教職員
2018.09.20|最終更新日:2021.04.15|

自分はどのような形で社会に貢献するのか?大学で自己のあり方を探求しよう!

自分はどのような形で社会に貢献するのか?大学で自己のあり方を探求しよう!
Andrew MacNaughton (アンドリュー マクノートン)
外国語学科 准教授
カナダ・ノバスコシア州ハリファックス出身。カナダ・ダルハウジー大学(Dalhousie University, Social Anthropology)卒業後、ニューブランズウィック大学大学院修士課程(University of New Brunswick, Anthropology)、香港大学大学院博士課程(The University of Hong Kong, Japanese Studies/Anthropology)を修了。専門分野は社会人類学。「研究が趣味」と言うほど研究大好き。趣味はマラソン。SF好きでスターウォーズの大ファンでもある。現在は、日本人の妻と2人で千葉県柏市に在住。
目次

    故郷のカナダを思い出す緑豊かな環境

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    私が初めて来日したのが1997年。研究のために北海道へ訪問したのでした。私の専門は人類学で、当時はカナダで森林組合に関する研究をしていました。海外の実態を知るために札幌に拠点を置いて、日本の森林組合の組織のあり方について研究を進めていました。その後、エスノグラフィー(民俗学、文化人類学)を究めるために2003年から香港へ。香港大学で博士課程修了後も2011年まで大学の研究員を務めていました。

    たまたま香港大学に麗澤大学出身の先生がいたんです。当時は、私がネクストステップへと踏み出す時期で、国際社会に貢献できる人材育成に力を入れているという麗澤大学の教育方針を彼から聞いて、興味が湧いたのを覚えています。
    その時は、まさか翌年度から麗澤大学で教壇に立つことになるとは思ってもいませんでした(笑)。

    麗澤大学に来て大正解!緑豊かな環境は、自然が溢れる生まれ故郷のカナダを彷彿とさせ、落ち着いて研究に取り組めます。趣味のマラソンの練習環境にも最適!皆さんにも、ぜひこの環境で走ってみてほしいですね。特に気候の良い春や秋は、とっても爽快ですよ。

    自らが向き合えるテーマを見つけてほしい

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    私の専門ゼミナールでは人類学を教えています。学生達には、先ず自ら興味のある分野を見つけ出して、テーマを決めてもらいます。その後はテーマに基づく実地調査を行います。調査では、時には面識のない人達にインタビューをすることもあります。多くの学生がゼミナールでの研究を通じて初めて体験することになると思います。そこで問われるのが、「引き出す力=インタビュー力」なのです。

    皆さんも将来、誰もが社会人となり社会との関わりを持つようになっていきます。授業や課題は、そのためのレッスンでもあるわけです。人類学などの学問全般だけに限ったことではありません。決して簡単に「答え」は見つからない。だからこそ人は考え、分析し、探求するのです。それが「研究」です。

    高校と違って、大学に入学してからの勉強は「self」を追求することだと私は思っています。大学生として彼らには、自ら(self)が追求する「問題」を見つけてほしい。研究・調査を行い、各関係者と交渉をしたり、先生や学生とも議論を重ね、考察を深めながら何が導き出されてくるか?導き出したことを、論文やプレゼンテーション、時には社会で生きるための術へと組み立てられる人になってほしいです。

    自らの成長を促す、現場へのフィールドワーク

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    麗澤大学では、学部の垣根を越えた刺激的な体験もたくさん待っています。私はE.S.S(English Speaking Society)という課外活動の顧問をしています。E.S.Sは、英語を通じて様々な人達と触れ合う機会に多く恵まれ、自らの感性を広げるきっかけにもつながります。麗澤大学に入学したらぜひ、E.S.Sへ(笑)。

    また、全学部の1年生向けには、PBL(課題発見解決型学習)と呼ぶフィールドワークも用意されています。麗澤大学がある千葉県柏市の協力を得ながら、近隣地域の問題等に学生達が取り組み、調査や現場でのフィールドワークを通じて、課題解決を提案していく学習カリキュラムです。

    私が携わるPBLは、大学近くの小学校で、週に一度15分の英語の授業を行うというもの。小学生が英語に関心を持ち、楽しく授業を受けられるように、15分の最適な授業内容を練り上げて、実際に学生達が先生として授業を行います。小学校の先生方と事前に相談をしながら授業をデザイン(設計)するのは大変です。大変なこともあるけれど、小学生と一緒に学べるこの体験は、フィールドワークの原点でもある現場へのコミットを深く感じられます。こうした貴重な機会をぜひ味わってほしいですね。

    Challenge(挑戦)がOpportunity(機会)を呼び込む

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    大学とは、自分が社会に対してどう貢献できるのか、そのことを発見する場です。高校生や、大学を志す受験生の皆さんに向けてメッセージを送るなら、誰もが最初は「わからない」ということ。未知なる大学というフィールドに不安を覚えたり、緊張したりするかもしれませんが、その不安はあなただけのものではありません。だから安心して、大学生活に飛び込んでほしい。

    私だってまだまだわからないことだらけですよ(笑)。わからないから不安に思うのではなく、わからないからこそChallengeしてほしい。Challengeすれば、必ずOpportunity(偶然ではなく必然的な機会)が得られるはずです。Opportunityが更に皆さんの人生を豊かにするでしょう。麗澤大学には、そんなOpportunityがたくさんあります。皆さんと出会えることを楽しみにしていますよ!

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