学生の活躍・課外活動
2019.12.17|最終更新日:2022.06.15|

【前編】留学生と共に学ぶカンバセーションパートナーシップ

【前編】留学生と共に学ぶカンバセーションパートナーシップ
カンバセーションパートナーシップ
片山 大輔
大学事務局 グローバル戦略室 主任
2007年 麗澤大学 外国語学部 英語学科卒業(現在の英語コミュニケーション専攻 / 英語・リベラルアーツ専攻)。桜美林大学大学院 アドミニストレーション研究科修了。趣味はサッカー観戦。柏レイソルを愛する熱烈なサポーター。学生と共に自身も一緒に成長することを心掛けている。
広山 桃子
外国語学部 ドイツ語・ドイツ文化専攻(現在のドイツ語・ヨーロッパ専攻)2020年3月卒業
千葉県出身。英語、ドイツ語、中国語を学ぶ語学女子。海外のドラマや映画観賞を趣味とし、将来の夢は地域のみんなから愛される「大きなお母さん」のような存在になること。特技は社交性を活かした友達づくり。
ユリア クンツェ
学部特別聴講
ドイツ ライプツィヒ出身。趣味は武術、カンフー、キックボクシングなどの格闘系スポーツ観戦。アコーディオンやギターを演奏し、ロックバンドグループのリンキンパークを愛する音楽好き。今後は「まずは卒業論文を仕上げ、卒業できるよう頑張りたい」と話す。
目次

    留学生とペアをつくり、学生生活をサポートする新しい国際交流制度

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    麗澤大学では2018年から、留学生との交流の場をさらに増やす取り組みとして「カンバセーションパートナーシップ」をスタートしました。そこで、麗澤大学の大学事務局でグローバル戦略室主任として手腕を振るう片山大輔さんに活動内容をお伺いしました。

    「カンバセーションパートナーシップは留学生とペアまたは3人1組がパートナーとなり、留学生に対して日本語の会話練習や日常生活をサポートするというもので、現在は41名の学生と33名の留学生が一緒に活動を行っています。この制度は留学生へのサポートを主な目的としていますが、ペアになった学生にとっても異文化交流を身近で体験できる絶好の場となり、リーダーを務める学生たちが自発的にピクニックやBBQ、観光などを企画し友好を深めています。私たちグローバル戦略室では、学生たちの自発的な活動をサポートすると共に、留学生たちが快適な生活を送るためのバックアップを行っています」(片山)

    今回はカンバセーションパートナーシップに参加する広山桃子さんと、そのパートナーであるドイツからの留学生ユリア クンツェさんを訪ね、どのような活動を行っているのかを伺ってみたいと思います。

    自分が体験した留学時の「ありがとう」を日本でお返ししたい

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    外国語学科ドイツ語・ドイツ文化専攻で学ぶ広山桃子さんは自らも留学経験を持ち、その留学当時を振り返り現地の学生たちから支えてもらった「嬉しさ」と「感謝」の気持ちから、カンバセーションパートナーシップに参加したと言います。

    「ドイツに留学した時に、留学先の大学の仲間たちに助けてもらったことは今でも忘れません。ドイツ語を学んでいたとはいえ、やはりその国での習慣や常識に慣れていなかったこともあり、生活する上で様々なサポートをしてもらいました。遠く離れた地で慣れない手続きなどで困っていると手を差し伸べてくれた友人や、そっとコーヒーを入れてくれた仲間の優しさは本当に嬉しかったです。その経験があるからこそ、今度は私の母国である日本に来てくれる留学生たちをサポートすることが恩返しになると考え、この制度に参加することを決めました」(広山)

    この制度に参加することで自分にとっても大きな収穫があった広山さん。

    「私は、現在のペアで3組目となるのですが、それぞれに違う国の留学生たちと半年間という時間を過ごすことで、留学生に日本を知り、楽しんでもらいたいという想いと、同時に責任感も芽生えました。彼らの日本での生活が良くも悪くも私にかかっている...というのは大げさですが、大きな割合を占めることは間違いないはずです。日本の印象を私が担っているという気持ちで一緒に過ごしています。また、異なる文化・背景を持つ友人をたくさん作ることができたのも、この制度のおかげです。

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    学生として同じ教室で学ぶことも大切ですが、そこから一歩踏み込んだ仲間としての意識は、自分が成長するチャンスでもありました。今でも以前、ペアを組んだ台湾出身の友人とは家族ぐるみのお付き合いをさせてもらっています。現在のペアでもあるユリア クンツェさんとはペアを組んでまだ日は浅いですが、ドイツ語を専攻している私にとってはベストパートナー。日本語やドイツ語を交えて(時には英語も!)会話を楽しんでいますが、日本では日常生活でドイツ語を使う機会が少ないので、私にとってクンツェさんとの会話は留学中に上達したドイツ語をアウトプットするトレーニングにもなっているのです」(広山)

    日本の文化に憧れて留学を決意。自ら進んでパートナーシップに参加

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    ドイツの提携校であるイェーナ・フリードリヒ・シラー大学から交換留学生として麗澤大学へとやってきたユリア クンツェさん。彼女の親戚に日本をよく知る方がいて、日本の良さをたくさん教えてもらいながら育ったと言います。

    「私にとって日本は遠い国というイメージがあったのですが、日本を訪れたことのある親戚から何度も『素晴らしい国』という思い出話を聞いているうちに、とても興味を持つようになりました。そんな私にドイツの友人が、麗澤大学への留学システムのことを教えてくれ、思い切って留学することを決めました。

    そして、日本での生活をサポートしてくれる「カンバセーションパートナーシップ」を知り、今は広山さんとパートナーを組んで日本での生活を学んでいます。日本の文化はとても興味深いです。私が驚いたのは『漢字』ですね。文字としてのレトリックではなく、一文字一文字の生い立ちに深い意味やロジックがあることを知り、今は色々な漢字について勉強しています。日本語はひとつの意味を色々な言葉で表現できる難しさがありますが、純粋に日本語を学ぶことがとても楽しいです。

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    そして、日本の文化を知るために浅草の浅草寺にも行ってきました。近代的な建物と古い建物が並ぶ日本の風景はとても新鮮でした。また、日本は食べ物がおいしいのも大きな魅力ですね。『居酒屋』も大好き!(笑)。思い切って日本への留学を決め、このカンバセーションパートナーシップを通して広山さんと出逢えたことは、本当に幸せなことだと感じています。滞在できる期間は2020年の2月までですが、この期間中に日本語をしっかりと学び、日本の文化をもっと知りたいですね」(クンツェ)

    麗澤大学は身近な世界。とてもアットホームです

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    「カンバセーションパートナー」としてドイツからの交換留学生であるクンツェさんとペアを組み、日常的に異文化交流を図る広山さんは、麗澤大学の魅力を「すぐ近くに世界を感じることができるアットホームな大学」と語ってくれました。

    「高校生の時、オープンキャンパスに参加し、他の大学にはないアットホームな雰囲気に惹かれました。私たちを引率してくれた先輩たちは優しくイキイキとしていたのが印象的でした。私が学びたいドイツ語の専攻があったことや留学提携校にドイツの大学があったことも理由のひとつですが、4年間という時間を使って学ぶことを考えた時に「ここしかない」と直感したことを今でも覚えています。授業も少人数制で、常に先生とほぼマンツーマンのように学べていることにもとても満足しています。逆に言えば全く気が抜けない(笑)。

    私が学ぶドイツ語・ドイツ文化専攻ではほとんど教科書を使わず学生主体のカリキュラムが組まれ、机上の学びだけではなく、実践的なドイツ語を使ってプレゼン力や考える力が鍛えられます。更に学生たちがグループを組んで授業を創り上げることで、人間関係を構築するためのコミュニケーション能力やチームビルディング力を身につけることができるのも大きな魅力だと思います」(広山)

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