卒業生の活躍
2019.08.01|最終更新日:2021.12.09|

<ベトナムへ移住した卒業生> 【後編】エンジニアとして世界で活躍!!英語の挫折を努力で乗り越えた大学生活

<ベトナムへ移住した卒業生> 【後編】エンジニアとして世界で活躍!!英語の挫折を努力で乗り越えた大学生活
武内 瑛紀
経済学部 経済学科(現在のAI・ビジネス専攻)2012年3月卒業
千葉県出身。 大学卒業後、イスラエルでの社会人インターンを経てフリーのエンジニアとして7年働く。その後、2019年よりブロックチェーン(分散型台帳)関連のエンジニアとしてベトナムのホーチミンへ渡り、現在に至る。
目次

    振り返ると自分の武器になっていた、麗澤大学での経験

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    学生時代、卒業後は起業したいと考えていました。しかし、経験やノウハウがないため進路に悩んでいたところ、大学の先生の勧めで海外インターンをすることに。卒業後、社会人インターンとして6ヵ月ほどイスラエルで仕事をさせてもらいました。

    イスラエルは当時からスタートアップ※が多いことやIT技術が高いことで有名で、実際に訪れても、現地の人の知識やプログラミングスキルの高さに驚きました。そういった環境に共感した私は、仕事にするなら絶対にITだと感じていました。そこでの経験をきっかけにプログラミングを学び始め、帰国後はフリーのエンジニアとして東京で働きました。

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    日本では、基本的にWebアプリの開発やビッグデータに関わる仕事などをしていました。しかし、フリーのエンジニアとして7年ほど仕事をしていく中で、日本のテクノロジーに対する適応や、なかなか働き方が変わらない状況に違和感を覚え始めていました。実際に仕事内容も大きく変化することもなく、市場として給料もさほど上がる気配がありませんでした。

    そんな時、世界で注目を浴び始めたのがブロックチェーンでした。日本がブロックチェーンへの適応が遅れる一方で、中国や香港、シンガポールなどのアジアの多国では多くのプロジェクトが始動している事実がそこにありました。特にシンガポールは圧倒的に多かった印象です。そこから東南アジアを目指し、開発者として働く上で需要が高かったベトナムのホーチミンにご縁があり、移住することに決めました。

    2019年1月からベトナムのホーチミンでブロックチェーンの技術研究をしている会社で働いています。私はDEXという分散型取引所の開発にエンジニアとして関わっていて、端的にいうと、仮想通貨の取引所を作っています。仮想通貨の取引所にはコインチェックなどの中央集権型と、私たちが開発している分散型取引所の2種類に分かれます。分散型取引所は中央集権型に比べてハッキングなどのリスクが低く、セキュリティーが高いメリットがあります。世界的に注目されている市場に関わることができています。

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    将来はここでの経験を活かし、ブロックチェーンのエキスパートになり最先端のシンガポールで働くのが目標です。シンガポールは国家としてブロックチェーンを推進していて、2020年の初月にはブロックチェーンの技術を使った証券を専門に扱う取引所を国をあげて作ります。いずれは世界的にトップを走るであろうシンガポールに移り、さらにグローバルに活躍できる人間になりたいと思っています。

    現在の会社もインターナショナルで、アメリカ、フランス、韓国などのメンバーと共に基本的に全て英語で仕事をしています。こういった環境で仕事をしていると、麗澤大学での経験がとても活きていると感じます。

    特に、英語教育を徹底的に学ぶことができた環境はとても良かったですね。麗澤大学は英語とグローバル化に力を入れていて、海外とのコネクションや交換留学を推進する環境など、プログラムが最適化されていました。そのため、学内でも「英語は使えて当たり前」という文化というか、雰囲気があったんです。

    それが(英語が話せることが)普通だと良い意味で錯覚していたので、卒業後、世の中には英語を話せない人があまりにも多いことに驚いたほどです。しかも、実戦的な英語を包括的に学ぶことができたので、こちらで仕事を始めてからも、英語で話さなければならない場面で、当時の英語でのプレゼンテーション経験などが大いに役立っています。

    ※スタートアップとは...短期間で、イノベーションや新たなビジネスモデルの構築、新たな市場の開拓を目指す動き、または概念のこと。

    英語は人生の選択肢を増やす、英語が当たり前の環境で生活してほしい

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    将来海外で働くことに興味がある高校生や受験生の方には、急成長している東南アジアは仕事をする上で非常に魅力的な環境であることを伝えたいです。もし、訪問する機会があれば是非、現地の企業などでインターンシップを体験することをおすすめします。

    東南アジアの国々では、日本では経験できない国の成長を肌で感じることができます。先進国が段階的に成長したものを飛び越えて急成長する、リープフロッグ現象が起きるんです。金融に関して言えば、ブロックチェーンはその象徴かもしれません。日本ではインフラが整いすぎて入りづらいものも、シンガポールなどの東南アジアでは急速に浸透することができてしまうんです。

    そういった国の変容や発展を間近で見れるのは楽しいことだと思います。個人的には次の5年から10年くらいで東南アジアは大きく変化していくと考えています。例えば、世界で4番目(アメリカに継ぐ)に人口が多いインドネシアも政府がフィンテック(ファイナンス・テクノロジー)に力を入れて経済を急激に押し上げていて、その次はインドなどが勢いを増していくと思います。

    ぜひ将来海外で働くことに興味がある方は、こういった変化の激しい環境に身を置くことを検討してみてください。

    そういった環境に身を置くために、英語を学んでおくことは視野を広げる上でも重要になってきます。単純に行きたいところに行くことができるようになり、人生の選択肢が圧倒的に増えます。そのためには、英語が自分のものになるレベルまで達するように、英語が当たり前にある環境で生活する必要があります。そういった意味でも、麗澤大学の環境は本心から良いと思いますよ!

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