
前編では、2020年秋に行われた、麗澤大学とポートランド州立大学によるオンライン国際協働学習「COIL」の取り組みをご紹介しました。後編ではCOILやオンラインの可能性について、山下先生にお話を伺います。

山下 美樹
国際学部 グローバルビジネス学科 教授
山梨県出身。ポートランド州立大学大学院成人教育学科博士課程修了。専門分野は成人教育と異文化コミュニケーション。趣味はヨガ。
インド在住のインド人の先生からオンラインレッスンを受けている。
インド在住のインド人の先生からオンラインレッスンを受けている。

アハマド ルバ(AHMED RUBA)
経済学部 グローバル人材育成専攻 (現在の国際学部 グローバルビジネス専攻) 2022年3月卒業
日本で生まれ、6歳の時祖国パキスタンへ。16歳で再び日本に戻る。趣味は料理。得意料理はお母さん直伝のパキスタンカレー。麗澤大学校舎「あすなろ」2階にあるInternational Floor「iFloor」でWriting Centerのスチューデントテューターとして勤務。
※取材時、3年次生
※取材時、3年次生

ユー スーセン(余 思嫻)
麗澤大学大学院 経済研究科 経営学専攻修士課程 2021年3月卒業
台湾出身。2019年来日。様々な文化を持った人々と交流をし、異文化を学ぶことが大好き。
麗澤大学校舎「あすなろ」2階にあるInternational Floor「iFloor」にSS(Student Support)として勤務。
麗澤大学校舎「あすなろ」2階にあるInternational Floor「iFloor」にSS(Student Support)として勤務。
目次
COILは、現地で学ぶのと同等の効果を得られる可能性を秘めている
異文化交流を身近に、そして日本にいながら経験できるのはCOILの大きな利点です。また、今回は、プロジェクト進行中に一時、アメリカと連絡が取りにくくなり、日本側で「どうしてアメリカから返信がこないのか?」と議論したことがありました。折りしもアメリカは大統領選挙中で、大接戦の最中。さらに、ちょうど同じ時期にPSUがあるポートランド州では大規模山火事が発生しており、外出禁止令が発令されるという非常事態でした。
COILを通じたパートナーシップ、信頼関係が構築できていたからこそ得られたとても貴重な体験であり、学びでした。オンラインはできることが限られると思われがちですが、プログラムの組み方次第では、現地で交流するのと同等の効果を得られると思います。
オンラインで越える、文化、国...あらゆる垣根。
世界をまたぐツールを駆使してほしい
個々とつながることで、お互いに学び合えること、共有できること、サポートできることもたくさんあります。そして、直接つながることの何が素晴らしいかって、元気になる、励ましをもらえるんですよ。置かれている状況は違っても、一人じゃないと思えるのです。