教職員
2017.07.18|最終更新日:2022.03.31|

大学には、世界を広げる素敵な出会いが待っています

大学には、世界を広げる素敵な出会いが待っています
佐藤 繭香
外国語学科 非常勤講師
東京女子大学文理学部史学科卒業。ヨーク大学大学院歴史政治学修士課程修了。専門分野は西洋史、イギリス史。最近は健康のためヨガに通い、心身ともにリフレッシュをはかる。著書に『イギリス女性参政権運動とプロパガンダ: エドワード朝の視覚的表象と女性像』など。
目次

    寮生活が、人生をより豊かにしてくれました!

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    大学時代の一番の思い出は、何といっても寮生活です。私の生活していた寮はいわゆる大学にある寮ではなく、色々な大学から学生が集まる寮でした。そこで出会った仲間は、専門はもちろん違えば、出身地、趣味や興味もそれぞれに全く異なる、バラエティに富んだ人達。

    お互いに好きなものが違うからこそ、一緒にいて楽しく、本を貸し借りしたり、古い映画が好きな友人が「今日はフランス映画の日!」と企画して、一日中、古いフランス映画を観たり、アートが好きな友人と美術館に行ったり。寮で出会った友人達のお陰で、趣味や興味をたくさん共有でき有意義な大学生活を過ごすことができたのです。

    大学卒業後はイギリスのヨーク大学大学院に留学し、今度は国籍も文化も、異なる人達と寮生活を送ることに。アフリカやアジアの友人もできて、世界が更に広がりました。寮生活でのたくさんの出会いが、その後の私の人生をとても豊かにしてくれていると思います。

    大好きなイギリスの文化に囲まれて学んだ留学時代

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    イギリスに留学したのは、大学時代に、両親が赴任しているロンドンを度々訪れる機会があり、興味を持ったのがきっかけです。ロンドンには、大英博物館をはじめ、世界で初めてイギリスで開催された万国博覧会の展示品を収蔵するヴィクトリア・アンド・アルバート博物館等々、名だたる美術館、博物館が街のいたるところにあり、演劇も盛ん。アートや古い物が大好きな私には、見るもの聞くもの、すべてが面白く、イギリスの文化にどんどん魅かれていったのです。

    ヨーク大学では歴史政治学を専攻し「イギリスにおける女性参政権運動」を研究テーマに選びました。20世紀初頭に運動をしていた彼女達の自伝的な記録を読むと、家計のやりくりや仕事と家庭の両立、夫のDVに悩むなど、現代の女性の悩みと似ている事に気がつきました。

    そんな彼女達が少しでも暮らしを良くしたいと願い、時には過激な行動もとりつつ、行進やお芝居、博覧会の開催と、様々な手段で選挙権を求めようとする姿にとても興味を持ったのです。研究は面白く、イギリスで古い資料を見るだけでもわくわくしました。大好きなイギリスの文化に囲まれて学んだ日々は、私にとってかけがえない日々です。

    強いハートを持つ学生は、成し遂げる力も持っている

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    麗澤大学は、教員と学生の距離が本当に近いです。実際、学内で学生からよく話しかけられますし、時には恋愛相談を受けることもあります(笑)。また、麗澤大学には自発的な学生が多いと感じます。例えば、英語コミュニケーション専攻と英語・リベラルアーツ専攻の上級生と新入生が、毎年4月に合同で行う「新入生オリエンテーション」も、上級生スタッフがすべてを企画運営し、教員が手や口を出すことほとんどありません。

    スタッフを志望する学生は、皆さん、ハートが強いんです。目的意識をしっかり持っていて、物事に積極的に取り組むことができ、人と話す時も物怖じしません。結果的に、就職にも強いです。勉強はもちろん大事ですが、彼らを見ていると、最後に何かを成し遂げることができるのは、強いハートを持った学生だなと思います。

    高校生の皆さんの中には「自分の意見をなかなか言えない」と悩んでいる方もいらっしゃると思います。「私の意見は間違っているかも」「こんなことを言っていいのかな」とためらう気持ちも本当によくわかります。ただ、私が担当する「英語・リベラルアーツ」とは教養を学ぶところであり、個々の意見に対する「正解」はありません。議論していく中で、答えを探求していく学問なので、発言をしないことには議論にならず、議論をしなければ学ぶことにならないんですね。大学では何ごとも受け身ではなく、自発的に取り組んでこそ、力を伸ばせるのだと思いますよ。大学生活で少しずつ慣れていくことだと思いますので、焦らず、ゆっくり力をつけていきましょう!

    "Smile and say Hi!" これが異文化交流のきっかけに

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    麗澤大学の一番の良さは、色々な人と出会えることだと思います。特に、麗澤大学はたくさんの留学生やネイティブの教員がいて、国際色も豊か。日本人の教員でも海外生活を経験している人が多くいます。当たり前のように英語や中国語でのおしゃべりが聞こえてくるキャンパスで過ごし、異なる文化を持つ人達と交流できるのは、とても素敵なこと。

    その中で学ぶことがたくさんあるはずです。彼らと友達になるには、まずは挨拶です。言葉に自信がなくても、ニコッと笑って"Hi!"または「おはよう!」と挨拶をすれば、そこからコミュニケーションにつながります。留学を考えているならなおさら。

    たくさんのコミュニケーションが英語力向上にもつながりますよ!趣味も、国籍も文化も違う、様々な人達と出会い触れ合い、自分自身の幅を大きく広げていってほしいと思います。きっと高校生活では経験できなかったような楽しみが待っていると思います。

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