経済データサイエンスコース
    ・観光・地域創生コース

    経済学部生が目指す、主な就職先や職業

    ここでは、経済学部の学生が目指す主な就職先を紹介します。

    【主な就職先】

    • 公務員(国家、地方など)
    • 金融(銀行、証券、保険など)
    • 商社
    • メーカー
    • 建設・不動産
    • ホテル
    • 旅行
    • 地域の協同組合 など

    経済学部生が取得を目指す、主な資格

    経済学部生が在学中に取得を目指す資格として、次のようなものが多い傾向にあります。

    【主な資格】

    • TOEIC®
    • ファイナンシャル・プランニング技能検定
    • 経済学検定試験(EREミクロ・マクロ)
    • 日商簿記検定試験など

    麗澤大学の経済学部 経済学科で学ぶこと

    経済学部では経済学の基礎をはじめ、全専攻でデータサイエンスやAIを学べる授業など、今後の時代を見据えた学修環境が整っています。また、全学部に共通して「PBL(Project Based Learning)課題発見解決型学習」を積極的に行っています。経済学部でもPBLや産官学連携の取り組みを実施しており、在学中から社会で通用する実践的なスキルを学ぶ機会を用意しています。

    経済専攻コース

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    経済専攻では社会にあふれる数字の意味を知り、データ分析力を磨き、身のまわりに起きる問題を解決する力を身につけられます。1年次から少人数でのグループワークが多く、経済問題や社会課題などのテーマについて仲間とともに議論し、企画を立ててプレゼンテーションする機会も豊富です。

    創立者・廣池千九郎(法学博士)が唱えた「道経一体※」思想に基づき、効率の良さや目先の利益だけを追求するようなものではなく、伝統的な経済理論(クールヘッド)と道徳(ウォームハート)を結びつけた血の通った経済学を学べます。あらゆる問題を論理的・客観的に考える力や社会に出る前にデータ分析などの基礎知識を養えます。

    将来の進路について、さまざまな職業を想定している学生に向いている専攻です。また、経済学検定試験(EREミクロ・マクロ)や統計検定試験など、約30の資格取得受験を対策する授業も開講しており、合格または所定の成績を収めた場合には受験費用の補助も受けられます。(経済学部資格取得支援制度例)

    道経一体とは

    麗澤大学の創立者・廣池千九郎が説いた「道徳と経済は一体であり、経済の繁栄も高い品性と道徳観を基礎としてはじめて可能になる」という思想

    観光・地域創生コース

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    観光・地域創生専攻では経済活動としての観光を学び、地域活性の方法を学びます。1年次から実際に現実の地域課題の解決に取り組む「麗澤・地域連携実習」という授業がスタートし、豊富なワークショップを行いながら実践的な観光・地域政策も学ぶことができます。

    観光を1つの産業・経済行為と捉え、限られた予算を最大限に生かす方法やデータの正しい読み方など、経済学の視点で観光を科学的に分析し、「この取り組みはどれだけ経済効果を生むか」を論理的に考えます。また、問題解決のアプローチ方法としてデータサイエンスを学び、地域や観光業が抱える課題をエビデンス(証拠)に基づき、客観的に分析ができるようになります。

    観光を多面的に捉え、地域の観光や発展に貢献できる企画や施策が提案できるようになり、データサイエンスに基づいて企画や施策の効果を測定できるようになります。将来、観光業や地域復興にかかわる職業を目指す学生に向いている専攻です。

    ■麗澤・地域連携実習とは

    地域創生専攻に限らず、全学部から参加できる1年次対象の授業です。柏市や企業が実際に直面している課題が提示され、課題ごとに調査・分析をしたうえで提案を行い、実際にフィードバックを受け取ります

    経済データサイエンスコース

    経済データサイエンスコースでは、統計学や計量経済学、プログラミングを駆使し、データに基づいて社会課題を解決できる人材を育成します。現代社会の意思決定では、エビデンス(根拠)に基づいた客観的な分析力が重要です。そのため、プログラミング初心者でも基礎から応用まで着実に学べるカリキュラムが整っています。

    2年次からは実際にプログラムを動かしながらデータサイエンスの考え方や発想力を磨き、3年次以降はより複雑な社会問題の実証分析に挑戦します。政策立案現場でのデータ活用を学ぶ「EBPM(政策立案・実行をデータや根拠に基づくもの)の事例と実践」といった、実践的な授業も魅力です。データの背景にある人の心を理解しながら、最適な解決策を導き出せるデータサイエンティストを目指す人におすすめのコースです。

    ■あわせて読みたい記事
    『プログラミング』の初心者におすすめの言語や勉強の手順、習得中の苦労や上達の秘訣を紹介します(Reitaku Journal)
    『データサイエンス』とは?注目される理由、データサイエンティストの仕事と必要なスキルを解説します(Reitaku Journal)

    国際経済・金融コース

    国際経済・金融コースでは、エネルギー問題や紛争、貧困といった地球規模の課題に対して経済学と語学の両面から学び、課題解決にアプローチします。日本の問題だけでなく、グローバルな視点で他国の社会構造や経済機能を理解できる「国際経済人」の育成を目指しています。

    大きな特色として、中国語で経済学を学ぶプログラムが用意されています。1年次からスタートする「中華圏経済経営プログラム」では、中国語で経済の基礎を学びます。2年次以降は欧米やアジアの経済情勢を深掘りしつつ、金融論や世界経済論を通じて専門性を高めていきます。このコースでは語学力と金融・経済の知識を身につけ、多様な文化が共生する現代社会でグローバルに活躍できる実践力を育成します。

    経済学部の学びは身近な問題解決に役立つ

    「例えば、テストのカンニング。あなたなら、どうやって防ぎますか?」

    不正⾏為を経済学で解決しようという研究があります。経済学では「なぜ⼈はカンニングするのか」というと、「カンニングをして得られる便益(満足)が、その費⽤(バレる確率×失うもの)よりも⼤きい」と合理的に⾒積もるからだと考えます。

    カンニングが成功してしまう社会では、自力で向上できるはずの優秀な人材が本来いるべき場所にいられません。これは社会にとっての不利益といえます。カンニングを防ぐことは社会の利益となりますが、無尽蔵に監視カメラをつけたり監視員を増やすなどすると費用が大きくなります(費用が大きい=社会の利益が減る)し、罰則強化は教育を⾏う⽴場としては理想的とはいえません。「じゃあどうしようか、費用をかけずにカンニングを防ぐもっといい方法はないかな?」と考えるのです。

    ⼈間の合理的ではないところに着⽬した、⾏動経済学からのアプローチ方法もあります。「2つのグループを⽤意し、⼀⽅に試験の前に少しだけ道徳⼼をくすぐるような仕掛けをしたら不正が減った」という実験結果もあります。このように経済学部の学びは、⾝近な問題の解決にも役⽴ちます。

    経済学を教える教員の声

    私たちが生きる社会は経済活動であふれています。経済学を学ぶことで、論理的な思考能力を養い、さまざまな問題をデータに基づいて解決できるようになり、日々の自分の選択肢が広がり、これからの世の中にも予測を立てて行動できるようになります。

    「経済」を考えない人生なんてない。迷わず経済学という学問を選んでほしい

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    ■経済学部 経済学科 教授 大越 利之
    経済学は問題と向き合うツールの1つです。そして、それがわかるとおもしろい。経済は誰にとっても身近な問題だし、経済を考えない人生なんてないのです。経済学という学問を学んで損はないと思います。「世の中の経済問題について考えたいから」と、きちんとした理由を持って経済学部に志望しなくても、「やりたいことが今ひとつわからないけど経済学を選んだ」でもいいと思っています。誰もが入学前にやりたいことが明確ではないわけですから。問題は入学後にどれだけやるかです。

    今まで経済には興味がなかった人でも、何かしらの社会問題や経済問題への関心が出てきたとき、経済学が解決の糸口を探る学問の1つとして生きてきます。麗澤大学は自分でも驚くほど教員が学生に対して真剣に向き合っていますし、学生もしっかり応えてくれます。私が学生だった頃も、先生は向き合ってくれていたのかもしれませんが、今はより一層ではないでしょうか。少人数体制で学べる環境も勉強にはうってつけですし、大学で勉強することの満足度を得られやすい環境が整っています。

    引用:「「経済」を考えない人生なんてない。迷わず経済学という学問を選んでほしい」(Reitaku Journal)

    「女性は、顔が良ければ性格もよいとみなす!?」という分析も計量経済学のひとつ。計算から導く答えとは

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    ■経済学部 経済学科 助教 池川 真里亜
    計量経済学は、人間の行動や社会の状況を数字で分析する学問です。入門計量経済学を受講するのは、計量経済学にはじめて触れる学生がほとんどです。先日、自由なテーマでプレゼンテーションをしてもらったら、どのグループもおもしろい発表をしてくれました。

    例えば、政府最終消費支出が常用労働者に与える影響についての実証分析という真面目なテーマに取り組んでくれたグループもあれば、「顔と性格」をテーマに「顔がよければ性格もよいと見なされるか?」と分析したグループも。ほかにも、「新型コロナウイルス感染症拡大により、巣ごもり需要が増えていると考えられているが本当なのか?」と分析したところ、実は関連性は見出せなかったという結果や、「新型コロナウイルス感染症拡大とインフルエンザ罹患率の減少は関連があることがわかった」というように、一見関係ないように思える事象が計算することで実は関係がある、反対に、関係あると思っていた事象が実は関係がなかった、といった側面が見えることもあります。

    経済とは人間の行動の集合であり、データを数値化し、それを数字で切ることによって、その切り口から、人間の行動の意外な事実が見えてくる。そこが、計量経済学のおもしろさだと思います。

    引用:「経済学」に魅了された大学時代。皆さんにも本当の「好き」を見つけてほしい(Reitaku Journal)

    【麗澤大学 経済学部・大越利之教授】

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    福島県生まれ。上智大学経済学研究科博士後期課程修了。研究テーマは金融政策と住宅市場。子どもの頃に、バブルの派手さとバブル崩壊の暗さにインパクトを受ける。その後、大学でバブル期における金融政策のあり方を巡る論争を知り、いつの間にか研究テーマに。

    職名:教授
    学部/学科:経済学部/経済学科
    専門分野:マクロ経済学、金融論
    現在の研究テーマ:金融政策と住宅市場の関係、既存住宅市場の活性化

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