学生の活躍・課外活動
2022.12.08|最終更新日:2022.12.21|

【後編】地元の茨城県を「都道府県魅力度ランキング」1位に輝かせる! いつも茨城のことで頭をいっぱいにしながら学んでいます

【後編】地元の茨城県を「都道府県魅力度ランキング」1位に輝かせる! いつも茨城のことで頭をいっぱいにしながら学んでいます

2020年4月から経済学部経済学科に新設された観光・地域創生専攻の一期生として、観光と地域振興について学んでいる金子さん。「地元の茨城県を活性化したい」という思いで麗澤大学に入学し、夢に向かって前進しています。後編では、そんな金子さんの学業以外の学生生活について伺いました。

金子 実央
経済学部 経済学科 観光・地域創生専攻 2020年入学
茨城県出身。中学、高校時代は吹奏楽部に所属し、高校では吹奏楽コンクール全国大会出場を果たす。大学ではオープンキャンパスの学生アドバイザーとしても活躍。食べ物が好きで、輸入食品店でアルバイト中。
目次

    試行錯誤を重ね、ケニア人留学生をサポートし広がった世界

    3年次になってからは、1年次生の基礎数学の授業をサポートするSA(スチューデント・アシスタント)に挑戦しました。私は観光・地域創生専攻の1期生なので、残念ながら直属の先輩がいませんでした。「これから入ってくる新入生には、先輩として何かしてあげたい」という思いから、「何かできることはありませんか?」と、2年次の時から授業でお世話になっている籠先生に相談しました。籠先生からは「私が担当する基礎数学の授業にケニア人の留学生がいて、彼は英語も日本語もネイティブではなく授業を理解するのに少し苦労しているので、サポートしてくれませんか?」とご提案いただきました。

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    • 私の役割は、先生が説明している内容や、取り組む課題などをその留学生が理解できているか確認しフォローすることでした。翻訳アプリを使いながらコミュニケーションを取ろうと試みましたが、アプリだけでは上手くいかず、紙に書きこんで伝えてみたり、ジェスチャーを使って伝えたりと試行錯誤しました。私は自分自身の授業ノートを作成し、その日の反省点や良かった点などを書き出して、毎回、伝え方を工夫・改善するようにしました。

    彼は授業が終わると「本当にありがとうございます。感謝しています」と、毎回言ってくれるので、私のほうが嬉しい気持ちになりました。私は最初は翻訳アプリに頼っていましたが、彼は日本語や英語がまだ完璧でなくても、頑張って伝え、理解しようとします。その姿に勇気をもらい、私も自分の力で伝えるようにしてみたら、言葉の面だけでは伝わりきらなくても、心と心が通じ合い、コミュニケーションを取ることができたように感じました。母語が英語以外の留学生と関わり、コミュニケーションをとることは、私にとって初めての経験でした。世界を広げるきっかけを与えてくれた先生とケニア人留学生に、感謝しています。

    ヘビーメタル好きでいつもバンドTシャツ姿の籠先生。色々な相談をします

    • 入学前に聞いていた通り、麗澤大学は先生との距離が近く、何かあればいつでも相談できるのが嬉しいです。私は「何かやってみたい」と思っても、具体的にどうすれば良いかわからないことがありますが、そんな時も先生に相談すると「こんなことをしてみたら?」と背中を押してくれます。私がよく相談相手になっていただくのは、籠先生です。無類のヘビーメタル好きで、フォーマルなシチュエーション以外は、いつもバンドTシャツ姿の個性的な先生です。先生の印象は、揺るぎない信念を持っていて、すべての行動に自信と根拠がある方だ、というものです。頼りがいがあり、心から尊敬しています。

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    観光・地域創生専攻で実際に学んでいて思うのは、私にぴったりの専攻だったということです。大好きな企画立案に思う存分取り組むことができて、しかも、それが将来の夢に直結しているのですから。入学した時は「茨城県を何とかしたい!」という熱い思いだけでしたが、今はより具体的に考えられるようになり、3年前よりも夢に近づけたなと思います。

    将来は、茨城県に地域の人たちの心の拠り所となる場所をつくりたいと考えています。「ここにいると、ほっとする」「楽しい」と思える居場所をたくさんつくり、子どもから高齢者まで、地域の人たち皆にとって住み心地の良い県にしていきたいです。

    「夢」は意外と身近にある? 疑問や興味を追求し様々な人に相談して自分だけの道を見つけよう!

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    • 私は高校3年生までやりたいことが見つからず、「茨城県は何もなくてつまらない。大学は東京に行きたい」と思っていました。それがある時、友だちが「茨城県って何もないよね」と言うのに対し「そんなことないよ」と心の中で反発してしまい、「あれ?」と思ったのです。そこでよくよく考えてみたら、私は茨城のことが本当は好きで、東京に行きたいわけではなく、できれば茨城でずっと暮らしたいと思っていることに気づきました。「そうだ、茨城県を自分が住んで楽しい県にしよう。」そう思ったらワクワクしてきました。そして、やりたいことをやるにはどうすれば良いか、先輩や先生方にたくさん相談して色々な選択肢を示していただき、今があります。

    私が足もとの茨城県に夢を見つけたように、「夢」は遠くにあるものではなく、日常の中の好きなものや楽しいこと、あるいは普段、不満に感じていることなど、意外と身近なところにあるのかもしれません。それに気づくには、疑問に思うこと、興味のあること、心に引っかかることを追求してみる必要があると思います。一人で抱えこまず、たくさんの人に頼って色々な選択肢を考えることで、自分に合った道、自分だけの道を見つけてほしいなと思います。

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