

※自身の学びたいテーマに基づき、学生が自ら指導を受ける教員を選び、何をどのように学習していくかについて、該当教員の助言を受けながら決定し、学習計画を立て、その計画に従って進めていく学生イニシアティブの科目
子どもたちの楽しそうな姿が、先生方の信頼につながりました
週3回の朝のモジュール学習が始まって1年半、「今はもう、学生にほとんどお任せできるようになりました」と校長先生。最初は、先生方の中には当然ながら「大学生に任せて本当に大丈夫?」と心配する声もあったそうです。その心配を払拭してくれたのは、子どもたちでした。
「子どもたちが本当に楽しそうに学ぶ姿を見て、先生方もこれなら任せても大丈夫と安心できたのでしょう。子どもたちにとっては、年齢が近いお兄さんお姉さんに教えてもらえることが嬉しいし、英語を専門に学んでいる大学生に教わるのは、わかりやすいようですね」(梅津先生)
学生は授業以外でも、先生方とのコミュニケーションを大切にしています。学生と先生方が集まり、定期的にミーティングを行うほか、普段もメールなどでこまめに連絡を取り合い、授業内容を調整しているそうです。
また、教育のプロフェッショナルである先生方は、学生たちの良きアドバイザー、サポーターとしても大切な存在です。
「私も、クラス担任の田口先生にとてもお世話になっています。児童にもっと積極的に発言してほしいのに、うまくいかない...と悩んでいた時も、先生にアドバイスいただき、試してみたら、状況がいっきに改善。こちらの都合や考えを一方的に押しつけるのではなく、子どもの気持ちを汲み取ることの大切さを学ばせていただきました。田口先生はいつも、英語ゲームに参加したり、英語を話して授業を盛り上げてくれたりと、私たち学生と一緒に授業を作り上げてくださるのでとても嬉しく、心強いです」(實川)
一番嬉しかったのは、大学祭(麗陵祭)に子どもたちが来てくれたこと!
「授業の進め方や子どもたちとの接し方に悩むことはあっても、辛いと思ったことは一度もありません。一人で頑張るのではなく、一緒に考えて乗り越えていける仲間がいるおかげです」(實川)
「僕も大変どころか、子どもたちのポジティブさにいつも勇気をもらっています。間違っても上手くできなくても、一生懸命に英語を話そうとする子どもたちの姿を見ると、僕も大学の授業で恥ずかしがっている場合じゃないよなって(笑)。特に留学生との交流会では、子どもたちの勇気と前向きな姿に感動しました」(池田)
交流会では、子どもたちは授業で覚えた英語を駆使し、積極的に留学生とコミュニケーションを図っていたそうです。留学生への質問タイムも、子どもたちが「私も」「僕も」と次々に手を挙げ、池田さんはマイクを持って走り回ったほど。子どもたちの前向きな姿、成長ぶりに、学生も先生方もびっくりしたそうです。
「嬉しかったのは、子どもたちが大学祭(麗陵祭)に来てくれたこと。授業の時に、大学祭でお店を出すんだよ、と話したら『行く!』と言って本当に来てくれたんです。校外で会った時も『将太先生!』と声をかけてくれます。地域の子どもたちと築いた関係は、僕の大切な宝物です」(池田)
学問を学ぶことで、社会の課題解決に必要な力、自分の道を切り拓く力がつきます
この春には、5年生の時から教えてきた児童が卒業。とても寂しいですが、もちろん、これからも活動は継続します。2人に、今後の目標について聞いてみました。
「子どもたちには、英語をツールとして活かす楽しさを伝えていきたいです。中学校や高校に進んだ時、受験勉強やテストで壁にぶつかることがあっても乗り越えられるように、サポートできたら...と思っています」(池田)
「私は子どもたちに、英語を通して、自分が大好きなことで世の中に貢献する素晴らしさを伝えていきたいです。次世代を担っていくのは、私たちや子どもたちの世代。より良い世界を一緒に創っていく、未来の仲間づくりという気持ちで、これからも取り組んでいきたいと思います」(實川)
最後に、梅津先生からメッセージをいただきました。
「私はもう一度、大学に通いたいと思っているんですよ。というのも、社会で様々な課題に取り組み、アウトプットし続けていくには、新しいことを学んでインプットし続けることが不可欠だからです。学問を学ぶことで、社会の課題解決に必要な力、自分の道を切り拓く力を身につけることができます。麗澤大学は小さな大学ですが、社会で活かすことのできる、本当の学問ができる大学だと思いますよ。貴重な4年間、学問によって自分を高め、社会に貢献できる人材を目指してください」(梅津先生)