学生の活躍・課外活動
2019.05.30|最終更新日:2023.09.29|

【後編】自主企画ゼミ「Plas+」の活動で夢や目標を、発見。『トビタテ!留学JAPAN』でさらに前進!

【後編】自主企画ゼミ「Plas+」の活動で夢や目標を、発見。『トビタテ!留学JAPAN』でさらに前進!
小川 龍星(おがわ りゅうせい)
トビタテ!留学JAPAN
外国語学部 国際交流・国際協力専攻(現在の国際学部 国際交流・国際協力専攻(IEC))2021年3月卒業
英語・中国語・ビサヤ語(フィリピンのセブ州などで使用される言語)を操ることができるマルチリンガル。「中国語は、台湾からの留学生と友達になり、毎日話すうちにマスターしました」。読書、作詞作曲、ランニングなど多趣味。
佐藤 透(さとう とおる)
トビタテ!留学JAPAN
外国語学部 国際交流・国際協力専攻(現在の国際学部 国際交流・国際協力専攻(IEC))2022年3月卒業
自身でも絵を描くなどアートが好きで、自主企画ゼミナール「Plas+」では、オリジナルパーカーのデザインも手がける。「トビタテ留学Japan!」期間中は、ニューヨークのアートスクールにも通う予定。
目次

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    2019年春、麗澤大学の小川さんと佐藤さんが、文部科学省主導による官民協働のグローバル人材育成プロジェクト「トビタテ!留学JAPAN」(以下、トビタテ)の第10期留学生に選ばれ、それぞれフィリピンとアメリカへ1年間留学します。2人は、自主企画ゼミナール※「Plas+(プラス)」の先輩と後輩です。出発前の2人に、Plas+のこと、トビタテの活動についてインタビュー。今回は、その後編をお届けします!

    ※学生が学びたいテーマを見つけ、学生が自ら指導を受ける教員も選び、何をどのように学習していくかについて、該当教員の助言を受けながら決定し、学習計画を立て、その計画に従って進めていくゼミナール制度。

    カンボジア滞在中、2人同時にトビタテ合格通知。嬉しくて抱き合っちゃいました(笑)

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    ――トビタテに合格するまでの道のりを教えてください

    「僕はトビタテの留学計画を作成するために、1年前から準備を開始しました。フィリピンに3回渡航して、現地の小学校や大学、NGO団体を訪問し、現地でどんなニーズがあるか、どんな食糧支援活動があるかなどをリサーチした他、トビタテに備えて人脈作りにも励みました。計画書は、国際交流・国際協力専攻(以下、IEC)の梅田先生や松島先生、内尾先生にも何度もチェックしていただきながら、合計7回くらい一から書き直したと思います。でも、本当に大変だったのは計画書を提出した後。トビタテは、書類応募から合否通知までに半年間もあり、その間、悶々として過ごさなければなりません。

    これが一番辛かった...(笑)。合格メールを受け取ったのは、Plas+の活動でカンボジアに滞在中、ちょうど、佐藤さんと同じバンに乗り合わせている時でした。最初に佐藤さんがメールを見て『やったー!』となって。それを見て、僕は不安でドキドキ。結果は2人とも合格で、嬉しくて、車中で思わず抱き合っちゃいました」(小川)

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    「僕はトビタテには2回目のチャレンジで合格しているので、その苦しみを2回味わっています(笑)。トビタテは、受け入れ先を見つけるのも自分自身。僕の活動拠点はニューヨークだったので、関連団体はもちろん、スタッフの個人アドレスにも片っ端からメールを送ったものの、返信がほとんど来なくて焦りました。いろんな壁があって、2回目もまたダメだったら...と弱気になることもありましたが、結果的には、2回チャレンジして本当に良かったと思います。2回目の挑戦時は、IECの授業で国際協力の知識をしっかり身につけてから臨むことができたので、時間をかけた分だけテーマを深めることができました。

    トビタテは人気が高く、計画性や実現可能性、つまり留学計画がどれだけしっかりしているかを審査されるので、生半可な気持ちで合格できるプログラムではありません。でも、学歴や成績は一切関係なく、熱意と内容で勝負できるので、チャンスは誰にでもあります。海外で、本気でやってみたいことがある方は、ぜひ、挑戦してみてください」(佐藤)

    最低のモチベーションで臨んだ入学式。先生方のお話を聞いて一気に浮上!

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    ――そもそも、2人が麗澤大学に入学したきっかけは何でしょうか?

    「正直に言いますと、僕は志望していた大学には行けず、やむなく麗澤大学へ。入学式は最低のモチベーションで臨みました(笑)。けれども、入学式後の専攻別オリエンテーションでIECの先生方のお話を聞いて、こんな素晴らしい先生方から学べるなら、麗澤大学を選んで良かった!と心から思えました。

    トビタテでは、IECの先生方に留学計画書を何度もチェックしていただくなど大変お世話になり、国際交流センターの職員の方には『2回目は大丈夫だよ!』と励まされ、煩雑な留学手続きも、きめ細やかなサポートしていただきました。僕が夢に向けてスタートを切ることができたのは、僕たちをいつも応援してくださっている、教職員の皆さんのおかげ。本当に感謝しています」(佐藤)

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    「僕も国立大学を志望していたので、第一志望ではありませんでした。全く佐藤さんと同じで、オリエンテーションの後からは「選んで良かった」と心から思えるようになりました。麗澤大学には学生が主体的に学べる環境が期待以上にあり、受け身ではなく自ら学んでいく力がついたと思います。授業の在り方に対しては『もっとこうしたい』とさらに意欲的な気持ちもあります。

    一個人の学生の意見や疑問に対してもIECの先生方は、しっかりと受けとめて、共に考えアドバイスをしてくれます。そして何より、麗澤大学で良かったと思うのは、Plas+をはじめ、心から信頼し合える仲間と出会えたこと。ここでの出会いが、僕の人生を大きく変えてくれたと思います」(小川)

    当たって砕けたら、またチャレンジ!きっと、やりたいことが見えてくる

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    ――将来の夢を聞かせてください。そして最後に、高校生の皆さんにメッセージをお願いします!

    「僕の夢は、自分の好きなことで起業すること、フィリピンを始め、世界に給食を普及させて、子どもの空腹ゼロを実現することです。高校生の皆さんに伝えたいことは、『どの大学に行くかよりも、何をやるか』を大事にしてほしいと思います。僕自身、慣れない環境や不本意な結果でも、そこから貪欲に学んでいけば必ず、何かを得られることを、身をもって体験しました。自分自身の現状を受け入れて、とことんやってみてください」(小川)


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    「僕は将来、アートと受け手の架け橋となるアートマネジメントをしたいと思っています。アートを通して、人の役に立てる仕事をするのが目標です。この目標を見つけられたのは、国際協力も何もわからない状況で、それでも、やるしかない!と挑戦し続けてきたから。皆さんも、今はやりたいことが見つけられなくても、当たって砕けろの精神で何かチャレンジしてみてください。当たって砕けて...を繰り返すうちに、今やるべきこと、やりたいことが見えてきます。砕けても、またチャレンジ!お互い、頑張りましょう」(佐藤)

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