
中学1年生で英語の楽しさに目覚めた金原悠実さん。高校時代に麗澤大学の文化祭で観た英語劇に感動し、「ここで学びたい」と進学を決意しました。大学では英語劇グループに所属し、舞台に立つことで自分の殻を破り、卒業後はカナダでWebエンジニアとして活躍するまでに。挑戦を重ねる中で、何を得て、どんな景色が見えたのか。英語劇グループ顧問のトリキアン先生、OBでもある田中先生とともに、その歩みを振り返ります。 後編では、麗澤大学の魅力や卒業後の進路選択、カナダでの仕事、そしてこれからの夢についてお話を伺いました。



学年も国境も越えてつながる学びの場
―麗澤大学の魅力を、どのように感じていますか?
金原さん:英語を使う機会が日常の中にたくさんあることが、一番の魅力だと感じています。授業はもちろん、キャンパスには留学生が多く、さまざまな国の人会話するチャンスに恵まれていました。英語だけで会話する空間(現在の「iFloor」)も印象的で、最初は緊張しましたが、次第に自然と英語を使えるようになりました。
英語劇やプレゼンテーションコンテストなど、自分の英語力を試せる場も充実していて、「挑戦してみたい」と思える環境が整っています。そして何より、先生方との距離が近く、いつも温かく見守ってくださる雰囲気があったことが、私にとって大きな支えになっていました。
トリキアン先生:学生と教員の距離がとても近い大学だと思います。特に英語劇グループのような課外活動では、授業を超えた深い関わりが生まれます。学年を越えて本音でぶつかり合い、一緒に作品を創り上げていく中で、学生同士も自然と絆を育んでいます。悩み、笑い、喜びを共有する中で生まれる信頼関係は、麗澤大学ならではの強みです。
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田中先生:かつては寮生活の中で、教員と学生が日常的に交流する文化がありました。その精神は今も息づいており、学生との距離の近さに表れているのだと思います。
また、課外活動に本気で向き合う教員が多いことも特長です。英語劇グループも、単なるクラブ活動ではなく、「もうひとつの学びの場」として教員たちが本気で指導に関わっています。トリキアン先生も、週末の稽古や合宿、公演前の夜間練習と、惜しみない情熱で学生を支えてくださっています。
英語力が切りひらいた、カナダでのキャリア
-大学卒業後の進路と、海外挑戦のきっかけを教えてください。
金原さん:卒業後は制作系の会社に入社し、マニュアル制作やCG動画の提案、展示会の運営など、営業職として様々な業務に携わりました。
一方で、大学時代にアメリカ・セントマーチンズ大学に4ヶ月間留学した経験が心に残っており、「もっと長く海外で暮らしてみたい」「自分の可能性を試してみたい」という想いが次第に強くなりました。
そんな中、入社時に受けたHTML・CSSの研修を思い出し、「Web制作なら海外でも挑戦できるかもしれない」と考えるように。特にバンクーバーは日系エージェントが多く、サポート体制が整っていると知り、思い切ってカナダ行きを決意しました。
-現地でのキャリアについて教えてください。
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金原さん:カナダでは、2年間の専門プログラムに参加しました。1年目はWeb制作やプログラミングの基礎を学び、2年目には就労ビザを取得して現地企業でインターンに挑戦しました。その後、11ヶ月でレイオフ(解雇)されるという予想外の出来事がありましたが、落ち込みすぎずに前向きに就職活動を続けた結果、今の会社と出会うことができました。
現在は、旅行系Webサービス企業で、サイトの機能追加やバグの修正、表示速度の最適化などを担当しています。
職場にはカナダ、ブラジル、韓国、ロシアなど多様なバックグラウンドを持つ仲間が集まっていて、価値観の異なるメンバーと協働できる環境に、大きなやりがいと刺激を感じています。
-英語力はどのように活かされていますか?
金原さん:一番実感したのは、語学学校を経由せず、直接専門学校に進学できたことです。限られた滞在期間に、多くの人が英語の習得、専門分野の学習、アルバイトを並行している中、私はある程度の英語力を身につけて渡航できたことで、Webの学習に集中できました。
また、学生時代に取り組んだプレゼンテーションやディスカッションの経験も、現在の仕事に直結しています。英語は単に「話せるかどうか」だけでなく、「どう伝えるか」「どう聞き取るか」がとても重要です。相手の意図をくみ取り、自分の考えを的確に表現する力は、麗澤大学での学びが基礎になっています。
挑戦はいつも、"やってみたい"から始まる
-今後の夢や目標を教えてください。
金原さん:カナダに来た時の当初の目標だった「エンジニアとしての就職」と「永住権の取得」は、無事に達成することができました。今は次の大きな夢を模索しているところですが、まずはWebエンジニアとしてさらにスキルアップしていきたいと考えています。
特にカナダは失業率が高めなので、エンジニアとしての市場価値を上げることがとても重要です。AIや新しいプログラミング言語など、まだ挑戦していない分野にも積極的に取り組み、自分にしかできないことを増やしていけたらと思っています。
-最後に、高校生に向けてメッセージをお願いします。
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金原さん:私から伝えたいのは、「恐れずに挑戦してみてほしい」ということです。引っ込み思案だった私が、英語劇グループへの参加をきっかけに、自分を少しずつ変えることができました。そして今、海外で働くという大きな夢を叶えることもできたのです。
うまくいかないこともあると思いますが、「やってみたい」という気持ちがあるなら、ぜひその一歩を踏み出してみてください。麗澤大学には、英語劇をはじめ、留学やプレゼンテーションコンテストなど、挑戦できる機会がたくさんあります。その環境を活かして、自分の可能性を広げていってほしいです。
田中先生:外国語を学ぶことは、あらゆる学問やキャリアの基礎になります。麗澤大学は、少人数教育で、教員との距離が近く、わからないことがあればすぐに相談できる環境があります。「やってみたい」と思った時にすぐ動ける環境は、学生にとって大きな力になるはずです。
金原さんのように言語をベースにデザイナーやエンジニアなど幅広い分野に進んでいく卒業生はたくさんいます。英語を通じて自信を育み、自分の可能性を広げる4年間を過ごしてほしいと思います。
トリキアン先生:英語が得意かどうかは関係ありません。実際に、最初は不安そうだった学生がけいこを重ね堂々と舞台に立つ姿を、私は何度も見てきました。
麗澤大学には、英語劇や模擬国連、「iFloor」など、挑戦できるフィールドが数多くあります。英語を通して新たな世界に触れ、自分を成長させたいと願うなら、きっとその一歩を支えてくれる場所になるはずです。私たち教員も、全力で支えていきます。