卒業生の活躍
2019.07.16|最終更新日:2021.12.24|

【後編】置かれた場所でベストを尽くし、自分の選択に責任を持つ。そうやってきたからこそ得られた力

【後編】置かれた場所でベストを尽くし、自分の選択に責任を持つ。そうやってきたからこそ得られた力
山﨑 沙緒里(やまざき さおり)
オリンパス株式会社 内視鏡/治療機器事業 アジアパシフィックマーケティング 中国ビジネスサポート
[外国語学部 中国語学科(現在の中国語・グローバルコミュニケーション専攻)2009年3月卒業]
千葉県柏市出身。地元の公立高校卒業後、麗澤大学に入学。入学を機に始めた中国語など学業を中心に学生生活を送る。大学2年夏からの約半年間は、中国の天津理工大学へ交換留学生として留学。新卒で採用されたオリンパス株式会社に入社し、広報部で7年間務めた後、2016年より医療事業の海外マーケティング部門へ異動し今に至る(2019年4月現在)。
目次

    今いる場所を離れてみると、新しい自分を発見できる。「留学」はその第一歩

    外国語学部は留学する学生が多く、私も大学2年次に半年間、中国の天津理工大学に留学しました。おそらく留学する誰もが通る道だと思いますが、当初は授業で先生が何を言っているのかがわかりませんでした。とにかく話すスピードが早くて聴き取れない。ただ、焦りや苦しみ以上に、私の中には楽しく過ごした記憶が強く残っています。初めて長期に親元、日本を離れ、未知の体験をできた喜びが、遥かに強い印象として思い出されます。

    私は負けず嫌いなところがあるので、何としても先生の話を聴き取れるようになりたいと思いました。ICレコーダーで先生の話を録音して、帰宅してから何度も聞き返すなど努力を重ねると、だんだんと理解できることが増えていきました。少しでも興味があるのなら、ぜひ留学を視野に入れてみてください。

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    留学では、今置かれている環境だけでは得られない学びを、たくさん吸収できると思います。

    留学中、徐々に中国語に慣れ、先生から雑談や他愛のない話をしてくれることも多くなっていきました。中国語に多少自信がついてきたかも(?)と思いきや、教科書という限られた内容に沿った授業よりも、そうした何気ない会話ほど難しいことを実感しました。ヒアリング力や語彙力など、自身のレベルを痛感し、もっと頑張ろうと思えました。このような実感は、現地ならではの体験ではないでしょうか。現地に飛び込み、日常生活の中での活きた中国語にいつでも接することができたのは、留学時代の貴重な経験でした。

    不安になる自分を支えてくれた、キャリアセンターの存在

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    大学卒業後の進路を考えた時、やはり語学力を活かせる仕事に就きたいと思っていました。ただ、それ以上に、ものづくりに関わる仕事を通して、広く世の中の役に立ちたいという希望のほうが強かったですね。たくさんのメーカーがある中でオリンパスを受けたのは、父が昔からオリンパスのカメラを大切に使っていたことで、私にとって身近な存在であったからです。きっと、オリンパスと聞くとカメラのイメージが強いと思います。

    当時の私も同じように思っていましたが、調べていくと、むしろ医療製品を主に扱っていることを知りました。まさしく私の希望であった「ものづくり」と「世の中に役立つ」の両面をもつ企業だと思い志望。説明会や面接でお会いした社員の人柄にも惹かれ、「一緒に働きたい」と入社を強く希望しました。ご縁があり、入社から7年間、ずっと広報部で働けたことは、入社前の思いを叶える意味でも有意義な経験でした。

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    私が仕事への向き合い方を真摯に考えながら就職活動に励めたのは、麗澤大学のキャリアセンターの存在も大きかったです。受験生、高校生にとって大学が未知の世界であるように、大学生にとって社会人として働くことは未知の領域。すぐ内定が出るほど甘くない就職活動において、迷いや焦りがつきまとう日々の中、親身になって向き合ってくださいました。例えば、企業に提出するエントリーシートでは、第三者の観点から幾度となく的確に助言してくれたり、何度も何度も模擬面接に付き合ってくれたり、随分と通いました(笑)。

    小規模な大学なので、教職員の皆さんが身近で、とても頼りやすい環境が整っています。きっと皆さんの助けにもなるはずです。もちろん自分の働きかけ次第なのも忘れずに。麗澤大学に入学したら絶対キャリアセンターに行くことをオススメします。

    どんな結果も自分次第で変えられる。最善を尽くすことが大切

    広報の仕事はとても楽しくやりがいがありましたが、新しい仕事にもチャレンジしてみたいと思い、思い切って上司に相談したところ、ありがたいことに現在のグループに配属となり、丸3年が経ちました。メンバーの半分近くが中国語のネイティブスピーカーです。とはいえ、皆さん日本語が堪能なのですが、毎日の朝礼を中国語オンリーで行うなど、意識的に話す機会を作っています。

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    広報時代も、中国語の公的資格であるHSKを定期的に受験するなど勉強を継続するようにしていましたが、現在は中国語の電話やメールが日常茶飯事で、出張も多くあるので、常に中国語力が問われています。聴き取れるけれど、とっさに言葉が出てこなかったりもするので、ビジネスで使える中国語を身につけられるよう学びながら頑張っています。出張で現地へ行くと「発音がいいね」と褒められることもあり、学生時代の徹底した発音の「特訓」の成果が感じられて嬉しいです。頑張って良かった(笑)。

    受験生や高校生の皆さんに向けて、私の経験からひとつ伝えることがあるとすれば、「置かれた環境で最善を尽くしてほしい」これに尽きますね。つまりは自分次第。少し勇気を出して、自分から働きかけてみてください。先生しかり、キャリアセンターもしかり皆さん親身になって相談に乗ってくれます。どんな結果になろうとも、選んだのは自分です。今いる場所で最善を尽くせば、見えてくるものが絶対にあるはずです。

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