SDGs
2019/12/20

【前編】そこにある小さな差異に気づけるか?誰一人取り残さない社会を実現するために大切なこと~ASPIRE Reitakuの取組み~

【前編】そこにある小さな差異に気づけるか?誰一人取り残さない社会を実現するために大切なこと~ASPIRE Reitakuの取組み~
ASPIRE Reitaku
楊 邵予
外国語学科 国際交流・国際協力専攻
中国の天津市出身。1年次から「ASPIRE Reitaku」、ネパール教育支援団体「Be a Bridge!」に所属。オフは大好きな韓国ドラマを見て過ごす。将来は海外に暮らし、現地と日本の懸け橋となる仕事をするのが夢。
君和田 理子
外国語学科 国際交流・国際協力専攻
千葉県出身。友人の楊さんの誘いで2年次の6月から「ASPIRE Reitaku」に所属。趣味はボルダリングとプロ野球観戦。将来は地方公務員として、SDGs(持続可能な開発目標)の理念である「誰一人取り残さない」社会を日本で実現することが目標。
目次

    ボランティアを始めとする、様々な学生団体の活動が盛んな麗澤大学。その中から今回は、現在9名の学生が参加する「ASPIRE Reitaku」の取組みをご紹介します。

    「ASPIRE」とは、国内外の様々な大学に設置される学生団体です。国連と世界の大学を結ぶ「国連アカデミック・インパクト(UNAI)」のプロジェクトのひとつとして2010年から始まり、ASPIRE Reitakuは2013年に設立されました。国際舞台では、大学の枠を超えてASPIRE JAPANとして活動します。では早速、メンバーの楊さん、君和田さんにお話を伺ってみましょう!

    日韓の学生がSDGsをテーマに英語でプレゼンテーション、ディスカッション!

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    ――活動内容を教えてください

    楊:学生が主体となって、SDGs(国連が採択した2016年から2030年までの国際目標)をテーマに、多種多様な学習活動を行っています。たとえば、年間最大のイベントとして、ASPIRE JAPANと韓国の大学から成るASPIRE KOREAとの協働プロジェクトGoodwill Session(グッドウィルセッション)があります。毎年夏冬にお互いの国を行き来し、2019年の夏は韓国ソウルの慶煕(キョンヒ)大学で開催され、日本からは本校と桜美林大学の2校、韓国からは7校が参加しました。
    その内容は、SDGsをテーマに、日韓共通の問題について2日間かけてプレゼンテーション、ディスカッションをし、解決策を考えるというもの。今回、麗澤大学は持続可能なエネルギーをテーマに、日本の原子力発電事情についてプレゼンテーションを行いました。一連の取り組みを通して、知っているようで知らないお互いの国の現状を知ることができ、意見を交し合うことで、より良い答えを導き出すことができます。これら全てを英語で行うのですが、まだまだ英語に苦手意識のある私は、翻訳機に頼ったりゼスチャーを駆使しながら頑張っています。

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    ――活動の楽しみはどんなところにありますか?

    楊:たとえばグッドウィルセッションでは、韓国の学生との交流も楽しみのひとつ。韓国と日本は今、とてもデリケートな関係にありますが、実際に韓国の学生の皆さんと交流すると、報道が伝えるような反日感情を感じることはありません。それどころか訪韓の際には、他校よりも早く着いた私たちをわざわざ空港まで出迎え、観光もセッティングしてくれるなど、心から歓迎してくれました。セッションを重ねるごとに「また会えたね!」「また次も会いましょう!」と交流が深まっていくのも嬉しいです。

    「そんな考え方があるんだ!」「そんな意見を持っていたの?!」ディスカッションは新発見の宝庫

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    ――活動を通して、どんな発見や学びがあるのでしょうか?

    楊:ディスカッションの場では、海外の学生に限らず、日本の学生同士でも「えっ、そんなこと考えていたの?!」と驚くことがよくあります。いつもは明るく冗談ばかり言い合っている仲間が、ディスカッションになるときちんと自分の意見を持って堂々と発言していて、新たな一面を見ることができます。相手の考えや、自分が思いもつかない発想を知ることができ、私自身の思考も深くて広いものになったと思います。

    君和田:私は、相手との間にある、小さいけれども歴然とした差異に気づくことの大切さを学びました。昨年、ASPIRE Reitakuと交流がある台湾の大学で開催されたセッションに参加した時のこと。セッションテーマは「日台関係」で、歴史的な施設の見学など、日台の歴史を学ぶスタディツアーを一日かけて行いました。

    その日の夜に、急きょ、今後の日台関係のあるべき姿について、日本チーム、台湾チームがそれぞれプレゼンテーションをすることになりました。その時に痛感したのは、日本人学生と台湾人学生の歴史認識の大きな違い。そもそも、台湾の学生は日本統治時代の歴史について当たり前のように詳細まで知っているのに対し、私たち日本人学生はほとんど何も知りませんでした。

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    それはどちらの学生が優秀とかという話ではなく、統治した側と、された側の違い。歴史認識が違えば、未来の日台関係に対する考え方も異なります。

    私たちはたとえば、先進国である日本と、アフリカの途上国の間にギャップがあることはすぐ理解できます。けれども、日本と台湾のように、地理的に近く、外見や文化も似通っていて、なおかつ友好関係にある国同士にも、実は差異があり、それが両国を大きく隔てていることには、なかなか気づくことができません。その差異と向き合えた時に初めて、揺るぎない日台関係を築くことができるはず。そして小さな差異を見過ごさないことが、私たちが今抱える様々な問題の解決、SDGsが目指す「誰一人取り残さない」社会の実現につながるのではないかなと思います。

    メンバーが「いいね!」と思えることなら何でもできる。私たちと一緒に新しいことに挑戦しましょう!

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    ――ASPIRE Reitakuの今後について教えてください

    君和田:これまではASPIRE JAPANとしての活動がメインでしたが、今後はASPIRE Reitaku独自の活動も積極的にトライしていこう!とメンバーと話しているところです。SDGs普及のため、学内でSDGsのワークショップも開催したいと思っています。そして今年秋の麗陵祭(大学祭)では、初出店をし、ピンクのポップコーンを販売しながら、乳がん予防の「ピンクリボン運動」を広める活動を実施しました。ASPIRE ReitakuはSDGsに限らず、メンバーが「いいね!」と思えることなら、何でも挑戦できる環境です。どんな企画も大歓迎!麗澤大学に入学したら、私たちと一緒に新しいことにチャレンジしていきましょう!

    (後編につづく。こちらから)

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