卒業生の活躍
2019/08/22

<シンガポールへ移住した卒業生> 【後編】海外で働きたいなら、自分をオープンにしてコミュニケーションを取ること。新しいことに挑戦することを恐がらないで。

<シンガポールへ移住した卒業生> 【後編】海外で働きたいなら、自分をオープンにしてコミュニケーションを取ること。新しいことに挑戦することを恐がらないで。
溝口 さや香
シンガポール勤務
静岡県出身。外国語学部中国語学科(現在の中国語・グローバルコミュニケーション専攻)を2009年に卒業。 卒業後、三菱東京UFJ銀行(現三菱UFJ銀行)にて海外部署と連携し、非日系企業に対するセールス企画などを担当。その後、退職し渡星。シンガポールでは、UBS銀行営業アシスタントなどを経て、現在は日本株を扱うヘッジファンドにて勤務。
目次

    異国の地で大切なのは、「伝える」こと

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    卒業後は、三菱東京UFJ銀行の本部でデリバティブ(金融派生商品)や為替を扱う部署に所属し、大手企業へのセールスアシスタントや、営業企画、また退職するまでは、海外部署と連携し、非日系企業に対するセールス企画を担当していました。その後、結婚を機に退職し、渡星。シンガポールでUBS銀行のプライベートバンキングで、対日本人富裕層への営業アシスタントなどを経て、現在は主に日本株を扱うヘッジファンドに勤務しています。

    学生時代、就職活動ではたくさん迷いました。大学生活で修得した中国語という強みを活かせる環境を選びたいという思いがあった為、それをどういったアプローチで一番活かせるかという事を考えていました。そのため、就職活動では多岐にわたる業界を受けたのを覚えています。光栄なことに、複数の多国籍企業から内定をいただきました。

    最終的に、海外への勤務の可能性があること、何かあった時に家族がいる静岡にも帰って仕事ができること、さらに様々な業務を経験できるチャンスがあるという理由で銀行を選びました。結果的に、自分の強みである外国語も活かす余地を残し、経験を積むことができる環境を選ぶことができたと思います。

    その後、マレーシア出身の夫と出会い、結婚を機に彼が20年ほど暮らしているシンガポールに移住することにしました。学んできたことやキャリアに加え、バックグラウンドとして海外はそう遠くない感覚があったので、精神的な壁もなく、自然な流れでシンガポールに移り住むことができました。実際に、シンガポールは中華系の人が多く、日頃の生活でも中国語を使っています。

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    現在は日本株を主に扱い、シンガポールに本社、また日本とアメリカにもオフィスを構えるヘッジファンドに勤めています。株式や債券等約定後のオペレーション、コンプライアンス業務やアドミニストレーション業務を行っています。こちらでは日本語が話せることはひとつのスキルとなります。私のオフィスは複数の国籍のスタッフで構成されており、その中で日本語を話すのは私だけです。そのため、文書などを日本語へ翻訳したり、日本の慣習は独特な事も多いので、それを理解し、また英語圏の慣習も理解した上で様々な業務に対応できるのは、日本人ならではの強みとなります。

    実際に働いてみると日本と海外の企業とでは文化は異なることが多いです。
    一番強く感じるのは、意思決定のスピードです。日本では、上司の上司といった組織的に何人もの許可を取らないと動けないことが多くありますが、こちらでは基本的に直属の上司の許可ですぐに意思決定することができます。そういった意味でも、日本の生活とこちらの生活では違いも多く、カルチャーショックも受けますが、それはどこでもあることだと思っています。郷に入っては郷に従えであまりネガティヴに考えず、基本的にはポジティブに受け入れる、学ぶ姿勢で日々生活しています。

    このように異国の地でも順応しながら仕事や生活ができているのは大学での経験が活きていると思っています。中国語の授業で、瞬発的に話す練習をしていたことも積み重ねることで大きな糧になっています。間違っていようと、反射的にでも何かを伝えるという行為は海外に出た時に重要だと強く感じています。日本人が外国語を苦手とする理由として「完璧さを求める」や「シャイ」になってしまうからとよく言われます。自信がないと話せないという状況によって、多くの経験を得るチャンスを逃してしまっているのです。そういった意味でも、麗澤大学の授業では実践を重んじる姿勢があったので、海外に出た時に躊躇せずに伝えるという行為に繋がったのだと思います。

    大学で自分の強みとなる専門性を身に着ける。それが大きな自信へ

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    将来海外で働きたいと考えている皆さんには、若いうちに恐れずに思い切って飛び込んでみることをお勧めしたいです。海外での生活は、日本と違うこともたくさんあるので、土壇場での対応力や即座の決断力、フットワークの軽さは非常に大切です。特に仕事の場合、日本の会社と働き方や物事の進め方は違うことが多いので適応力が必要だと思います。

    加えて、大学進学する際には、「将来どうなりたいか」そして「そのためにどんな強みを得たいか」をより明確に持てると世界に出やすくなります。シンガポールで様々な国籍の人々と関わっていると、彼らがいかに将来を見据えて準備してきたかを強く感じます。海外の若者は日本の学生に比べて早い段階から将来を見据え、大学で何を勉強し、それがどう仕事に活かされていくのかを考えている印象を受けています。

    中には実際に興味のある業界でインターン等仕事をしてみる人もいます。そういう意味では、日本の学生より専門性という観点では先を行っているのかもしれません。将来的に海外で働きたいと考えている方は、将来自分がどうなりたいかを見据えて、大学で専門知識を学んでおくと、それが強みとなり、海外に出た時に自信を持って前に出られると思います。

    最後に、「海外に行きたい」と周りに話した時に、英語が話せるのかとか、ちゃんと準備してきたのかと言われることもあるかもしれません。もちろん必要最低限の語学力、準備は必要ですが、もっとも重要なのは、自分をオープンにして、コミュニケーションを取れるかどうかです。

    前向きに、自信を持って海外に乗り込んで欲しいと思います。そのためには、大学でしっかり勉強してください。完璧でなくても、失敗からいろんなことを学び経験値を増やしていくことで多くのものを得ることができます。結果的にそれが自信に繋がり、海外で働く上で糧になっていくと思います。是非、新しいことへの挑戦を楽しんでください。

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