キャリア・企業との関わり
2022.01.12|最終更新日:2022.06.09|

【前編】―オンライン×対面―
ハイブリッドな就職活動を全面バックアップ!「最強のキャリアセンター」をつくりました

【前編】―オンライン×対面―ハイブリッドな就職活動を全面バックアップ!「最強のキャリアセンター」をつくりました

2021年4月、ウィズコロナ時代の就職活動をサポートするため、麗澤大学キャリアセンターを全面リニューアル。それに伴い、センター内に株式会社オカムラのワークブースを5台導入しました。なぜ、導入に踏み切ったのか?そしてオンラインも活用したこれからの就職活動とは?株式会社オカムラの酒井裕二さん、キャリアセンターの長谷川善仁さんにお話を伺いました。

酒井 裕二
株式会社オカムラ パブリック営業部パブリック設計センター 所長
東京都出身。学校、図書館、博物館など文教施設の空間設計を担当。趣味は山登り。好きな山は北アルプス。
長谷川 善仁
麗澤大学 キャリアセンター センター長
岐阜県出身。本学キャリアセンター職員歴18年、就職サポートのベテラン。趣味は釣り。年間を通してオフシーズンなしで釣りをすることが目標。
目次

    コロナ禍により普及が進む「ワークブース」

    ―はじめに、株式会社オカムラがどんな企業なのか教えてください

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    • 酒井:私たちは、多様な働き方が求められるオフィスを中心に、教育施設、劇場、ミュージアムなどの文化施設、研究施設、医療・高齢化施設、自治体、金融機関、店舗や物流センターなど、あらゆる空間の空間創りや製品を提供しています。皆さんも普段買い物をしているショッピングセンターやコンビニ、または学校の教室などで、実はオカムラの製品に触れているかもしれないですね。

    ―株式会社オカムラは総務省が実施する平成30年度「テレワーク先駆者百選」に選定。「ワークブース」とはどういうものなのでしょうか?

    酒井:ワークブースとは、パネルなどで仕切られた、個人が集中して仕事をしたりリモート会議に参加したり、複数人でミーティングをするための環境を整備したブースのことです。今回、麗澤大学に納入させていただいたワークブースは、フルクローズドタイプの「テレキューブ by オカムラ」とセミオープンタイプの「スノーハット」です。ボックス型の個室に、デスクとチェア、照明、電源、換気、遮音性など、集中して仕事をするために必要な環境を整備したものです。大がかりな工事は不要で、家具のように設置・移設をすることができ、多様なレイアウト変更にも対応できます。最近は駅構内などで見かけたことがある方もいるのではないでしょうか。

    • career (19).jpg「テレキューブ by オカムラ」
    • career (22).jpg「スノーハット」

    近年、働き方改革の一環として会社のオフィス以外の場所で仕事をするテレワークの需要が増加してきました。カフェやシェアオフィス、移動時間の合間に駅や空港で仕事をしたいという声を耳にしますよね。いつでも、どこでも働ける。そのためには、セキュリティやプライバシーが守られた環境が必要です。オフィスでは、デスクの仕切りをなくすオープンスペース化が進む一方で、一人で集中できる空間のニーズも高まっています。こうした背景から生まれたのが、「テレキューブ by オカムラ」をはじめとするワークブースです。コロナ禍によるテレワークの急拡大もあり、ワークブースの普及が進んでいます。

    学生が安心、集中してオンライン面接ができる環境を大学につくりたい

    ―ワークブースをキャリアセンターに導入したのはなぜですか?

    • 長谷川:ウィズコロナの就職活動支援の一環です。導入に至るまでの経緯をお話しすると、2020年2月、これからが就職活動の本番!という時に、新型コロナウイルス感染症拡大によって、全国で企業説明会などが次々と中止になり、本学の学生も学内にさえ立ち入りできなくなりました。対面で学生を支援できない状況下で、企業の就職面接の形態は、対面からオンライン上での面接に切り替わっていきました。多くの学生は、身のまわりにオンラインの接続環境が十分に整っていなかったり、静かな環境が担保できなかったりと、オンライン面接に必要な環境を持ち合わせておらず、オンライン面接のノウハウもありません。

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    • このまま面接に臨んでしまったら、回線や音声のトラブルだけでなく、オンライン面接特有のマナーもままならない...。とてもオンライン面接がスムーズに進むとは思えませんでした。そのため3月頃から急遽、キャリアセンターの職員がオンラインによるオンライン面接の指導や練習を行い、2020年度の就職活動の山場は何とか無事乗り切ることができました。そして、就職活動がひと段落した7月末、ふと、来年以降の就職活動はどうなるのか?と心配になりました。

    ―その頃はまだ予測が難しかったと思いますが、どのようにして判断されたのでしょうか?

    長谷川:私たちは、就職活動支援のために年間を通して企業訪問を行っていますが、企業の採用活動のターゲットが4年次生から3年次生に切り替わる夏頃は特に、企業の人事担当者の方と情報交換をするようにしています。2020年度も例年同様に、各企業の方に状況を伺ったところ、オンライン面接に多くのメリットを実感している企業が圧倒的多数でした。オンラインであれば、全国各地の学生にアプローチがしやすく、学生側も企業側も面接会場へ出向く時間やコストを削減できる。さらには、「面接時間も調整しやすく、効率が良い!」というんですね。これは来年以降も、新型コロナウイルス感染症に関わらず、「オンライン上での就職活動が定着する!」と思いました。

    • もしそうなれば、学生は大学の授業の合間に企業の面接試験を受けることになる。オンライン面接のために一時帰宅をするか、インターネット環境が整った場所に移動する時間がなければ大学のどこかで面接を受けざるを得ない、と考えた時、オンライン面接に安心・集中して挑める環境を大学内に整えてあげるべきだと思ったのです。インターネット回線が安定していて、人目や周りの音を気にせず集中できる、そしてその環境を授業の合間にも使えるようにするにはどうすれば良いか―。部屋を仕切る、トレーラーハウスを導入する、プレハブを建てる...それぞれのメリット・デメリットについて想像しながら検討している中、ワークブースの存在を見つけた時に「これだ!」と思ったのです。

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    「学生の動きを止めてはならない」という強い意思を感じました

    ―導入したのはどんなワークブースですか?

    • 2106_reitakudaigaku_002.jpg(写真:株式会社オカムラ提供)
    • 長谷川:フルクローズドタイプが4台と、車いす対応のセミオープンタイプが1台、全部で5台です。様々な種類のワークブースがある中で、オカムラのワークブースを導入したのは、機能性はもちろんデザイン性も含めてトータルでクオリティが高いと感じたからです。学生はビジュアルにこだわるので(笑)、クオリティは妥協したくありませんでした。実際に、私も利用してみましたが、人目は気にならないし、フルクローズドタイプなら外の音も気にならない。中の音もほとんど漏れません。換気も良くて快適、すごく集中できますよ。

    • 酒井:デザイン性、遮音性はかなりこだわっていますので、学生の皆さんに使い心地の良さを体感していただけると嬉しいです。麗澤大学は今回、一気に5台導入したいという大きな計画でした。導入のお話をいただいた時は、新しい形で就職活動が始まる中でも、何としても学生の動きを止めてはならない、という強い意思を感じました。1ヵ所に5台も並んでいるのは壮観で、これを見ただけでも、学生の皆さんは大きな安心感を覚えるのではないかと思います。

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    • 長谷川:学生の動きを止めない、というのはまさにその通りですね。コロナ禍に限らず、世の中の動きをいち早く察知して学生の就職活動のサポートに反映する。それが、私たちキャリアセンターの一貫した姿勢です。そのひとつがワークブースの導入であり、キャリアセンターのリニューアルなのです。

    ―後編では、キャリアセンターがどのように生まれ変わったのかをお伺いします!

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