
新型コロナウイルスに世界中が困惑している中、麗澤大学に入学した鵜澤さん。オンライン授業のこと、友達づくりのこと、将来の夢など、この1年間コロナ禍によって大きく変化した大学生活を過ごしたホンネをお聞きしました。

※取材時、1年次生
国際学部 国際学科 国際交流・国際協力専攻...
"国際"が4つも入っていておもしろい!?
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高校2年生の時に、カナダの州立大学で2週間の語学研修プログラムに参加したことがきっかけで、海外に興味を持つようになりました。実は麗澤大学は第一志望ではなかったのですが、私が受験した入試では、1回の出願で志望の専攻を3つまで選択できました。それもあって麗澤大学では第1志望から第3志望まで、すべて国際関係のことを学べる学部を選びました。
最終的に国際交流・国際協力専攻に決めたのは、国際学部 国際学科 国際交流・国際協力専攻って"国際"という文字が4つも入っていて、「おもしろい!」と思ったんです(笑)。ただ、新型コロナウイルスの影響もあり、初めて麗澤大学のキャンパスを訪れたのは、入学してから5ヵ月後の2020年9月9日。
駐日外交団長・サンマリノ共和国特命全権大使のマンリオ・カデロ大使の麗澤大学名誉博士号授与式でした。国際学部国際学科1年次生の学生が式典と記念講演会に参加することになり、その日ようやくキャンパスに足を踏み入れることができました。麗澤大学の第一印象は、"すごくおしゃれな大学"でした。私は、高校3年生と浪人時代の2年間で色んな大学を見学しましたが、他の大学に比べてもきれいで緑豊かな環境も良く、校舎の外観にもすごく気を遣っている大学なんだなと感じて、とてもワクワクしました。
授業も友達づくりもオンラインでのスタート。でもそこには新しい発見が
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大学生活はオンラインでのスタートとなりました。最初に「オンラインでやります」と聞いた時は、すごく悲しかったですね。わかってはいたのですが、心のどこかでそれでも大学に行けるんじゃないかと期待していたんです。Zoomを使ったオンライン授業は、はじめは先生側も学生側も不慣れなため、難しいなと思うことも多々ありました。たとえば私の家では時々、近所の騒音が聞こえてしまうことがあり、その時ちょうど「じゃあ鵜澤さん」と指名されて、戸惑ってしまうこともありました。他にもWi-Fiが途切れて、授業を受けられなくなってしまったことも何度かありました。
これまで当たり前のように感じていましたが、教室で、皆で集まって授業を受ける、先生の話を聞くことができる環境があるということはすごくありがたいことだったんだなと感じました。
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一方で、オンラインの良さを感じることもありました。Zoomでの授業は、基本的には一人が話している時、他の人は音声をミュートにします。ですから、一人の発言に注目できます。教室での授業では、友達との私語や、近くの人に「ここってどういうこと?」って聞いたりするなど、時々先生の話に集中できなくなることがありますよね。けれども、オンライン授業では、先生の話や皆の発言を集中して聞けるので、そういう面ではとても良い環境だと思いました。
オンラインで友達をつくるコツは"ビデオをオン"にすること
後期からは一部で対面の授業も始まりました。しかし、私の場合は対象の授業が火曜日と水曜日の週2コマでした。同じ専攻の人でも多くて週3コマ。通学時でも対面授業は各教室で行いますが、オンライン授業は大学の自習室でZoomを使って受講します。そういう授業を何回か経験しているうちに、「自宅で受けている時とあまり変わらないな」と少しマイナスな気持ちになってしまうこともありました。
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ただ、大学に行けば友達にも会えますし、たとえオンライン授業を受けていても隣に友達がいるので、以前よりは寂しさを感じることも少なくなり、すごく楽しかったです。
友達づくりについても難しさを感じました。オンラインの場合、直接話しかけられないので、対面と比べるとやはり友達をつくるのが難しい。ただ、オンラインだと友達ができないかというと、そんなことはありません。私は子どもの頃からパソコンを使っていたこともあり、インターネット上のコミュニケーションにはあまり抵抗がありませんでした。
私の友達づくりのきっかけは、オンライン授業の中のグループワークでした。授業内ではZoomのブレイクアウトルームというグループに分かれる機能を使って、3、4人のメンバーでディスカッションを行ったりします。そこで話が盛り上がった人を専攻のグループLINEで確認し、「さっきブレイクアウトルームで一緒だったんだけど、これからもよろしく!」と、個別のメッセージを送って、そこから仲良くなっていきました。