工学部
2023.06.08|最終更新日:2023.10.04|

【後編】愛あるテクノロジーで、社会も、自分も幸せに。麗澤大学工学部、始動!

【後編】愛あるテクノロジーで、社会も、自分も幸せに。麗澤大学工学部、始動!

2024年春、麗澤大学に初の理系学部である工学部が誕生予定。一体どんな学部を構想しているのか、そして工学部が加わることにより、麗澤大学の学びはどう進化するのでしょうか? 徳永澄憲学長と、工学部設置準備委員長の柴崎亮介副学長による対談。後編は、麗澤大学で始まる文理横断・文理融合型の学びや、工学部の新校舎について話が広がりました。ファシリテーターを務めるのは、岩澤知子学長補佐です。

徳永 澄憲
麗澤大学 学長
専門分野は空間経済学、応用経済学、地域経済学。
柴崎 亮介
麗澤大学 副学長(研究担当)
工学部設置準備委員長。専門分野は空間情報工学。
岩澤 知子(ファシリテーター)
国際学部国際学科 教授/学長補佐(将来構想担当)
専門分野は比較宗教学、比較思想。
目次

    文系・理系の5学部がワンキャンパスに集い、学部を超えて学び合う

    岩澤:麗澤大学では、これまでになかった理系の学部が仲間入りするわけですが、これまでの文系学部と新たな理系学部が、ワンキャンパスでどのように影響し合い、交流していけるのか。その新たな取り組みや可能性について、徳永学長からお話しいただけますか?

    徳永:かつてない高度なテクノロジーが社会に急速に浸透する中、たとえば経営を学ぶにもテクノロジーを知る必要があり、テクノロジーを学ぶにも人・社会を知る必要があるというように、文理横断・文理融合の学びの重要性が高まっています。麗澤大学は工学部新設により、文理融合の総合大学体制を整え、文理の枠を超えた多角的な視野、思考、スキルを得られる文理横断教育を推進していきます。

    • その基盤となるのが、2024年4月にスタートする全学基盤教育「麗澤スタンダード」です。目指すのは、グローバル社会を生き抜くグローバル力、専門知識と道徳性をあわせもつ人間力、AI・デジタル社会を生き抜く情報力・技術力、生涯学び続けるキャリア力、この4つの能力を兼ね備え、新たな時代を切り拓いていく人材の育成です。
      教育改革も進めており、2022年4月からは100分授業と、セメスター・クォーター制併用の学事歴を導入し、アクティブ・ラーニングのさらなる充実をはかっています。集中的で濃密な学習機会を提供できるようになり、すでに高い教育効果を実感しています。

    • 岩澤:アクティブ・ラーニングといえば、麗澤大学は「自主企画ゼミナール」が活発です。学生が主体となって、それも学部横断で取り組むゼミナール活動で、学生は「ほかの学部生と話すのは、すごく刺激になる」と言って生き生きと活動しています。ここに工学部の学生や教員が加わったら、また新しい刺激が加わることになりますね。

    徳永:しかも、ワンキャンパスという環境も大きいですね。麗澤大学の緑豊かなキャンパスに、国際、外国語、経済、経営、工学が集まってともに学ぶというのは、他大学では中々得られない体験ではないでしょうか。隣の校舎へは5分もあれば移動できますから、他学部の授業を受けることも可能です。大学としても文理横断・文理融合型の教育をしやすく、しかも小規模なので、中身の濃い学びを提供することができます。

    工学部は校舎もデジタル空間?! デジタルテクノロジーを駆使した教育にチャレンジ

    岩澤:キャンパスのお話が出たので、今まさに建設が進んでいる、工学部の実験室などが含まれる新校舎についてもぜひ、お聞かせください。この新校舎は、現代的な空間や設備を取り入れた斬新なものになると伺っていますが、その新校舎で、工学部に入学した学生はどのような学びを展開できるのでしょうか?

    • 柴崎:何が斬新かというと、校舎そのものがサイバー空間になっているのです。校舎に様々なセンサーを設置し、たとえば教室がどのように使われているか、学生がどんな活動をしているかといったデータを収集する。その結果を分析・解析し、アプリを通じて学生にフィードバックするというように、データやAIを活用し、教育効果を最大限に高める取り組みにチャレンジしていきます。もちろん、プライバシーには配慮しますし、そのシステムは学生と一緒につくりあげていきたいと考えています。

    岩澤:その教育システムは工学部だけでなく、ほかの学部にも導入していただけるのでしょうか?

    徳永:もちろんです。まずは工学部で成功例をつくり、全学に展開し、社会にも広めたいと考えています。

    岩澤:良かったです! 大学全体で新たな教育にチャレンジできると嬉しいですね。ちなみに、私たちが今いるのは「iFloor」といって、ネイティブの教員とマンツーマンで語学のトレーニングができるスペースですが、工学部には「iStudio」ができるとか?

    柴崎:そうなんです。iFloorは"i"がinternationalの"i"なのに対し、iStudioはinnovationなどの意味を込めています。苦手な科目ナンバーワンの数学をはじめ、プログラミングや物理をマンツーマンで教え、自らの手でイノベーションを起こしてみようという場をつくりたいと考えています。そもそも数学やプログラミングって、誰でもつまずくんですよ。でも、つまずいたときに、家庭教師のように教えてくれる人がいたら乗り越えられますし、わかるようになれば、どんどん面白くなっていきます。

    岩澤:今は理系コースに所属していない高校生でも、大学に入ってから鍛えることができるということですね。教員が学生一人ひとりと向き合う、これも小規模の麗澤大学ならではだと思います。

    「社会のため、人のために何かしたい。でもどうしたら?」そんな高校生におすすめです

    岩澤:最後に、新たな大学生活に期待を膨らませる高校生に向けて、先生方からメッセージをお願いします。

    • 柴崎:社会に関心があって、何かしなくてはと思うけれど、どうしたらよいかわからない。そんな人にはきっと、麗澤大学の工学部はすごく面白い場になると思います。
      それから、工学部というと男性が多いイメージがありますが、実は、デジタルテクノロジーは女性にも向いているのですよ。人の話を聞いたり、共感したり、人をつなぐのが得意な女性は多いですし、働き方の面でも、デジタルテクノロジーの仕事は自宅などどこにいてもできますから、ライフステージに合わせてフレキシブルな働き方も可能です。「愛あるテクノロジー」に興味があるという方に、ぜひ、工学部で学んでいただきたいと思います。

    徳永:麗澤大学には、学生の心に火をつける仕掛けがたくさんあります。実際、入学した時は勉強が苦手だったのに、卒業する頃には大化けして、社会で大活躍している先輩がたくさんいますよ。勉強が苦手、数学も不得意、それでも工学部で学んでみたい、新しい世界を見てみたい! そんな高校生の皆さんを、私たちは心から歓迎します。

    岩澤:学生の探究心を全力でサポートするのが麗澤大学です。この環境をぜひ、皆さんに活かしていただきたいですね。ありがとうございました。

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