学生の活躍・課外活動
2017.05.31|最終更新日:2021.12.10|

剣道を、そして社会を学べる場所~麗澤大学の剣道部~

剣道を、そして社会を学べる場所~麗澤大学の剣道部~
剣道部
森 克昭
学友会 剣道部 副顧問
佐賀県出身。教士七段。筑波大学大学院修了(体育学修士)。都内の高校教諭を経て1992年(平成4年)より、現監督に就任。趣味は絵画。特に水彩画が好き。最近ではミュージカル鑑賞によく出かけている。
小川 熙
経済学部 経済学科 2019年3月卒業
千葉県出身。流通経済大学付属柏高等学校より麗澤大学に進学。小学生より剣道を始める。2017年4月から部長を務める。飲食店でのアルバイトと両立しながら文武両道を目指す。趣味はサイクリング。休みになるとサイクリングで色々なところへ行くのがリフレッシュになっている。最近では成田山へ出かけた。
星谷 大智
経済学部 経済学科 グローバル人材育成専攻
(現在の国際学部 グローバルビジネス専攻)2020年3月卒業
東京都出身。流通経済大学付属柏高等学校より麗澤大学に進学。小学生より剣道を始める。プライベートでも剣道部のチームメイトとよく遊びに出かける。趣味はドライブ。時間があるときはドライブがてら、映画館や買い物などに行くことが多い。
目次

    先輩と後輩の伝統的な交友関係

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    1963年(昭和38)に創部してから50年以上の歴史がある、麗澤大学剣道部。現在の部員数は15人でとてもアットホームな雰囲気の部活動です。

    現在、経済学部3年生で部長の小川熙さんは、高校時代に強豪校にいながらも関東大会出場を果たせなかったという経験から、大学で剣道を続けるべきか迷っていました。そんな折、麗澤大学に進学した同じ中学校の剣道部の先輩に相談したところ、礼儀を重んじつつ、先輩と後輩の仲がよい剣道部だと伺いました。また麗澤大学主催の麗澤旗親善剣道大会に出場したことがあり、大学の雰囲気も知っていたので、せっかく今まで続けてきたのだから麗澤大学に進学してからも剣道を続けたいと思いました。

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    毎回、1時間〜1時間半の短時間で行われる練習は厳しく時に休みたくなることもありますが、厳しいだけでないのが麗澤大学剣道部の良いところです。先輩後輩の間はとてもフレンドリーな関係が築かれており、気さくな先輩方から食事や遊びに誘っていただいたり、卒業した先輩を訪ね大阪まで行ったこともあります。また、大事な試合で負けてしまった時など、剣道について先輩と何時間も語り合ったことも忘れられません。尊敬する先輩方が私達にしてくれたように、私も後輩に引き継いでいきたいと思っています」(小川さん)

    現在2年生の星谷さんも、同じ高校の先輩でもある小川さんに大変お世話になっているようです。「剣道の指導だけではなく、授業の組み方などについても相談して、勉強と剣道が両立できるように取り組んでいます。相談できる先輩が身近にいるのは心強いです」(星谷さん)

    部活は小さな社会を学べる場所です

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    剣道部は木曜日と日曜日以外の週5日間、授業前、授業後に練習を行っています。
    ※木曜日は自主練習のみ可能。その他大会及び練習試合等は日曜日に活動することもあります。

    火曜日と金曜日には朝練習もありますが、高校の部活と比べると短期集中型です。それにはきちんとした理由があります。監督である森先生の「大学で社会人基礎力も十分に身につけて欲しい」という想いがあり、剣道だけ強く、うまくなればいいのではなく、アルバイト等の経験もできる練習体系にしているのです。

    「部員全員がアルバイトをしています。他の学生に比べたら部活との両立で大変かもしれません。ただ、時間を有効に使えるように物事に集中して、自分で自分の生活サイクルをつくる良い機会になっていると思います」(森先生)

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    小川さんも星谷さんも週に数回、飲食店でアルバイトをして、部活動と両立しています。「人生初のアルバイトで、お客さんと接することの難しさを感じていますが、社会人になる前に少しでも社会経験ができて良かったと思っています」(星谷さん)

    また、礼儀を重んじる剣道そのものからも剣道以外のことを学ぶことも多いと小川さん。「目上の方に対する心遣いが自然とできるようになり、社会に出ても恥ずかしくない自信があります。例えば、部活中の先生の防具や胴着の用意、片付けもします。食事の場では、座る場所、オーダーの取り方など細かな気配りなど誰かに言われて動くのではなく、自ら率先して行動できるようになりました」(小川さん)

    今後の目標と受験生への皆さんへのメッセージ!

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    森先生は、剣道やアルバイトを通じて、視野を広げて欲しい、自ら考えて行動して欲しいと指導にあたっています。時折、他大学にも足を運び、練習を行うこともあるそうです。

    「部活は小さな集団ですが、時に理不尽なこともあると思います。まさに社会の縮図であり、麗澤大学の剣道部では厳しくも温かい環境の中で社会を学べます。また、大学のトップ選手がどうしてトップになり得たのかも学んで欲しい。そのように外の世界に目を向ける機会を作ることも私の仕事だと思っていますので、他大学との練習試合など積極的に参加するようにさせています」。

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    「毎年秋に開催される全日本学生剣道優勝大会の団体戦に出場することが目標でしたが、2016年はあと一歩のところで力及ばす、お世話になった先輩方は引退となりました。この悔しさを晴らして、先輩方にもいい報告ができるように頑張ります。一度、高校で剣道を辞めることも考えましたが、今では続けて良かったと思っています。もし私のように迷っている受験生がいたら、是非、麗澤大学に来てください。一緒に剣道を楽しみましょう」(小川さん)

    「個人でも団体でも全日本学生剣道大会(インカレ)に出場するのが一番の目標です。卒業した先輩がこの大会に出場したのを目の当たりにして、その舞台に私も立って試合がしたいと思うようになりました。大学では勉強、アルバイト、部活動などやりたいことがたくさんあると思いますが、まずは勉強を頑張って欲しいです。勉強も含め、楽しい大学生活が待っていますよ!」(星谷さん)

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    「剣道部では、社会人になってからの必要な礼儀も学べます。高校で活躍できなかったとしても、練習を続けていれば、大学で伸びる選手もたくさんいます。大学には花を咲かせるチャンスがまだまだありますから、是非、大学に進学しても剣道を続けて欲しいです」(森先生)

    礼儀正しく、そして楽しみながら成長している部員達の姿に、森先生も誇りを感じている様子でした。また剣道部の部員の皆さんが本当に楽しそうに練習をしている姿が印象的でした。剣道だけでなく、社会そのものも学べる場所である剣道部。部員たちは、今日も生き生きと練習に励みます。

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