大学の授業
2015.11.04|最終更新日:2020.09.24|

「イエと家族から考える私たちの未来~家族を考える上でかかせないものは何か~」

「イエと家族から考える私たちの未来~家族を考える上でかかせないものは何か~」
黒須ゼミ
黒須ゼミとは、黒須里美教授指導のもと、家族社会学をを学ぶ、外国語学部専門ゼミナール(「家族と社会の 比較研究」)。 発足以来「常識を疑え」をキャッチコピーとし、様々なテーマ、様々な角度から「家族」について研究している。 ゼミ生をCohort(同年齢の集団の意)と名づけ、Cohort2014、Cohort2015などと年代別に呼び合うことで、横と縦のつながりを大切にしている、16年続く伝統あるゼミのひとつ。
目次

    家族を考える上で欠かせないもの...それは家!!

    「家」から考える家族のあり方をテーマに、麗澤大学文化祭期間中に討論会が行われました。平日にもかかわらず教室はほぼ満員状態。今回のテーマである「家」について様々な年代の方と討論会が繰り広げられました。本大学教授からご近所の方、職員、学生はもちろんゼミ生の保護者から関係者の方まで幅広い年代の人達と1時間以上お話しする機会はそうないはずです。誰のどんな意見にも正解、不正解はない。いろんな意見を聞き、受け入れる方針で約1時間の討論会はスタートしました。

    間取りから読み取る家族のありかた

    108-1.jpgある間取りをみて、ここから何を読み取れますか?どんな家族ですか?住みたいですか?さぁ5分グループ内で話し合ってみて下さい!から始まった討論会。後からわかったことですが、渡された間取りはあの有名なアニメ「サザエさん一家」の間取りだったのです。なんか昔っぽい。ふすまで仕切られていてプライバシーがあまりない。4人家族には広すぎる。台所の横にお風呂!?などと様々な声が聞こえてきて、討論会は大盛り上がり。

    では、この間取りから読み取れた家族体系から、人間関係はどうなっていると思いますか?と次の質問に切り替わると、自然な流れで、論点は団欒を大切にすべきか、プライバシーを守るべきかに絞られ話し合いが進みました。実際に今もサザエさん一家のような間取りの家に住んでいる方のお話や、自分の部屋には鍵をかけてます!といったほんとに様々な実体験からのご意見はとても興味深いものでした。

    未来のイエとは?

    108-2.jpg

    サザエさん一家の間取りから考えはじめた家族のあり方。では、私たちの未来の家とはどんな家になるのだろうか?未来の家族のあり方とはどうあるべきなのだろうか。

    「シェアハウス」なんてどう思いますか?と聞かれ、年代によっては、気を使うからいやだなー、考えられない!といった意見や、構成員、ルールの取り決め、間取りによって変わってくるけど、楽しそう!といった世代によって分かれる意見が出た中、「家族とは血縁関係にあるシェアハウスじゃないか?」という名言が生まれるなど討論会は大いに盛り上がりを見せました。実際にシェアハウスに住んでいたという意見もちらほらある中、それが成功して楽しく過ごせた人、ひどい扱いを受け一日で退去した人などのお話を聞くこともできました。

    「家」を考えると、家以外のものまで見えてきます。同居となると実の親?それとも義理の両親?老後の介護は誰がする? 「家」はただ住むだけのものではでなく、その中にある様々な家族の物語があるからこそいろいろな形があり、変化していくものなんだと討論会に参加して感じました。「家」から考え始めた今回の討論会。ふと自分の家族の過去、現在、そして未来を考えるとてもよいきっかけとなりました。

    黒須ゼミの学生が一から作り上げた討論会。司会進行ももちろんゼミ生。予想が付かない回答がたくさんある中で、とってもスムーズに進め、まとめており、保護者の方からも、「こんなに成長した我が子が見れるなんて嬉しい」というお言葉をいただきました。ご近所の方には「こんなすばらしい勉強をされていて、さらにしっかり発表する場を設けるとはすばらしい!」とお褒めのお言葉をいただき、学生も嬉しそうにしていました。

    みなさんも麗澤大学のゼミを通して、家族あり方を一緒に考えながら成長していきませんか?

    麗澤大学HPはこちら

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