教職員
2018/07/11

「経済」を考えない人生なんてない。迷わず経済学という学問を選んでほしい

「経済」を考えない人生なんてない。迷わず経済学という学問を選んでほしい
大越 利之
経済学部 経済学科 准教授
福島県出身。麗澤大学国際経済学部国際経済学科を卒業した後、上智大学経済学研究科博士後期課程修了。専門分野はマクロ経済学、金融論。妻と男の子の3人家族。長期休日があれば南国でのダイビングを楽しむというリゾートダイバーの一面もある。
目次

    理論モデルという「地図」を使い分けられるようになってほしい

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    主に授業で担当しているのが、経済学の「理論」です。私が、よく学生たちにはっきり言うのが「理論は聞いていても退屈でしょ」と(笑)。直感的にわかる内容ではない場合が多いですし、とっつきにくい。もちろん、そこをわかりやすく伝えるのが、私たち教員の役割です。

    その「理論」ですが、実は学んでみると面白いんです。理論を勉強しておくと、ディベートをするにしても、中身の伴った話ができるようになります。表面的な議論に惑わされず、本質的な議論へと高めていきたいなら、体系的な理論の追求は欠かせません。そこで、学生には理論モデルを「地図」にたとえて説明するようにしています。

    たとえば、麗澤大学がある千葉県柏市内を歩こうとして、世界地図を渡されても使いこなせませんよね?「この事象を考えるなら、この地図(理論モデル)を使おう」。つまり、「間違った地図を使わないようにしよう」ということなんです。その時々にふさわしい「地図」を使えるようになると、「理論」が"とっつきやすく"なるはずです。

    解決の糸口の一つに経済学がある

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    そもそも景気が悪い時に、就職活動の時期がぶつかってしまったら、自分がいくら努力を重ねても、たとえものすごく優秀でも、就職先がなかなか決まらないかもしれません。逆に景気がいいと、そこまで努力しなくても、比較的すんなり就職できるかもしれません。こうした社会情勢に対して、自分一人ではどうにもできないけれど、「なぜそういう現象が起きるのか」と追求していくことはできますよね。

    問題と向き合うツールの一つに経済学があるのです。そしてそれがわかるとこれがまた面白い。誰にとっても経済は身近な問題だし、経済を考えない人生なんてないのです。経済学という学問を学んで損はないと思います。「世の中の経済問題について考えたいから」と、きちんとした理由を持って経済学部に志望しなくても、"やりたいことが今ひとつわからないけど経済学を選んだ"でもいいと思っています。

    誰もが入学前にやりたいことが明確ではないわけですから。問題は入学後にどれだけやるかです。「今まで経済には興味がなかった」という人でも、何かしらの社会問題や経済問題への関心が出てきた時、解決の糸口を探る学問の一つとして、経済学が活きてきます。

    少人数体制で学べる環境を活かして!

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    実は私は、祖父母の代からの教員一家で育ったんですが、私はどうにも反発してしまって(笑)、教員免許は取得しませんでした。まさか研究者の道を歩み、縁あって母校でもある麗澤大学に戻り教員となるとは、人生はわからないものですね。

    大学生に教えるのは本当に楽しいし、やりがいがあります。最初はあまりやる気のなかった学生でも、急にスイッチが入って物事に集中し、取り組む姿を見るのはとても刺激的ですし、教員として嬉しい限りです。

    その"スイッチ"が何なのか、まずは学生自身で探してほしい。そして、教員の立場としてもできるだけきっかけを提供したい。

    その点では、麗澤大学は自分でも驚くほど教員が学生に対して真剣に向き合っていますし、学生もしっかり応えてくれます。私が学生だった頃も、先生は向き合ってくれていたのかもしれませんが、今はより一層ではないでしょうか。少人数体制で学べる環境も勉強にはうってつけですし、大学で勉強することの満足度を得られやすい環境が整っています。

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    私の授業では、学生に意識的にノート作りするように促しています。ただ、高校までの授業との大きな違いは、そのまま板書すればいいわけではないこと。私からは、その日話す予定の項目だけを記したレジュメを渡して、あとは各項目に対して、授業を通じて学生が自由にノートを作っています。

    学生の様子を見ていると、想像以上に工夫する姿勢に感心しています。箇条書きで簡潔に要点を記す学生、長めの文章でまとめる学生、キーワードを記して適宜補足説明を書き込む学生、と千差万別ですが、考えながら行動する姿勢は社会に出て一層求められることです。日頃から鍛えていてほしいですね。

    「考える」姿勢を身につけてほしい

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    大学を志す皆さんには、世の中や社会を知ろうとしてほしい。そうした気持ちが、必ず知的好奇心につながるからです。私の立場だと「特に社会問題や経済問題を気にかけてください」となってしまいますが、その対象は何だっていいんです。経済学でなくても、自分の興味に触れる対象が見えてくると、学問への探求に意義が感じられるし、ますます勉強が面白くなります。

    外国語学部と比べると、経済学部は留学する学生が少なく感じるかもしれません。でも、留学したい気持ちがある人は留学もすべきだと思います。私は経済学部でしたが、留学もしましたよ。人生につながる経験を、留学を通して重ねることができました。経済学の教科書の原本は、そもそも英語が主流ですしね。

    もし皆さんが経済学という学問を大学で学ぶと決めているのなら、「経済学部っぽいな」なんて言われるような、物事に対する眼差しや考え方を身につけられるように、私も全力で向き合います!

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