タイで見たもの


9月にタイに行ってきました。その目的は、パヤオ大学でワークショップ「タスク中心で外国語を学ぶ-TBLT (TASK-BASED LANGUAGE TEACHING) の理論と実践-」を行うためです。ドイツ語・ドイツ文化専攻では、4年前から教科書を使用しないタスクベースの授業を取り入れており、今回は、パヤオ大学の日本語科の先生方に麗澤大学の実践例を紹介しながら、どのように外国語の授業をデザインできるか一緒に考えました。
当日は、タイ北部の各地から日本人/タイ人の日本語教員、中国語の教員、英語の教員、麗澤の卒業生、パヤオ大学に留学中の麗大生など40名以上が参加して、とてもにぎやかでした。ワークショップでは私たちが日本語で話したことを、現地の先生がタイ語に訳して行われたのですが、それをさらに中国語に訳したり、英語に訳したりしている参加者がいて、いろいろな言語が混じり合っているのが、とにかくおもしろかったです。言葉の壁って大きいと思っていたのに、そんなハンディなど軽々と飛び越えているのを目の当たりにして、感動しました。
その後バンコクでは、現地の Goethe Institut を訪問しました。ゲーテ・インスティトゥートというのは、半公半民のドイツ語学校で、世界各地でドイツ語の普及やドイツ文化の理解に努めています。今回訪問したのは、春休みや夏休みに行われる4週間の語学コースにドイツ語専攻の学生を参加させたいと考えたからです。ドイツでなくても、異文化環境でドイツ語を学び、さらに現地の人とドイツ語を通じて交流できたら、きっとおもしろいと思います。日本の学生には、ヨーロッパだけでなく、アジアの一員として隣国にも親しんでもらいたいと考えています。
ゲーテ・インスティトゥートは、緑と白を基調とした木造の建物で勉強するにはすばらしい環境だと感じました。すぐとなりに、カフェ、本屋、プールなどもあり、楽しそうです。対応してくれた語学部長さんや職員の方もとても親切でした。日本に帰国して大学でこの話をしてみたら、行ってみたいと興味を持つ学生もいました。なんとか短期留学につなげられればと願っています。
(その後学生が1名、3月にバンコクに出かけ研修を受けてきました。その報告は専攻ホームページにあるので、こちらもぜひご覧ください。)
11月には、台湾にも出かける予定です。戻ってきたら、また報告します!