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2016/07/07

ベトナムで活躍する卒業生インタビュー

香港、上海、ベトナムで二十年以上にわたって活躍する卒業生が考える
「海外で人材を育てるポイント」

-ダイバーシティの環境下でこそ相手を思いやる、互いの違いを尊重する、裏表を見せず信頼を築くことが本当に大切-

 

ベトナムYKK 社長 敷田透

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●YKKに入社して

YKKグループは、主にアパレル・鞄等に使用されるファスナー関連事業、住宅やビル等向けのサッシ関連事業それぞれの製造・販売を世界71カ国、111の会社でグローバルに事業展開を行っています。私も香港、上海、ベトナムで二十年以上駐在生活を送っていますが、社内には海外三十年以上という社員がそこら中にいるので、日本へ帰国するという話は全く出てこず(笑)話題に出しても「まだ二十年だろ?」と相手にされません(笑)YKKには「善の循環」という企業精神があり、その教えは麗澤で学んだ事に相通じるものがあります。

 

●ベトナムでの生活

1998年から上海に11年駐在し、ベトナムに来て丸6年になります。今のベトナムはちょうど2000年前半に経験した上海のような雰囲気を感じます。これから多少のアップダウンはあると思いますが、今後更に発展していくのは間違いありません。ベトナム人はとても礼儀正しく優秀で、日本人に似ているなっ、と思うところも多々あります。特に女性が優秀で、弊社も入社試験を行うと合格者の大半が女性です。国民の6割が30歳以下と非常に若者が多い国で、弊社でも事務所、工場の現場にはたくさんの妊婦さんが働いていますが、出産ギリギリまで働くので、大丈夫かなあっといつも心配になります。でも彼女達は仕事、結婚、出産、子育ては全て一体化しているので、例えば妊娠、出産、子育てが仕事を辞める動機にはなりません。「この国もYKKも勤勉な女性でもっています」とベトナム人スタッフがそっと教えてくれましたが、本当に感謝しています(笑)ベトナムという国は非常にしたたかな面もありますが、日本からのODAで道路や地下鉄のインフラが整備され、そういったことを国民にもしっかり伝えてくれているので非常に親日の国であり、とても働きやすく暮らしやすい国です。

 

●海外で人材を育てるポイントは

ベトナムに赴任当時は500人くらいの規模でしたが、今は2500名の従業員が在籍し、ベトナムに多くの外資系企業が進出していることもあって日本、ベトナム人以外にも中国、韓国、台湾、シンガポール等8カ国のスタッフが働いています。こういった状況もあり、日系企業だから日本人駐在員を特別扱いするのではなく、各国のスタッフがお互いの強みを生かし、弱みを補うことができる組織運営にかなり気を配って行っています。社員にはダイバーシティの環境下にまずは飛び込んで貰い、その中で高いリーダーシップを発揮できるようサポートしています。言葉やスキルといった要件もありますが、海外でこそ相手を思いやる、互いの違いを尊重する、裏表を見せず信頼を築くといったことが本当に大切であると実感します。国家の財産は、企業が事業を通じて行う経済活動からのみ生み出されるものですが、ただひたすら収益のみを追求する姿勢では市場、顧客、従業員からの支持を得られない時代になったことは周知の通りです。私もまだ発展途上の身ですが、あの麗澤の学び舎で先生方から叱咤激励を受け、同級生達と切磋琢磨した日々が、嘘偽りなく今でも大きな支えと自信になっていると思います。

 

●敷田社長の麗澤大学での生活

image002高校を卒業後、大学が決まるまで少しだけ寄り道したのですが(笑)、父が「これから必ず中国の時代が来るよ」と アドバイスしてくれたこともあって麗澤大学の外国語学部中国語学科に入学しました。当時は中国語を学ぶというのは少数派で、本当に中国の時代が来るのかは疑心暗鬼でしたね・・・。でも、そのお陰で今でも家族を養えていますので、選択は間違っていなかったのでしょう(笑)

大学3年生からは、国際経済学部の礎を作られた小松雅雄教授(故人)のゼミで学びました。小松先生は、政界、経済界に多くの人材を輩出されている・・・社会的にも非常に影響力の大きな方でしたので、小松ゼミはハードルの高いゼミと名高かったのですが、それを承知の上で“エイヤ!”と飛び込んでいきました。授業中はもちろんですが、授業後も先生と一緒にお酒をまじえて食事をしたりと楽しく交流するチャンスもありました。色んなお話をお伺いすることもできて、大きな影響を受けました。就職活動後YKKに就職が決まった事をご報告すると「あぁ、いい会社に入ったね」とおっしゃっていただきました。その時に先生が執筆された本を頂き、「君は海外で活躍したいと言っていたが、その志を忘れずに真の国際人を目指すんだよ」と激励して頂きました。麗澤大学は、小さな大学ですが、その分、学生同士や先生との距離も近く、家族的な雰囲気が満ち溢れています。生涯の友人や師は、麗澤の高校、大学で殆ど出会いました。 麗澤大学は学生の教育育成を考え「訳(わけ)あって小さくしている」んだと思います(笑)