小学1年生の時に経験した東日本大震災をきっかけに自衛隊を志した出頭さん。高校で国際情勢に関心を広げ、麗澤大学国際学部へ入学。持ち前の探究心を発揮して、模擬国連や民族音楽研究会といった多岐にわたる活動へと広がっていきました。取材当時は中国政治の研究に打ち込みながら、2025年9月から始まる中国への留学を前に、更なる学びを求めていました。後編では、課外活動で得たかけがえのない経験や、留学で描く未来について伺いました。
※本インタビューは、2025年8月に実施しました。
※取材時、4年次生
国際政治から音楽まで 多角的な視点を育んだ課外活動
-深く関わっているふたつの課外活動について聞かせてください。
ひとつは「模擬国連」です。学生が各国の大使になりきり、国際問題について議論し、決議案を作成する活動で、私は1年次から3年間参加しました。模擬国連を選んだのは、高校時代から興味のあった国際情勢を、より直接的に学びたいと思ったからです。
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活動は基本的に英語で行います。日常会話レベルではなく、国際情勢や軍事、政治に関する専門用語が多く、最初は正直とても大変でした。それでも先輩方に何度も教えていただき、食らいつきながら学んだことで、英語への抵抗感は完全になくなりました。英語をただの「科目」ではなく、自分の関心を深めるための「ツール」として捉えられるようになったのは、大きな収穫でした。
もうひとつは「民族音楽研究会」です。こちらは3年次から代表を務めています。最初は軍歌や国歌といった、歴史や思想を背景に持つ音楽に興味を持ったことがきっかけでした。元々、音楽が好きだったのもありますが、軍歌や国歌には、その国の歴史や国民性が色濃く反映されており、強く惹かれました。
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民族音楽研究会では、メンバーそれぞれが興味のあるジャンルを研究し、発表会を行ったり、民族楽器を自作したりと、とても自由な雰囲気で活動しています。私は代表として、我孫子市の地域創生団体と連携し、子ども向けの楽器づくりワークショップも企画しました。日本にある素材を使って、世界の珍しい楽器をつくるという取り組みは、子どもたちにも保護者にも大変好評で、大きなやりがいを感じました。
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留学は、生涯にわたる「探求」の始まり
―中国政府奨学金に個人で申し込んだそうですね。
私にとって留学は、生涯にわたる探求の始まりです。中国の歴史や文化、人々の暮らしに触れることで、「なぜ」という疑問を解き明かしたいと思い、中国政府奨学金に申し込みました。
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ただ、この留学はこれまでの人生で最も大きな挑戦でもあります。事務手続きやビザ申請、学費の準備など、すべてを自分一人で進めなければなりませんでした。過去にこの奨学金を利用した先輩は10年近く前で、事務の方からも「当時の資料や手続きの記録がほとんど残っていない」と言われたほどです。それでも、佐藤先生をはじめ多くの先生方が連絡を取ってくださったり、相談に乗ってくださったりと、心強いサポートをしていただきました。

不安があるとすれば、体調面です。実は、留学を目前に控えたこの夏に体調を崩して入院し、精神的なストレスが身体に出やすいタイプなのだと気づきました。気候も食事も言葉も異なる環境の中で、また体調を崩してしまわないかという不安はあります。それでも留学したいという思いは変わりません。
留学先の広東省広州市は、暖かい気候と人柄で、住みやすい場所だと聞いています。中国は南北で食文化が全く違うので、お腹を壊すかもしれないと覚悟はしていますが、それも含めて現地の文化を体験し、人々と「心」で会話することで、自分はまたひとつ成長できると信じています。
麗澤大学で得た、私だけの「アイデンティティ」
―出頭さんにとって、麗澤大学はどのような場所ですか?

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高校時代から、私は皆の先頭に立つよりも、リーダーを支える役割のほうが性に合っていると感じていました。大学では、模擬国連や民族音楽研究会で裏方として活動する中で、その個性がより一層磨かれ、人の役に立つ喜びも実感することができました。佐藤ゼミでの「愛のムチ」を通しては、自分の精神的な弱さと知的好奇心にどう向き合うかという姿勢も学びました。
麗澤大学には、多様な先生方や仲間との出会いがあり、そうした私の個性を受け入れてくれる温かな環境があります。この大学で学び、経験してきたことは、将来どのような道を歩んだとしても、必ず自分を支える大きな力になると確信しています。
―最後に、大学選びに悩む高校生に向けてメッセージをお願いします。
大学選びは、どうしても偏差値や学部で決めがちですが、「学びの環境」も大切にしてほしいと思います。都会のビルに囲まれたキャンパスで息苦しさを感じるよりも、自然豊かで自分のペースで学べる場所を選ぶのもひとつの選択肢です。麗澤大学は都心へのアクセスの良さと、落ち着いた自然環境の両方を備えており、勉強とリフレッシュをバランスよく行える場所です。
そして何より、麗澤大学は先生方と学生の距離が非常に近いです。自分から積極的に関わろうとすれば、先生方はとことん向き合ってくれます。私も佐藤先生をはじめ、多くの先生方に支えられました。もし、少しでも関心のあることがあるなら、その探求心を大切にしてほしいです。麗澤大学には、あなたのその好奇心を育て、深めてくれる環境があります。ぜひ、自分の目で確かめに来てください。



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