

私にとって教えることは最上の歓び、研究はパッションです
私が生まれ育ったのは、「赤毛のアン」で有名なカナダのプリンスエドワード島です。幼い頃から赤毛のアンが大好きで、私はアンと一緒に育ったようなものなんですよ(笑)。カナダにいる頃は演劇の世界を志していて、大学では演劇とカナダ文化を学びました。当時の私の夢は、劇場を持つこと。
日本へ来たのも、外国語教師として働き、劇場購入の資金を作るためでした。でも計画は変更。私は教師として、教室という舞台に立っていこうと決めたのです。なぜって、劇場は観客が満員の日もあれば、ガラガラの日もあるけれど、教室なら確実に学生という観客がいるし(笑)、何より、教えることは私にとって最上の歓びだとわかったから。
一方、研究は私のパッションです。日本が急速な高齢化、人口減少、貧困率の上昇など深刻な局面を迎える中、私が取り組んでいる「ジェンダー研究」に問題を解決するヒントがある、私はそう考えています。例えば、北欧諸国が他の五大陸と比べて、経済、教育、幸福度などの水準が高いのはなぜか?それは、北欧は男女の格差が少なく、たくさんの人が幸せに働くことができているからです。一方、日本における男女格差は、今や主要先進国の中では最下位。この格差が、日本の様々な問題の要因となっているのです。みんながハッピーになるために、日本がこれからどうしていくべきか?ジェンダー研究の視点から提言し、社会に働きかけていきたいと考えています。
麗澤大学では誰もが「麗澤人」として歓迎され、受け容れられます
麗澤大学に来て最初に驚かされたのは、学生が皆、挨拶をしてくれること。授業では「こんにちは」「ありがとうございました」、キャンパスを歩いていても、あちこちから「Hi!」と声をかけてくれます。温かく受け容れてくれると感じ、私も嬉しくて周りの学生や教員、スタッフの皆さんに優しい気持ちで接することができます。優しさの連鎖が生み出す好循環ですね。
麗澤大学ではバックグラウンドに関係なく、誰もが「麗澤人」の一人として歓迎され、受け容れられます。笑顔と優しさに溢れる家族のような温かさ。麗澤大学の素晴らしい特色です。また、麗澤大学はキャンパスのいたるところに、学生と教員のコミュニケーションの場があります。学生は教員の研究室を気軽に訪れ、大学生活や将来のこと、さらにプライベートな話題まで教員とシェアしてくれます。
学生は教員に対し、学問だけでなく、人生をより良く生きるためのヒントを求めていて、私達はそれに応えるべく、惜しみないアドバイスをするような関係性が成り立っているのです。このように、学生が臆することなく教員と意見を交わし、自由にコミュニケーションできる環境は、学生が自信を持つことにもつながるでしょう。
旅をしましょう!学びは教室だけでなく、世界中どこにでもあります
私は赴任して2年も経たずに、英語リベラルアーツ専攻のリーダーに抜擢されました。嬉しい半面「私に務まるかしら...」と不安な気持ちもありましたが、新人であり女性であり、外国人である私を信頼し、機会を与えてくれた麗澤大学に、心から貢献したいと思ったのです。これも、とても良いエネルギーの循環だと思いませんか?
麗澤大学は、様々な国から、多様なバックグラウンドをもつ人材を積極的に集め、その知見と経験を、いかに学生に還元していくかを真剣に考えています。外国人教師や留学生の数が多いだけでなく、多様性を活かすことができる。それこそが真のグローバルであり、麗澤大学のグローバル水準は世界に誇れるレベルです。
私から皆さんへのメッセージは「旅をしましょう!」ということ。学びは教室だけでなく、世界中どこにでもあります。知的好奇心と勇気をもって、今いる小さな守られた世界から、外に出てみましょう。大丈夫、"You can!"自分で限界を作らないことです。限界にチャレンジし、クリアできたら、更にその先を目指してください。しっかり学んで、経験して、感じて。その全てを吸収できるのは、大学時代ならではの特権ですよ。麗澤大学をステップにして、世界に羽ばたいていってほしいと思います。