学校教育研究科道徳教育専攻 教員リレーエッセイ連載(第7回)
2017.9.21

道徳教育に関して大学院で学ぶ意味、意義に関して

高 橋 史 朗

 

政府の教育再生会議と文部科学省の中央教育審議会の報告を受け、子供の道徳性の発達の視点を踏まえ、家庭・学校・地域社会が一体となって道徳教育を推進するために、学識経験者らによる「子どもの徳育に関する懇談会」が設置され、報告書がまとめられた。

 教育再生会議の学識経験者ヒアリングに筆者も招かれたが、机上に「発達段階に応じた道徳教育の内容と方法」と書かれたペーパーが配布されていた。道徳教育は特定の価値観を押しつけるものだという批判を考慮して、子供に内在している道徳性の発達を支援することは価値観の強制とは異なることを明確にして、脳科学などの科学的知見に立脚した道徳教育の内容と方法等の確立を目指したといえる。

 政府の教育再生会議の提言の実現を目指す教育再生実行本部に「グローバル・シチズンシップのための道徳教育 あり方検討委員会」を設置し、OECDのEducation 2030に盛り込み、来年のダボス会議にテーマにしようという動きがありますが、このような時代の要請に応える道徳教育のあり方について、科学的、理論的に探究していきたい。