編集部
2021.10.14|最終更新日:2026.03.27|

英単語の覚え方!5つの学習方法とポイント、スキマ時間の活用について紹介します

英単語の覚え方!5つの学習方法とポイント、スキマ時間の活用について紹介します

【麗澤大学監修】英単語を覚えると英語がわかるようになり、成績アップにつながる好循環が生まれます。そのため、英語力アップには英単語を覚えることが必要不可欠です。ただ日本語との違いに戸惑い、英語に苦手意識を持っている高校生も多いでしょう。そこで、麗澤大学外国語学部の望月正道先生に「なぜ英単語を覚えた方がいいのか」をはじめ、英単語の5つの覚え方とポイントなどについて解説してもらいました。

目次

    英語力の基礎づくりは「英単語を覚えること」から始まる

    どの言語を学ぶにも、単語がわからなければ相手が話していることの意味もわからず、自分が伝えたいことも伝えられず、そもそもコミュニケーションがとれません。英語力の基礎を築くには、まずは英単語を覚えることがベースであり、スタートになります。

    英単語を覚える重要性を知る

    英語力は、英語の知識(発音・語彙・文法)とスキル(聞く・話す・読む・書く)によって成り立っています。大学受験においては約8割の問題が中学英語の文法を土台に作られているともいわれており、英文法の重要性がわかります。

    ただし、どれだけ多くの英文法がわかっていても、英単語を知らなければ文章を読み解いたり書いたりすることはできません。英語力を伸ばすためには、単語を覚えることが最優先であり、第一歩です。

    自分に合った英単語の覚え方を見つける

    自分に合った英単語の覚え方は、人それぞれ異なります。口に出して覚えるのが得意な人もいれば、書いて覚えるのが好きな人もいます。また、発音と意味を聞いて覚える人もいれば、綴りと意味を見るだけで覚えてしまう人もいます。

    ほかにも、すべての覚え方を試しながら覚える人もいます。他人にとっていい覚え方があなたにとっていい方法とはかぎりません。自分に適した覚え方を見つけましょう。

    英単語を効果的に覚える5つの学習方法

    英単語を学習すると、次のような好循環へとつながります。

    単語がわかる
    →英語がわかる
    →いい成績がとれる
    →英語が好きになる
    →ますます単語を覚える

    そこで、少しでも英語が好きと思えるように、英単語を覚える5つの学習方法を紹介します。study-1968077_1280.jpg

    1.短い時間で長期間くり返し単語にふれて覚える

    くり返すことは記憶に影響する重要な要因です。例えば、単語を覚える時間を1日30分として、300語の単語を10日で覚えるという目標を立てたとします。

    次の3つの方法のうち、どれが一番効果的だと思いますか?

    方法A:1日30語ずつを完璧に覚え、それを10日間続ける
    方法B:1日60語ずつ覚えることを5日間続け、6日目から最初の60語に戻り、2度目の記憶を繰り返す
    方法C:毎日30分間、一気に300語の学習をし、10日間続ける

    もっとも効果的な方法はCの「毎日30分間、300語の学習をし、10日間続ける」です。次におすすめなのがB、最後にAです。理由は「単語にふれる量が同じであっても、何日間にも渡って分散して覚えた方が記憶に残りやすい」という特性が人間の脳にはあるからです。

    つまり、1回にふれる時間は短くても数多くの単語を何日間にも渡ってくり返しふれた方がよく覚えられます。そのため、短時間で、同じ単語を長い期間繰り返し復習して覚えるように心がけましょう。

    2.単語の意味を推測してから覚える

    記憶する上で大切なポイントは、「1」以外にもあります。それは、単語の意味を推測する情報処理の深さです。これは新しい情報が入ってきたときにどういう意味かを理解するために、どれくらい深い情報処理をしたかという点です。

    例えば、次の文の"diversity"という単語の意味を知っていますか?

    例文:
    Canada is a country of freedom and cultural diversity.

    "diversity"以外のほかの単語は知っていると仮定し、"freedom"「自由」、"cultural"「文化的」から推測すると、この文は「カナダは自由と文化的diversityの国です」という意味だとざっくりわかります。次に「文化的diversityの国」とは、どういう国なのかを考えます。カナダには、さまざまな民族的、文化的背景を持った人たちが暮らしています。そこから、「文化的違い」とか「文化的伝統」とかいう意味ではないかなと考えられます。

    このようにこの単語の意味を推測し、イメージして理解しようと考えることが、「深い情報処理」につながります。つまり、単語を憶えるには深く考えることが重要です。"diversity"という単語を覚えるならば、単に「多様性」とすぐに意味を調べて知ってしまうのではなく、例文のような文章から新語の意味を推測、イメージしてから単語の意味を知った方が印象に残りやすく、より強く覚えられます。

    3.感情に結びつけて覚える

    3つ目の記憶術は「感情」です。物事に接したとき、心にわき起こる感情が強いほど脳に強く記憶されます。思い出は「喜怒哀楽」の度合いに左右されているのです。そのため、単語を憶える際は喜怒哀楽の感情に結びつけ、記憶の仕組みを効果的に利用しましょう。

    「この単語は自分にとって重要である」
    「この単語は自分ならばこう使う」など

    このように単語を自分と関係づけることは、「この単語が好きだ」と同じくらい記憶に影響します。例えば、先ほどの"diversity"ならば、"Canada is a country of freedom and cultural diversity."「カナダは自由と文化的多様性の国」という文ではなく、次のように自分がどうしたいかと紐づけて覚えた方がより強く記憶に残ります。

    I want to go to a country of freedom and cultural diversity.
    「自由と文化的多様性がある国に行きたい。」

    覚えたい単語を使って自分と関係する文を作ることは、深い処理をする点でも効果的です。

    4.アウトプットして覚える

    ここまでに"diversity"という英単語を使った例文が2つ登場しましたが、それぞれの例文を読み返さずに、その内容を伝えることができますか。読み返さずに伝えられる部分もあれば、記憶が曖昧で伝えられないこともあるでしょう。

    多くの人は「読んでいるときは理解していたけれど、いざ他人に伝えようとすると明確に伝えられる部分は少ししかない」と答えるでしょう。このように「わかる」ことには、前提として「よくわかる」と「ちょっとわかる」という2つのレベルがあるのです。

    そこで、英単語を覚える学習方法の1つに「アウトプット」があります。なかでも、覚えたい単語を使って自分に関係する文を作る練習には「英語日記」がおすすめです。今日あった出来事、将来の夢、身近に起こっていることなど、自分が書きやすいテーマで書いてみましょう。

    1日1文、短い文章からのトライでOKです。毎日継続していくことで、熟語や文法も自然と身につき、きちんと文章としてかたまりで理解できるようになってきます。また、この演習は単語を覚えるだけでなく、長文読解、整序英作文やスピーキング力にもつながります。自分のレベルに合わせられ、なにより息抜きとして楽しく学習できるところがポイントです。

    5.「ちょっとわかる」を3000語まで増やす

    最後に「ちょっとわかる」を3000語まで増やしていきましょう。もちろん、すべての単語を「よくわかる」のレベルまで学習するのが望ましいですが、まず「ちょっとわかる」レベルの単語を増やすことが大切です。

    例えば、次のように英語は日本語に、日本語は英語にする単語のテストがあったとします。

    レベル 問題 解答
    ちょっとわかる diversity 多様性
    よくわかる 多様性 diversity

    英語→日本語にできる場合は「ちょっとわかる」のレベルで、日本語→英語にできる場合は「よくわかる」のレベルです。英語のテストについていえば、英語を読んだり聞いたりして、日本語に訳すことは、「ちょっとわかる」レベルになります。

    リーディングとリスニングはすでに英語が与えられていて、それを理解する過程です。自分から英語をアウトプットする必要はないので、単語は「ちょっとわかる」レベルで問題ありません。一方、日本語をもとに英語を話したり、書いたりできるのは「よくわかる」のレベルになります。スピーキングとライティングは、意味を考えてそれを英語でアウトプットしなくてはならないため、英単語の理解力が「よくわかる」レベルになっている必要があります。

    よく目標にされるのは、大学入試やTOEIC®テストではないでしょうか。大学入学共通テストの英語はリスニング100点、リーディング100点で、「ちょっとわかる」レベルの問題です。TOEIC® Listening & Reading Testテストも同じです。

    つまり、大学入試やTOEIC®のような資格試験を目標にしている人は、英語を聞いたり、読んだりして意味がわかるようになればいいわけで、英語を話したり、スラスラと書いたりできるレベルになる必要はありません。そのため、まずは「ちょっとわかる」レベルの語彙を増やしていきましょう。

    英単語を覚えるときのポイントは「発音」

    英単語を覚えるときに、大切なことは「発音」です。発音に関して、大切なポイントが2つあり、これらを意識して覚えてみましょう。

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    1.声に出す、または心の中で発音する

    英単語を覚えるときに大切なことは発音しながら覚えることです。それは、自分で発音できない単語はうまく覚えられないことの裏返しです。
    まずは、「造詣」という日本語を例に説明します。

    ''【造詣】学問・芸術・技術などのある分野について広い知識と深い理解を持っていること。「民族音楽に―の深い人」" (参照:明鏡国語辞典)

    造詣という言葉の意味はわかりましたが、読み方を知っていますか。「造詣(ぞうけい)」と読みます。知らなかった人は「ぞうけい」という読み方を知ると、意味がスッと頭に入ってきたのではないでしょうか。正しい読み方であれ、自己流であれ、単語を憶える場合はなんらかの読み方をあてがわないと、言葉と意味を結びつけることが困難です。

    このことは、英単語を覚えるときも同じです。次の単語の意味を見て覚えてください。

    welfare (福祉 )

    目で見て覚える際も、まず心の中で単語の発音を考えます。綴りから「ウェルフェア」と発音するのではないかと思います。そして、心の中や声に出して「ウェルフェア」と発音し、「福祉」という意味と結びつけて覚えようとしたのではないでしょうか。また書いて覚える際も、声に出したり心の中で発音したりしているはずです。

    つまり単語を覚えるとは、発音と意味を結びつけることなのです。

    2.正しい発音で覚える

    発音でもう一つ大切なポイントは、必ず正しい発音で覚えることです。自己流の発音で覚えてしまうと相手に通じませんし、正しい発音の単語を聞き取ることができません。つまり単語の意味を覚えたとしても、スピーキングやリスニングで使えないのです。

    例えば、次の3つは「何という単語を発音したものか」理解できるでしょうか。

    1.タネル
    2.バタン
    3.インダイト

    それぞれ「トンネル(tunnel)」「ボタン(button)」「起訴する(indict)」という単語の正しい発音です。それぞれ「トンネル」「ボタン」「インディクト」という間違った発音で覚えていたら相手には伝わりませんし、相手のいっていることも聞き取れません。

    1.tunnel →タネル(◯):トンネル(×)
    2.button →バタン(◯): ボタン(×)
    3.indict →インダイト(◯):インディクト(×)

    そのため、正しい発音で意味を結びつけた上で覚えることを心がけましょう。

    ■あわせて読みたい記事
    英語の発音方法!ネイティブのように上手く発音するコツや練習方法を紹介」(Reitaku Journal)

    英単語の学習はスキマ時間を利用できる

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    英単語の覚え方に、「短時間で覚え、それを長期間繰り返すこと」があることを紹介しました。この覚え方を実践するのに有効なのが、スキマ時間の活用です。例えば、通学中や、授業と授業の間の休憩時間などの空いた時間を利用することです。「塵も積もれば山となる」とのことわざがあるように、英単語を覚え、さらに語彙を増やして英語力の基礎を築くにはスキマ時間を効率よく利用し、コツコツと積み重ねることをおすすめします。

    麗澤大学外国語学部の英語力をあげる取り組み

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    麗澤大学は外国人の先生が多く、29人もの外国人教員が在籍(2025年6月現在)しています。外国語学部では、日常的な外国語コミュニケーションで学びを即実践に移せるアウトプットの環境が整っています。

    英語オンリーの授業が週6コマ以上ある

    英語コミュニケーション専攻と英語・リベラルアーツ専攻では、ディスカッション、グループワーク、プレゼンテーションなど実社会で通用する手法を取り入れ、すべて英語オンリーで行います。国際連合を題材にした授業もあり、2020年度に行われた「全米模擬国連大会」では世界中の学生と意見を交わし、4つの賞を受賞する快挙を遂げました。

    英語学習専用のフロア「iFloor」がある

    校舎「あすなろ」の2階には、英語学習専用のフロア「iFloor」があります。英語学習ができる多機能セルフアクセス・ラーニングの場として、8つの活動エリアに区切り、学生の多様な学びをサポートしています。その中には「iLounge」という日本語禁止スペースもあり、英語で話すことでスピーキング力を磨くことができます。

    麗澤大学サイト:「iFloor」施設紹介

    外国人留学生を多く受け入れている

    世界20の国と地域、149名の外国人留学生が在籍(2025年6月現在)していて、語学のみならず文化的な交流も深めることができます。

    外国語学部の留学率は22%

    外国語学部の留学率は22%で、2024年度の留学派遣数実績は201名です。留学提携先大学・交流校は世界17か国と地域、46校になります。

    麗澤大学公式サイト:大学について「数字で見る麗澤大学」

    まとめ:自分に合った方法で英単語を楽しく覚えよう!

    英単語を覚える1番のコツは自分に合った方法で楽しむことです。英語はやればやるだけ自分の力になる積み上げの言語です。自分が覚えたことを人に共有したり、自分で英語日記を書いて英作文を作ったりすると学びがさらに深まり、より深く脳に定着していきます。

    「よくわかる」を増やしていくために毎日の英語学習の演習に磨きをかけましょう。毎日短時間で英単語を覚えることを習慣化できたなら、比例して成績があがり、自信につながります。英語の勉強は伸び悩みつらく苦しいこともありますが、それを乗り越えた先には、海外へ留学したり、外国人の友達ができたり、英語を使った職業についたりと、世界が広がり楽しい未来が待っています。

    【麗澤大学外国語学部 望月正道教授】

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    東京生まれ。東京外国語大学卒業。英国エセックス大学大学院TEFLディプロマ課程修了(優秀賞)(1990)。同大学院応用言語学修士課程修了(1991)。スウォンジー大学大学院応用言語博士課程修了(2011, PhD)

    職名:教授
    学部/学科:外国語学部/外国語学科
    専門分野:応用言語学・英語教育学
    現在の研究テーマ:英語教員養成「教師の成長をどう支援するか」。大学では英語科教育法・英語教育研究(ゼミ)などを担当。
    主な共著書:『英語語彙の指導マニュアル』大修館書店、『英語語彙指導の実践アイディア集 活動例からテスト作成まで』大修館書店、『英語で教える英語の授業: その進め方・考え方』大修館書店、『最新英語科教育法入門』研究社

    プロフィール参考
    https://www.reitaku-u.ac.jp/about/teachers/language/272/

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