皆さんにとって身近な「家族」や「恋愛」について考えることそれこそが、麗澤大学の「道徳」の授業
皆さんは小学校や中学校で「道徳」の授業を受けてきたと思います。麗澤大学では創立者の建学の理念に基づき「道徳科学」の授業が必修科目となっています。「今さら道徳?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。でも、今までとはちがう人間関係でのつまずきや生き方で悩むことは増えていませんか?小学生の時に思い描いていた姿とは全然ちがう大人に近づいた今だからこその悩みはありませんか?家族に話すようなことでもないし、友達にも言いにくい。そんな時に、道しるべになる学びが道徳です。きっと「そうだったのか!」と腑に落ちる発想を得られることがあると思います。
私は、今の皆さんにとっての道徳の核は「孝行」と「恋愛」だと考えています。孝行は、ここまで育ててくれた家族に感謝の意を表すことです。
そして一人だけのことを考えればよい「自分」だけから、二人のことを考える「私達」になる「恋愛」。恋愛は自分のことばかりでなく、思いやりの心を持って相手の立場に立った考え方をしないとうまくいきません。優しければよいか?というとそうでもないのが恋愛です。今まで恋愛では失敗を繰り返してきましたが(笑)、実はこんなエピソードがあります。大学生の頃、女性には優しく接することがベストだと思っていましたので、当時お付き合いしていた方にはとにかく優しく接するよう心がけていました。
すると「むしろ叱って欲しかった」と言われ、びっくりしたこともあります(苦笑)。十人十色ですね。
いくら道徳を学んで、相手のことを考えた言動をとるようにしても、当たり前のことですが、そもそも相手が自分を好きになってくれないと恋は始まりません。こればかりは、学びがあってもどうしようもないことです(笑)。ただ、「道徳を学ぶこと=恋愛をよい方向に導く道しるべになる」とは言えるのはではいでしょうか。「道徳」なんて聞くと身構えてしまうかもしれませんが、実は私達、特に皆さんにとって身近な学問でもあるのです。
道徳の授業がよい恋愛へと導く
かつての私は正義感を振りかざすタイプで、相手の行っていることが自分の正しいと思うことと異なる場合、それを絶対に受け入れられませんでした。しかしたとえ正論でも相手を攻めて苦しめることは、お互いを全くよい方向に導きません。人間はそれぞれちがう価値観を持つものだと理解し、お互いが対話をして、納得できる新しい方法を見出すことを「道徳的に解決する」というのです。私は、麗澤高校で生徒として3年間道徳教育を受けたこと、麗澤大学で教員として教える立場になったことで、ようやく道徳について少し理解することができるようになりました。
麗澤大学で道徳の学びが身近にある環境で先生や学生達と関わるようになって、「見方」「生き方」「受け止め方」がポジティブになりました。学ぶ立場から、教える立場になり、逆に学生達から学ぶことが増えました。私にとって、大きな気づきと人生の指針を与えてくれる麗澤大学の道徳教育は、きっと皆さんにとっても長い人生の道筋を示してくれるものになると思います。
恋愛に話を戻しますと、今の大学生は恋愛にあまり重きを置いていなかったり、相手に干渉し過ぎないようにするあまり、変に距離をおいているように見えます。
でも、もっと距離を縮めて、相手に踏み込んでいくことで学べることが多くあるはずです。社会に出る前に、恋愛を通じてもう一歩、自分自身を成長させる。これは大学生だからこそできることかもしれません。最初はうまくいかずに落ち込んだり、失敗して傷ついたりすることもあるでしょう。しかし一方で人間的な成長や、よりよい人間関係の大切さに気がつくこともあるはずです。道徳を学んでいると、きっとこれからの人生の様々な場面で役立ちますし、それが理解できるようになる機会が増えると思います。「道徳の学びがよい恋愛へと導く」そんなポジティブな気持ちで、是非、私の授業を受けに来てください。私の恋愛の色々な失敗談が聞けますよ(笑)。