過去にインタビューした学生の「その後」をお届けするシリーズ。今回登場するのは、前回、入学間もない1年次生だった頃にお話を伺った小俣さん。現在は4年次生。大学生活もラストスパートの学年です。麗澤大学での3年間をどのように過ごし、そしてどのような変化を遂げたのでしょうか?今回はその後編です。
(現在のドイツ語・ヨーロッパ専攻)2021年3月卒業
※取材時、4年次生
「ドイツ語」や「ドイツ文化」を学ぶ意義は、ドイツの価値観を学び、より良い生き方を学ぶことにある
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留学中の授業ではドイツ語だけでなく、ドイツの文化や政治についても学び、大きな影響を受けました。中でも、ドイツの人々は政治や社会問題に対する意識がとても高く、大学生でも自分の意見をきちんと持っていて、自分の意思表示がしっかりとできる。日本の政治について聞かれても、十分な知識や情報を持ち合わせていないためにしっかりと答えられなかった私とは大違い...。ドイツのことを知るにつれ、日本のことをもっと知りたい、日本人としての自分の意見をきちんと持ちたいと思うようになり、自分自身が成長できるよう、今も勉強中です。
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ドイツで暮らしてみて、環境に対する意識も大きく変わりました。ドイツではエコバック持参での買い物が定着していて、ペットボトルや瓶のリサイクル、リユース(再利用)も当たり前。スーパーの野菜や果物もビニールなどで包装されていないことがほとんどでした。私はもともと環境問題に興味を持っていたわけでもなく、最初のうちは「ここまで徹底しなくても...」なんて思ったりもしました。しかし、自分なりに世界の自然環境の現状についてリサーチしたことで、ドイツの環境問題への様々な取り組みは意識が高く素晴らしい、自分の考えが浅はかであったことに気がつきました。帰国後は環境先進国ドイツを見習い、まずは自分自身の行動を改めようと、エコバックを携帯したり、ペットボトルの購入を極力控えるようにするなど、日本でもドイツでの生活習慣を継続実践しています。
私はドイツ留学から、何事にも無関心ではなく自分の意見を持つこと、現状を変えるために行動することの大切さを学んだと思います。1年次生の頃は「どうしてドイツ語を専攻しているの?」と聞かれても、うまく答えられなかったけれど、今なら、自信をもって答えることができます。「ドイツ語・ドイツ文化」を学ぶ意義は、ドイツの価値観を学び、より良い生き方を学ぶことにあるんだよ、と。
「グローバルな人」とは語学が堪能なだけではいけないと気づいた
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麗澤大学のドイツ語・ドイツ文化専攻(2020年4月よりドイツ語・ヨーロッパ専攻に名称変更)の授業はとてもユニーク!1年次の最初の授業は、いきなり「ドイツ語で自己紹介してみましょう!」から始まり、その後も1年間、教科書を使わずオリジナルの教材で授業が進行。しかも授業を進行するのは先生ではなく学生(!)。受け身ではない学生主導型授業のおかげで自然と積極的になり、持続可能な社会をテーマに話し合う「アイランダーサミット石垣」に参加した際など、学外のグループワークやディスカッションでも進んで発言することができました。これは私に限った話ではありません。たとえば留学先でも、麗澤大学の学生が他大学生よりも積極的に発言する姿をよく見かけたので、麗澤大学の学生は意欲的な人が多いのでしょう。
1年次生の頃はとにかく、ドイツ語を学びたい一心でした。「グローバルな人になりたい。それには外国語を話せるようにならなければ」と考えていたからです。でも、麗澤大学で3年間を過ごしているうちに、考えは大きく変わりました。今は、グローバルな人とは、国や人種、文化や習慣など関係なく対等に物事を見ることができる人。様々な価値観を受け入れ、吸収し、自分から世界に発信できる人だと思います。そして、自分もそんな人になりたいと、目指しているところです。
麗澤大学で4年間過ごせば、きっと変われる!
私は高校生の時、麗澤大学のオープンキャンパスに10回以上通って「ここなら!」と入学を決めました。4年次生になった今、その判断は正しかったと心から思います。麗澤大学には本当の意味でのグローバルな先生方や学生がたくさんいて、周りから刺激を受けながら、私は成長することができています。
今は将来やりたいことが明確に決まっていないという人も、麗澤大学で将来なりたい自分を意識して、充実した4年間の学生生活を過ごせば、きっと変われるはず。真のグローバルな人材へと成長していくことができる大学です。楽しみにしていてください。