卒業生の活躍
2018.01.25|最終更新日:2021.12.09|

迷うなら挑め!鍛えてきた英語力をさらに磨き、ビジネスの現場で奮闘する

迷うなら挑め!鍛えてきた英語力をさらに磨き、ビジネスの現場で奮闘する
佐川 千里
株式会社マルゼン 営業本部 海外事業課 輸入部品課
[外国語学部 英語・英米文化専攻(現在の英語コミュニケーション専攻 / 英語・リベラルアーツ専攻)2016年3月卒業]
茨城県出身。茨城キリスト教学園高等学校から麗澤大学に進学。学生時代は英語劇グループと軽音楽サークルに在籍し、軽音楽サークルではギターとボーカルを担当。麗陵祭の実行委員や学生寮“Global Dormitory”では女子議長を務める。大学4年次に1年間カナダへ留学。現在は希望の貿易実務職に携わり、輸入先の相手と交渉する日々を送る。
目次

    念願叶う!貿易実務で海外の取引先と交渉する日々

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    卒業から1年半、学生時代に同サイト"Reitaku Journal"で取り上げてもらってからだと約2年が経過しました。今、私は国内外を舞台に業務用厨房機器の製造や販売などを手がける会社で、貿易実務に携わっています。2016年11月末に入社して、そろそろ1年が経ちます。

    高校時代にアメリカの短期留学を経験するなど、もともと英語好きの私が、語学教育に優れ少人数制授業に惹かれて入学したのが麗澤大学。4年次にはカナダに1年間の留学も経験し、英語力を磨いてきました。卒業後の希望は、カナダ留学でも学んだ貿易実務に関する仕事に就くこと!まずは英語を使う職場を求めて、新卒で営業事務職に就いてキャリアがスタート。けれども私が思ったよりも英語を使う場面が少なく、貿易実務に携わりたい希望がますます膨らむばかり。

    そこで思い切って今の会社である株式会社マルゼンへ転職しました。現在の配属先は輸入部品課。海外から業務用厨房機器などの製品の部品を輸入するにあたって、アジア諸国の会社の仲介業務を担当しています。日本側の要望を英語に翻訳して、取引先へ正確に意図を伝えるようにしています。

    ビジネスの世界で痛感。働くことの重み

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    社会人の日々は、学生時代とは違った新たな体験の連続です。一所懸命に食らいつきながら、仕事を覚える毎日ですが、とても充実感があります。貿易実務では、例えば取り扱い機器について、英語でやり取りをしないといけませんが、最初の3カ月は専門用語に慣れず苦労しました。これまでの勉強で「ネジ穴」を英語で言うなんて想像もしていなかったですから(笑)、部品の知識(製品の材質など)や業界ならではの専門用語を英語で聴き取ったり、説明したりするには、自分自身の専門性が問われます。英語が話せればいいという単純な問題ではないのです。

    日々わからないことは、日本の工場の方々に細かく話を聞き、取引先の担当者に説明を求めたり、先輩社員からは専門用語を学んだりと今も必死です。また、輸出部門はルートも多いので担当が数名いるのですが、輸入部門は私が一人で担当しています。学生時代に何かに挑戦する時とは大分責任の重みが異なります。仕事用の英単語帳を作り、専門用語を吸収しながら「佐川さんに任せておけば大丈夫」と思っていただけるように日々精進しています。

    学生時代で磨いた英語力こそビジネスで活きる!

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    とはいえ麗澤大学で過ごし、磨いてきた英語力が今の私を支えていることも事実。例えば、大学4年次に受けていたビジネス英語の授業は、6名という少人数体制。ネイティブの先生による英語のみの授業でしたが、わからないことがあればその場ですぐ先生に尋ねられますし、みんながアクティブに能動的な姿勢で臨むので、身につきやすいんです。

    海外業務の多くはメールが中心ですが、英語を使ったビジネス現場での書き方の作法も学んでいたので、いざ実践の場に出ても、学生時代のベースを活かしながら臨機応変に対応できます。また私も取引先も、決して英語がネイティブではないからこその工夫も心がけています。例えば電話の場合、相手の声が遅れて聞こえてきたり、会話のテンポがつかみづらいこともあります。

    39_4.jpg回を重ねながらだんだんと気がつくことがあります。それは「シンプルに伝える」ということ。余計な情報をなるべく省き、簡単な単語や短い文章を使い話がスムーズに進むように意識しています。また、お互いの語彙への理解もずれがないように、しっかり確認しながら話を進めいています。現場での体験で気がつくことは多く、こうした工夫がビジネスへと直結していくことは、学生時代に味わえなかったやりがいです。

    今の目標はアジア諸国の仕入れ業者に出向き、現地工場で仕入れ業者様と品質向上・価格交渉のために部品の打ち合わせをすることです。私は学生時代から目標を定め、達成するように心がけていました。例えば、寮生活においては学生寮"Global Dormitory"の女子議長を務め、新たな寮体制の基礎構築を目標とし、実際に仲間たちと達成することができました。また留学においては、当時提携校がなかったカナダへの留学を実現させました。※ このように、大きな目標を掲げてそれに向かって努力してきた大学生活でした。

    それは社会人でも続けて取り組もうと決めているのです。目標実現のためには、自分が現地タイへ行くことのメリットを会社に証明しなければいけません。積極的に知識をつけ、自分の意見を提案しながら、現地交渉だからこその成果を示していきたいです。仕入れ業者とのつながりを大切にするとともに、日本の工場の声を現地まで届け、部品の品質向上を進めることが目標です。

    ※現在はカナダのバンクーバーにあるランガラ・カレッジと提携しています。

    「挑戦」は出会いや視野を広げるチャンス!

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    今も週末になると大学時代に所属していたバンドサークルのメンバーと集まっては練習したり演奏したり、ワイワイやっています。こうしたつながりはサークルに限らず、ゼミのメンバーだったり、授業で一緒だった友人も同様です。

    麗澤大学といえば語学学習や少人数体制といった学業の強みに惹かれる方が多いですが、学内にはつながりを大切にする空気があって、生涯を通じて大切な恩師や仲間に出会えるのも、何ものにも代えがたい麗澤大学の魅力です。麗陵祭(大学祭)にも友人と訪れ、実行委員をしていたことを懐かしむこともあります。自然に溢れたキャンパスは気持ちがいいですし、特に桜や紅葉の時期はオススメなので、ぜひ足を運んでみてください。

    最後に高校生の皆さんへお伝えしたいメッセージは1つ。「迷ったらトライしてほしい」ということ。先日も、通常業務とは違うイレギュラーな案件に直面したばかりですが、自分に巡ってきたチャンスだと思って挑んでいます。「自分がやれるかどうかわからない」と思っても目の前に現れたチャンスと思ってやってみる!自分の興味の範囲外でも、面倒だなと思っても、その挑戦はきっと皆さんの視野や出会いを広げます。意識の高い仲間やチャレンジできる機会があふれている環境のある大学生活を送ったからこそ、社会人なった今も目標に向かい挑戦し続けられるのだと感じます。様々な事にトライできる麗澤大学で、素敵な先生方や仲間たちとあなたらしいキャンパスライフを過ごしてみてはいかがでしょうか。

    ※佐川さんには在学中にもインタビューをしています。
    学生時代の佐川さんのインタビューはこちら

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