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Reitaku Episode

「国際協力って何だろう?」「ボランティアってなんだろう」<br>そう問い続けながら、私たちが得たものとは

Reitaku
Episode

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在校生・卒業生メッセージ, 先生からのメッセージ
「国際協力って何だろう?」「ボランティアってなんだろう」
そう問い続けながら、私たちが得たものとは
Japanesia (ジャパネシア)
池田 将太(いけだ しょうた) 外国語学科 英語コミュニケーション専攻2年

Japanesia(ジャパネシア:ジャパン×ミクロネシア)自主企画ゼミナール※の学生代表。高校時代は野球に専念、気合と根性に自信あり。苦手な英語も、気合と根性、先輩の猛特訓により克服する。

 

山城 結愛(やましろ ゆうあ) 外国語学科 英語コミュニケーション専攻3年

高校の校外学習で、浅草を訪れた外国人に英語で道案内をしたのを機に英語の楽しさに目覚める。趣味の映画鑑賞で英語力アップを目指す。

 

松島 正明(まつしま まさあき)外国語学部 教授

銀行員を経て、1992年、国際協力事業団(現 独立行政法人国際協力機構JICA)に入職。バングラディシュ、アフガニスタン、イラクなどで勤務。2018年4月よりJapanesia自主企画ゼミナールの担当教員に。

※学生が学びたいテーマを見つけ、学生が自ら指導を受ける教員を選び、何をどのように学習していくかについて、該当教員の助言を受けながら決定し、学習計画を立て、その計画に従って進めていくゼミナール制度。

公開日: 2019年01月17日

ミクロネシア連邦で環境教育活動を行う自主企画ゼミナールJapanesia(ジャパネシア)は、国際協力を実践的に学びたい学生が集まってできた自主企画ゼミナールの1つです。どんな取り組みをしているのか、現メンバーの想いとは?リーダーの池田将太さん、山城結愛さん、担当教員の松島正明先生にインタビューしました。

ミクロネシアの人たちとタイヤサンダルを販売したい!

「このミクロネシア自主企画ゼミナール(以下、Japanesia)は先輩の代にあたる2013年から環境教育をテーマに、ミクロネシアの小学校でゴミ問題の啓発を目的としてワークショップ、英語劇等を行いながら活動を続けています。2018年は私達の代で新たに、『タイヤサンダルプロジェクト』を発足させました。ミクロネシアには廃棄タイヤがたくさんあり、処理方法などに課題があります。その廃棄タイヤを材料にサンダルを作り、販売することで、ゴミ問題の解決と雇用創出につながるのではという思いから発足させたプロジェクトです。実現に向けて、日本で手作りタイヤサンダルを販売する福祉施設を訪ねて作り方を教わりました。またサンダルに付加価値が必要だと考え、ミクロネシアの伝統工芸であるポンペイ刺繍の工房をリサーチし、サンダルに刺繍を施せるよう調査を重ねました。

資金面でもクラウドファンディングを行い、ミクロネシアの現状や私たちの活動を知ってもらった上で資金面でご協力いただける方々を募りました。ただ、製造・販売するだけでなく、できるだけ多くのミクロネシアの人たちと一緒に販売の実現に漕ぎつけたいと、試行錯誤しながら取り組んでいます」(池田)

「現地で活動できるのは、夏休み中の2週間のみ。そこに向けて、普段はミクロネシアについて徹底的にリサーチし、メンバーで議論しながらプロジェクトの詳細を詰めていきます。その過程では、壁にぶつかることも。私が一番苦慮したのは、先輩から活動を引き継いだときでした。新しいチームはほとんどが新規メンバーだったこともあり、どこかぎくしゃく。ミーティングをしても意見は出ないし『このままではプロジェクトは遂行できないかもしれない』と内心焦りました。そんな中変化したのは、とにかくみんなと会話をしよう!と決めてから。Japanesiaの活動にとらわれず、とにかくメンバーと一緒にいる時間を大切にしました。一緒に旅行にも行きました。活動についてだけでなくプライベートも共有することで、何でも話せる関係が築かれていったのです。夏になる頃にはチームワークもばっちりで、メンバー9名、それぞれが適材適所で力を発揮できるようになりました。

最初は『私がチームを引っ張らなくちゃ』とどこか気負っていましたが、日本でも海外でも、大事なのはコミュニケーション。改めて気づかされました」(山城)

「目標は何だ」先輩の一言で、人生が変わりました

「Japanesiaの存在を知ったのは、1年次の秋。今はご退職された当時の担当教員だった先生が、その活動の様子をビデオで見せてくれたのです。皆が1つの目標に向かって、意見を真剣に戦わせたり、海外で活動する姿に『自分が夢中になれるものはこれだ、ここなら充実した大学生活を送ることができる!』とその場で参加を決めました。Japanesiaでは活動を通して、いろんなことが得られます。そのお陰で英語も猛勉強して随分上達しました。大使館関係のお手伝いやミクロネシアからの留学生との交流など、普通の学生生活ではなかなかできない貴重な経験も多く、大きな学びの機会をいただきました。そして一番は、仲間との出会い。時には議論が白熱することもありますが、家族のような存在のメンバー、ミクロネシアからの学生、人生の手本となる先輩方。私たちを見守り、躓いたときはいつも的確なアドバイスをくださる松島先生。私の一生の宝物です」(池田)

「私がJapanesiaに参加したきっかけは、先輩のある一言。大学で何を学びたいのか自問自答していた頃に、たまたま、当時Japanesiaに所属している先輩と話す機会があったのです。青年海外協力隊での活動が決まっていたその先輩は、情熱があって、やりたいことが明確。その先輩から『目標は何だ』と聞かれ、はっとしたんです。このままじゃダメだ、私も先輩のようになりたい!そう思って、活動に参加するようになりました。それからは、英語をもっと頑張ろう、論理的な日本語力も身につけたい!とやりたいことが次々と湧いてきて、意欲をかきたてられました。今は一日一日を大切に充実した学生生活を過ごせています。今、私の目標は、『国際協力って何だろう?』という問いに、自分なりの答えを見つけること。ボランティアの意義って?人を助けるってどういうこと?

――自分の言葉で表現できるようになれば、さらに前進できるはず。将来も、人々がもっと生きやすい社会にしていくための活動に携わっていきたいです」(山城)

“Cool head, Warm heart”国際協力には必要なものはその2つ

「Japanesiaは、単なる学生自主活動としてではなく、これまでの先輩諸氏の活動成果の結果、日本・ミクロネシア間の組織的・人的ネットワークの一員となっており、最近では在京ミクロネシア大使館のレセプションなどフォーマルな場にも声がかかり、各国のVIP接遇などに参加する機会も増えてきています。これも先輩たちが築いてきた功績の証であり、調査・研究活動に加えて社会人経験も積むことができる良い機会となっています。

私は学生から意見を求められない限り、基本的には活動に口出しはしません。私が何か言えば、学生たちは私の言うことに影響されて、本当にやりたいことを伸び伸びとできなくなるからです。Japanesiaの活動の意義は、学生自らがアイデアを出し、やりたいことに失敗を恐れずチャレンジすること。

活動の目的としては、困難なチャレンジを通して、相手国の歴史、文化、社会及び日本との関係をしっかりと理解し、途上国である相手の痛みや苦しみを、自分のこととして捉えられる人材となることにあります。それが国際協力の土台となるのです。では、国際協力とは何か?一言で表すことは難しいことですが、あえて言えば“思いやり”ではないかと考えています。ただし、国際協力はチャリティとは異なるため、“Cool head, Warm heart”(クールな頭脳と温かな心)で行動することが重要と思います。相手の立場に立って考え、行動できる人材になることができれば国際協力のみならず、ビジネス、医療、教育など如何なる分野・領域でも通用し、より良い社会の実現に貢献していけるでしょう。学生の力だけでは及ばない領域があったり、安全管理やコンプライアンスなどに関してやや不安だなと感じた際には私がサポートします。人間力を育む場の1つとして、Japanesiaを大いに活用していってほしいと思います」(松島先生)

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