国際学部
2019.06.03|最終更新日:2020.09.24|

国際学部 国際学科 国際交流・国際協力専攻(IEC)とは

国際学部 国際学科 国際交流・国際協力専攻(IEC)とは
目次

    国際交流・観光・国際協力の基礎、知識、理論を学ぶ一方で、その学んだ知識や理論を国内外で行なわれるPBL(課題発見解決型)学習の実践的な学習機会などを通して確かなものにし、グローバル社会そしてローカルで活躍できる素養を身につけ、行動力を育成する。

    目標とするイメージ:国際公務員、外務省専門職、青年海外協力隊、JICA、国連などの国際機関 など

    本専攻4つのポイント

    1. ポイント①
      Think and Actを合言葉に、PBL(課題発見解決型)学習やボランティアに関する科目を基本に編成されたカリキュラム。
    2. ポイント②
      「多文化共生」と「国際協力・国際開発」の学びを中心に、「地域コミュニティが抱える身近な問題」や「途上国の貧困問題など世界が直面する課題」を学生自らリサーチし、解決策を検討する。こうした実践的な学びが特色。
    3. ポイント③
      英語だけでなく、韓国語、中国語、ドイツ語を選択することが可能。選択した言語への留学制度も整っている。多様な言語をツールとして操り、強みにすることが可能。
    4. ポイント④
      卒業後JICA(独立行政法人国際協力機構)、青年海外協力隊などの国際機関で活躍するような人材を輩出。

    現地自治体の首長からも表彰されたカンボジアのプロジェクト活動

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    • カンボジアのプノンペンからバスで3〜4時間かかる所にある小学校を支援する学生のプロジェクトがあります。"初等教育向上を手助けする"活動の中で、このプロジェクトの学生たちは、小学校から「フェンスが欲しい」という要望をもらいました。この課題を解決するために、学生たちは現地でフェンスの設置費用を業者に見積もってもらい、その費用をクラウドファンディングと寄付金によってまかない、フェンス設置を実現させました。このプロジェクト活動は、実は"カンボジアで活動したい"と考えていた学生たちに対し、本学の関連団体が小学校を紹介したことがキッカケ。現在学生たちは、カンボジアでの活動を継続させる一方で、"今度は自分たちだけの力で、支援先を探そう"とフィリピンのセブ島を訪れ、支援先となる小学校を探す取り組みを始めています。
      (詳細インタビュー記事もあります。こちらからどうぞ)

    ミクロネシア連邦で環境教育活動を行うプロジェクト活動

    • 国際協力を実践的に学びたい学生が集まってできたミクロネシア連邦で環境教育活動を行うプロジェクトです。2013年から環境教育をテーマに、ミクロネシアの小学校でゴミ問題の啓発を目的としてワークショップ、英語劇等を行いながら活動を続けています。
      2018年からは新たに、『タイヤサンダルプロジェクト』を発足。ミクロネシアには廃棄タイヤがたくさんあり、処理方法などに課題があります。その課題解決のために、廃棄タイヤを材料にサンダルを作り、販売することで、ゴミ問題の解決と雇用創出につながるのではという思いからスタートさせた活動です。
      (詳細インタビュー記事もあります。こちらからどうぞ)

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    本当の「国際協力」とは?

    • 発展途上国と呼ばれる国々では、先進国では「当たり前」とされていることができておらず、それにより苦痛を強いられる人々、時にはそれが生死に関わることも多くあります。制度や経済が発展しないがゆえに起こる多くの問題は、一方でその問題があることで国が発展しないという悪循環を生み出しているのも事実です。一般的に発展途上国における問題として挙げられるものが以下に代表されます。
      ・貧困、飢餓、不衛生、公衆衛生の欠如
      ・民族、宗教関税、内戦
      ・基礎学力の欠如
      ・脆弱なガバナンス、政治的腐敗
      ・インフラの不足
      ・高い失業率
      ・起業家が生まれにくい構造基盤
      ・海外からの援助に対する過度な期待と依存

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    これらは長年問題視されてきたにも関わらず、未だ未解決ということは、それだけ問題が課題の根が深いということです。重要なことは文化や宗教、人種などだけでなく、多文化を多角的に理解した上で援助に取り組むこと。現地でのヒアリングを実施して要望を聞くこと。単に「優しさ」だけで援助するのではなく、問題の根本を解決できる働きかけができるかどうか、きちんと見極めることが重要なのです。

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