大学の授業
2016.02.20|最終更新日:2021.12.10|

研究成果の発表から得られるモノ・コト@2015

研究成果の発表から得られるモノ・コト@2015
経営学科 経営専攻
目次

    毎年1月末に、外国語学部と経済学部の情報系ゼミ(計4ゼミ)が合同で卒論発表会を開催しています。外国語学部から千葉先生と匂坂先生のゼミ、経済学部経営専攻から大塚先生と吉田先生のゼミが中心となり、日頃の研究成果を発表しあいます。両学部の学生と教員、そして、本発表会に関心を示し参加してくださった高校の生徒が見守る中、様々な観点からの質疑が飛び交う白熱した発表会となりました。今回は、この中でも経営専攻の2ゼミから1人ずつを紹介します。

    経営専攻で学べる「情報」

    1人目は大塚先生が指導する今津佳奈さん(経営専攻/取材時4年次生/2016年3月卒業)。彼女が今回大塚先生とともに制作したのは、大学の講義でも利用されている「メールの自動応答システム」。
    本学では入学者全員に初年次教育として、情報リテラシー教育を通年で行っています。そこでは、Eメールの利用法やマナーについて実習を通して学びます。このとき、補助教材として利用するEメール応答システム」を、今津さんは今までより使いやすく、そして、楽しく利用できるようバージョンアップ。

    • サブジェクトがついていないメールを送ったら、それを検知して、専用のメール内容を返信
    • ヤギさんとメールを交換することで、「大学生活に必要なこと」や「メールの正しい使い方」を返信
    • 学生たちが継続的にメールを送るよう、ストーリーを作るなどの工夫を盛り込む

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    本システムについては、2015年度大学ICT協議会年次大会においても報告し、多くの参加者から「是非、使わせてほしい」などの声をもらうほどの完成度でした。

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    現場を見る・聞くことから始まる学び

    2人目は吉田先生が指導する岩橋康太くん(経営専攻/取材時3年次生/2017年3月卒業)。まだ3年生ながらも、4年生の卒論発表会にエントリーしてくれました。

    現在、多くの自治体が地域の魅力を伝え、多くの人に「買いたい」「訪れたい」「住みたい」といったアクションにつながる施策を行っていますが、今回、彼が発表のテーマに選んだのは「地域ブランドとしての自転車の街」。
    地域ブランドをどうマネジメントしていくかという先行研究をもとに、自転車の街としてブランディングを行っている宇都宮市を研究対象に選びました。

    彼は、宇都宮市を実際に訪れ、自転車に乗って街中を走った後に、宇都宮市役所の観光課の職員の方にヒアリング調査も行っていますアポイントも学生自身でとります)。
    本発表では、文献だけからでは得られない現場の情報を見て・聞いて、自転車の街としての宇都宮市のブランド力向上に向けた考察と提案を行いました。

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    作る面白さ・考える楽しさ

    今回、紹介した2人の研究報告の内容は予稿原稿と発表資料ともに、Webに公開しています。予稿原稿を提出し、発表資料をパワーポイントで作成する過程で、学生たちは大きく成長していきます。初めは拙い文章だった原稿もゼミ内でのディスカッションや教員の指導を通して、広く社会に公開しても恥ずかしくない読み応えのある内容に仕上がっていきます(以下のリンクから全文公開中)。また、プレゼンテーションも何度も何度も繰り返し、練習することによって企業でもプレゼンできるレベルへと高まっていくのです。
    予稿原稿の流れを作り、実際に文章の執筆し、考察や新しいアイデア・知見をまとめあげる行為こそ、学生の間にしか味わうことができない「作る面白さ・考える楽しさ」なのだと思います。

    発表プログラム
    発表論文集
    配布資料
    過去の発表会の様子はこちらからご覧いただけます。

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