
学業に熱心に取り組み、2020年12月に開催された「SDGsフォーラム2020学生プレゼンコンテスト」ではテーマ:「アバター葬儀」で、優秀賞を受賞するなど活躍し、周囲から一目置かれる京須さん。実は、大学入試の関門をうまく突破できず、麗澤大学に入学した当初は、気持ちを切り替えられず「悩んでいた」そう。京須さんにとって麗澤大学で過ごす日々とは?そして今の心境は?卒業を控えた京須さんにお話を伺いました。

※取材時、4年次生
浪人するか、進学するか。入学式の直前まで迷った
私の大学選びのポイントは、大学名で判断する部分が大きかったと思います。周りが皆、有名大学を目指す環境で、学歴を重視する傾向もあったので、私もいわゆる皆が知っている大学に進学したいと思っていました。もちろんそれだけではなく、私が学びたい「経営学」を学べる環境かどうか、という軸はブレないように大学を選びました。
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でもなかなか結果が出せず....。高校3年生の3月、最後に大学入試センター試験(現在の大学入学共通テスト)利用入試を受けてみようと、調べている時に見つけたのが麗澤大学。それまで、聞いたことのない大学でしたが、経営を学ぶことができるし、自宅からも通える。とりあえず受けてみようかな、とチャレンジしました。結局、いくつかの大学を受験しましたが、ご縁があったのは麗澤大学だけ。浪人するか、麗澤大学に進学するか、ギリギリまでものすごく迷いました。
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そんな私の背中を押してくれたのは、高校の恩師の言葉。「京須ならどんな環境でも成長していける。浪人して1年間を受験勉強だけに費やすのは京須のためにはならないかもしれない。その分大学に進学して、いろんなことに挑戦をして、1年でも早く社会に出たほうが、京須のためなのでは」と言われたんです。私のことをずっと見守ってくださった先生がそう言ってくださるなら、麗澤大学に進学して頑張ってみようと思いました。
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実は、そう決めたのは3月30日、なんと入学式の2日前でした。けれども決めたにも関わらず、なかなか気持ちを切り替えきれず、入学式を迎えました(笑)。入学当初、誰一人知り合いはいませんでした。でもそんな中で、決意したんです。進学を選んだからには、学業を頑張ろう。この大学での4年間で、受験に成功した人や浪人を決めた人たちに負けないだけの力、そして社会で即戦力として活躍できる実力を身につけよう。麗澤大学に進学したことを絶対に後悔しないようにするんだ」と。
すべての授業で好成績をおさめることを目標に、自分でルールを作り徹底した
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気持ちを新たにした私は、大学の4年間を社会に出るまでの重要な準備期間と考え、その間にどれだけスキルを身につけられるかを一番の目標に掲げました。授業を選ぶ時も、どんな力がつけられるか考えてから履修。そしてその授業に興味があるかどうかも重要視しました。興味を持てる授業なら大変でも頑張ることができるし、結果的に力がつきますから。すべての科目で最高評価のSまたはSに準じるAを取ることを目標に、全力で授業に臨みました。
授業で最大限の成果をあげるために自分なりに決めていたルールは、まず、できるだけ前の席に座ること。授業への集中力を高めることができるので、前に座る学生は積極的でやる気がある学生が多いと思います。
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他にも、気になったことや分からないところは持ち帰らないでその授業中に解決する、発表の機会があれば自ら進んで発表するということも貫き通しました。社会に出れば人前で発表するスキルは必須で、今のうちに練習を積んでおかなければ、という思いもありました。こうした自分自身のルールを徹底しながら、他にも「どうしたらもっと成果を挙げられるか?」といつも考え、改善しながら取り組んでいました。結果はというと、全科目のうち2科目は惜しくもB評価でしたが、残りはすべてSとA評価。自分なりに頑張れたなと思います。
ペットボトル飲料の価格はどうやって決まる?経営の世界っておもしろい
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そもそも経営専攻を選んだきっかけは、高校の進路指導の中で適性を知るために様々な分野の授業を受ける機会があり、経済系の中でも経営の授業を受けた際「私が学びたいのはこれだ!」と思ったことです。印象的だったのは「1本100円のペットボトル飲料って、中身は10円くらいでできるんだよ」と聞いて「え、じゃあ残り90円は何に使われているの?」と思ったこと。そこから興味が広がって、価格はどうやって決まるの?私たちが最終的に商品を選ぶまでにはどんな流れがあるんだろう?同じ値段なのに特定のブランドを選ぶ心理は?と、商品の向こう側の世界を知りたくなったのです。
大学の授業で特に印象に残っているのは「マーケティング総論」と「経営戦略論」。どちらも先生の講義を聞いて各自がレポートを書くという、一見すると地味な授業なんですが、一番力を注ぎました。