
麗澤大学は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2020年5月より、インターネットを使ったオンライン授業をスタートしました。オンライン授業とは実際どういうものなのでしょうか?授業の様子や先生方の取り組み、学生の反応などをお届けします! 今回ご紹介するのは、森田龍二先生が担当する、経済学部2年次の「ミクロ経済学」。ミクロ経済学をしっかり学びたい学生をはじめ、経済学検定、公務員試験を目指す学生など約40名が履修しています。授業の内容は、ミクロ経済理論の解説と公務員試験などの問題演習・解説がメインです。前編では、オンライン授業の様子をレポート。さらに、オンライン授業に取り組む上での工夫やこだわりについて、森田先生へのインタビューをお届けします!

再生回数で学生の視聴状況をチェックしています
それぞれにURLがあり、クリックすると授業動画を視聴することができます。では早速、見てみましょう!
問題を解く時は一時停止。見るだけでなく手も動かす!
続く「②公務員試験」と「③公務員試験」は演習です。前期の復習として、公務員試験の問題を解きます。画面に問題が表示され、先生が読み上げます。 「ここで一時停止して、問題を解いてみましょう。前期に使ったノートや教科書、テキストなど、何を見ても構いません」(森田先生) 問題を解いたら、再生。先生の解説が始まります。先生が手書きした計算式とグラフが画面に現れ「皆さん、このようなグラフがちゃんと書けていますか?このブルーの三角形の部分の面積を求めなさい、という問題ですね」とグラフの部分を示しながら、森田先生が説明。教室で、ホワイトボードを使って説明してくれているような感覚です。解説だけでなく「計算式をしっかり書くことも大事ですよ。
最後に「いよいよ後期がスタートします。今日からまた勉強して、パワーアップしていきましょう!」と森田先生からエールが送られ、第1回の授業は終了しました。
90分を小分けにして学生の"見る気"をアップ!
ここからは、森田先生に、オンライン授業ならではの工夫やこだわりを伺っていきます。
また、スマホやパソコンの画面を長時間見るのは、それだけで疲れてしまいます。小分けにすれば『15分だけ頑張ろう!』と思えるし、忙しい時も、朝15分間だけ見て残りは夜に見るなど、自分の都合に合わせて見ることができます。また、パートで分けてあれば『微分が理解できている学生はこのパートは省略してもいいよ』などと、学生各々の理解度に応じて飛ばして見ることも可能ですし、復習する時は、見たいパートだけ見ることもできます。実は学生からも、見やすい!と好評なんですよ」
オンラインでもわかりやすく伝えるために、どんな工夫をされていますか?
「まず、授業の流れとしては、最初のパートでは前回の復習、最後のパートでは今回のまとめを必ず入れて、学生の理解が定着するようにしています。学生も『はじめに前回の復習があるから、前回何をやったか思い出せる』と、うまく活用してくれているようです。見た目の工夫としては、グラフや計算式は、手書きしたものを使うようにしています。パソコンソフトで作ったほうが見た目はきれいですが、手書きのほうが頭に入りやすいからです。また、細かいことですが、スライドの説明が終わったら、画面を自分に戻すなど、画面に動きをつけるようにしています。動きがないと学生の集中力が薄れてしまいますし、せっかく大事なことを伝えていても、印象に残りませんから」
手間はかかりますが、その分クオリティを上げることができるのは、録画配信型授業の良いところだと思います」
ありがとうございました!後編は、オンライン授業や今後の授業の在り方について、引き続き森田先生にお話を伺います。