卒業生の活躍
2022.03.16|最終更新日:2022.05.26|

【上海で活躍する卒業生】「考えるよりも先に行動」することが大切

【上海で活躍する卒業生】「考えるよりも先に行動」することが大切
黒田 亮佑
近鉄国際物流(中国)有限公司 上海支店 航空輸出部 部長
[外国語学部 中国語学科 (現在の外国語学科 中国語・グローバルコミュニケーション専攻) 2009年3月卒業]
埼玉県出身。2009年4月、株式会社近鉄エクスプレスに入社。2012年にアメリカ・ニューヨーク研修に参加し、2016年には念願の中国にて駐在生活が始まる。2020年秋に蘇州から上海へ異動、現在に至る。英語と中国語を話せるトライリンガル。
目次

    徹底して語学を学びたい。急成長を遂げる中国経済を見据えて

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    • 私が語学に興味を持ったきっかけは、高校生の時に英語に注力して取り組んでいたからです。そしてだからこそ大学選びの時は、語学を学べる大学に進学しようと考えていました。
      近年、中国経済は急成長を遂げていますが、2005年当時は「中国はこれから経済発展する」といわれていました。さまざまな言語がある中で、どの言語を学ぼうかと決めかねていましたが、中国企業と深いつながりを持つアパレル業界に携わる両親から「新たに言語を修得するならば中国語が良いのではないか」とアドバイスをもらい、中国語を学べる大学を探しました。その中でも中国語学習、国際性に定評のあった麗澤大学外国語学部中国語学科(現在の中国語・グローバルコミュニケーション専攻)に進学を決めました。

    両親からアドバイスをもらうまでは文学部にも興味を持っていましたが、大学生活では「話す・聞く・読む・書く」の基礎から学びたいこと、仕事で活かせるレベルの語学力を修得したいことなど「徹底して語学を学びたい」という思いが強く、外国語学部で学ぶことを選びました。

    私の中国語学習の原点「三潴(みつま)式レベル」。3年次には中国語の文献を読み解くほどに成長

    麗澤大学に入学してからは、朝から晩まで必死に勉強しました。学生会館「ひいらぎ」(食堂)に行くと、誰かしら中国語学科の友達が勉強していて、皆で励まし合い、時には競い合って勉強しました。今考えると大学生活がこれまでの人生の中で一番勉強したと思います。その甲斐あってか、ビジネスで使えるレベルの中国語を修得することができました。

    特に印象に残っている授業は、通称「レベル」と呼ばれていた中日翻訳の授業です。2015年度をもってご退職された三潴正道先生が担当されていた授業で、ゼミナールにも参加し、4年次にはゼミ長も務めました。三潴先生が考案した「三潴式レベル」の授業は本当に難しく、且つ厳しくご指導をいただきましたがその時の学びが今の私を作ったと言っても過言ではありません。そもそも「三潴式レベル」ではどんなことをしていたかというと、毎回先生が最新の人民日報の記事から翻訳する文章を抜き出し、難易度別にレベル1~30まで準備します。全員レベル1からはじまり、1から順に記事を翻訳し、先生に提出します。合格点をもらえると次のレベルに進めるのですが、レベルが上がるに連れ合格基準点が上がり、これが本当に難しいです。最新の新聞記事なので、今まさに中国で起きている時事問題、専門用語を含めた「今、中国人が使っている生きた中国語」を翻訳しなければなりません。当然辞書にはない言葉も出てきます。

    • 単に中国語を訳すのではなく、日本語訳の文章力も問われます。卒業までに必ずレベル30を突発してやるという大きな目標のもと、一生懸命取り組み、卒業前にレベル30を突破することができました。先生に「私の中国語を認めてもらえたんだ」と自信にもつながりました。どんな学習方法よりも、この「三潴式レベル」で学んだことが、社会に出た今大いに役立っていると実感しています。日頃から「使える中国語」を意識して学んでいたこともあり、3年次には中国語の文献などを読み解くほどに成長していました。中国語で書かれている情報を中国語のまま自分で理解することができるということが、今現在の仕事に大いに活きています。

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    もちろん大学では語学以外にも、一般教養や中国経済、歴史、文化など総合的に学びました。また、2年次の秋セメスターに約半年間中国・天津に留学しました。当時、中国圏の留学先は上海、天津、大連、香港などがありました。学生の中で最も人気が高かった留学先は上海でしたが、私は日本語からできるだけ離れた環境で学びたいと思い、日本人留学生が私を含めて5名ほどと少なかった天津を留学先に選びました。当時の天津は、現在のような観光地としてのイメージはなく、空港に降り立った時、ただただグレーな空気が衝撃的だったことを今でも覚えています。

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    • 半年間の留学生活の中で、休みの日には高速鉄道(新幹線)で北京や西安などさまざまなところに旅行しました。パンダの聖地と呼ばれる四川省は何度行っても良いところだと思います。また世界遺産にも登録されているエメラルドグリーンの湖沼が広がる黄龍や九寨溝にも行きました。私が訪れた時はオフシーズンで観光客も少なかったので、一緒に行った友達と歌いながら観光していましたが、そこは標高3,000m以上の峠を越えて行くため、だんだん息苦しくなってしまい、高山病のような酸欠状態になったことも今となっては楽しい思い出です。なぜ歌っていたのか覚えていませんが、とても神秘的で美しい絶景に魅了されていたのでしょう(笑)。

    中国語と英語を使いこなす日々!「言葉」のコミュニケーションがとれることで毎日が充実

    就職活動の時に、中国語を使える環境、そして中国で働くチャンスがある業界を探し、辿り着いたのが物流業界でした。現在勤めている「株式会社近鉄エクスプレス」が中国市場に強いと知り、それならば駐在できる可能性も高いだろうと考え、2009年4月に入社。

    入社後は、東京で営業に携わりながら、会社の海外研修制度に応募し、2012年にその機会をつかみ取ることができました。研修先には「中国」を第1希望としていましたが、決まった研修先は2012年から1年間のアメリカ・ニューヨーク研修でした。当時の私は「中国語を使って仕事をしたいのに、なぜニューヨークに行くのだろうか?」という疑問を持っていましたが、後日談で上司から「将来中国で勤務したいのであれば、輸入大国であるアメリカを今見ておくことは必ず役に立つ。」と、私の将来を見据えてくださってのことでした。この物流業界は中国・米国間のマーケット規模が非常に大きいため、両国の事情を知っているということが"今"仕事に大いに役立っています。

    • 私のように中国語と英語の2ヵ国語をビジネスレベルで使いこなせる人材は少ないのが現実で、日々中国語と英語を駆使してナショナルスタッフの同僚や取引先と円滑なコミュニケーションを図りながら、業務でも結果を出すことができていると自負しています。また学生時代に留学を通して学んだ経験から、ニューヨーク研修や蘇州、上海など海外駐在生活を送る中で、日本文化との大きなギャップを感じることなく、すぐに適応し自分のペースで仕事ができているのだと思います。

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    また、忙しい業務の中にもやりがいを感じ、充実した日々を送っています。上海は、フードデリバリーサービスが豊富で自炊生活とは縁遠いのですが、休日にはジムに行ったり、テニスをしたりしてアクティブに過ごしています。上海日系企業対抗運動会イベントでは4年連続出場し4年連続優勝という驚きの記録を残しています。こういった体育会系のイベントも好きなので積極的に参加していて、自分の中では仕事とプライベートのバランスがうまく保たれていると感じています。現地の生活を楽しめているのは、仕事やプライベートにおける「言葉」のコミュニケーションでのストレスが少ないからだと思います。

    中国を舞台に活躍するためには「英語がビジネスレベルで、さらに中国語も使える」ことが理想

    私から海外志向の皆さんにアドバイスをするならば、語学を学ぶということを疎かにしてはいけないということです。「少し話せます」や「多少読めます」「日常会話はできます」という程度では、海外でのビジネスでは深いコミュニケーションはできません。語学力を自分の強みにしたいのであれば、大学生のうちに徹底して語学スキルを磨くことが大切です。特に外国語学部の皆さんは、専門の語学で損をしてはいけません。

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    • 近年は、母国語に加えてひとつの言語が使えるというだけでは、グローバルを舞台にした時に、「強み」として活かすことがますます難しくなってきました。語学力の高い人材は年々増加しています。上海にも日本語を流暢に話す優秀な人材はたくさんいます。
      これからの時代、語学力を強みにするならば母国語に加えて2ヵ国語以上使える、あるいはプラスαとして何か強みを持てると将来の活躍の場がさらに広がると思います。ひとつの言語を確実に使いこなせるレベルにすることが前提ですが、これからの時代は「英語がビジネスレベルで、さらに中国語も使えること」が理想だと思います。

    「実力」や「経験値」で勝負する時代だからこそ、若いうちに海外へ飛び出そう!

    これまで、日本人の勤勉さや強い責任感、信頼度などが世界で高く評価されてきました。私自身、業務でお客さまに求められている要素にこれらを感じることもあります。しかし、それだけでは評価されなくなっているのが現実です。日本企業を問わず、グローバルな視野で見ても「日本人」というだけでの強みは存在せず、個人も企業も「実力」や「経験値」で勝負する時代になっています。私は、「中国人と中国語で仕事ができる日本人」という強みを最大限に活かして活躍できる場を広げています。

    語学を学んでいる皆さん、またはこれから学ぼうと考えている皆さんには、ぜひビジネスで使えるレベルを目標に語学力を身につけてほしいと思います。麗澤大学ではそれが実現可能です。麗澤大学には留学制度や研修プログラムなど多彩なプログラムがあります。私自身、英語学科(現在の英語コミュニケーション専攻、英語・リベラルアーツ専攻)の講義を受講できるプログラムに参加し、英語学習も習慣付けていました。それらを大いに活用し、学生時代に一度は海外へ行くことを強くおすすめします。チャンスがあれば、ぜひ積極的にチャレンジしてみましょう!

    よく為すは、よく語るに勝る!「異なる見え方」を体験しよう

    大学進学を考えている高校生の皆さんの中で、「海外で働きたい」「海外で暮らしてみたい」という思いを持っている人は、「考えるよりも先に行動」してみることが大切です。なぜなら私は、行動することに価値があると思っています。年齢を重ねていくと、どうしても「こうあるべきだ」といった固定観念が強くなりがちです。若い柔軟性を活かしてどんどん海外へ行き、経験を重ねてください。活躍できるチャンスは一気に広がります。

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    • 実際に海外へ行かないとわからないことがたくさんあります。これまでとモノの見え方も異なる部分が出てきます。母国を離れグローバルな視野を養うことで、ひとつの物事に対して多角的な見方ができるようになるということです。頭で考えることも必要ですが、実際に行動して肌で感じることが重要です。若い時は、発想が自由で考え方も柔軟なので、海外での苦い経験もプラスにできます。失敗するならばなるべく早い方がいい、つまり今どんどん挑戦するべきだと思います。モノの良し悪しではなく「これまでとは異なる見え方ができるようになった」という実体験が大切です。これから、グローバル化がますます加速していきます。それらを積み重ねた経験が、将来のあなたを創り上げるでしょう。

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