【前編】Everybody is welcome! すべての学生に開かれた場所、それが「iFloor」です

「英語圏の人と英語で会話をし、英語の実践力をつけたい」「いろいろな国の人たちと交流したい」そんな学生の多種多様な要望に応えるのが「iFloor」(International Floor、以下iFloor)です。iFloorとは一体どのような場所なのでしょうか? iFloorコーディネーターとして語学教育やイベントの企画実施などを担当するコリン先生、SS(Student Support)スタッフ(以下、SSスタッフ)としてiFloor利用者をサポートする大槻さんにインタビューをしました。前編では、iFloorの施設、そしてCEC(Reitaku Center for English Communication、以下CEC)教員、SSスタッフについてお話を伺います。


※取材時、2年次生
語学教育のエキスパートが常駐。多国籍なグローバル教員が、英語でのコミュニケーションをサポート!
―iFloorはどのような場所ですか?
コリン先生:学生が外国語でコミュニケーションをとりながら、語学のスキルを磨くことができる場所です。校舎「あすなろ」の2階にあり、アメリカ、イギリス、マレーシア、カナダなど多国籍なCEC教員が常駐しています。iFloorが目指すのは、学生が自信を持って、世界中の人たちとコミュニケーションができるようになることです。外国語の多様な学びを提供し、学生の語学力向上を徹底してサポートしています。
―具体的にはiFloorでどのようなことができるのでしょうか?
コリン先生:iFloorは用途別に「iLounge」「Writing Center」「Presentation Terrace」など7つのエリアに分かれ、各エリアでさまざまな活動を行うことができます。
「Writing Center」は予約制で、CEC教員からマンツーマンで英作文の指導を受けることができます。授業の課題やTOEIC®・TOEFL®などの資格試験対策、プライベートな日記や手紙の添削など、基本的に何でも相談することができます。授業時間中に理解しきれなかったことをここで質問して、個別に徹底的にサポートしてもらうこともできます。Writing Centerの予約はすぐにいっぱいになってしまうので、課題などでわからないことがあった時は、早めに予約するのがおすすめですよ。
「Presentation Terrace」は用途に応じて柔軟に活用できるエリアです。課外活動の報告会や研究・文化活動の発表会など、予約すれば誰でも自由に使うことができ、CEC教員によるワークショップも定期的に開催しています。
―iFloorにいるCEC教員はどのような方たちでしょうか?
コリン先生:麗澤大学の英語教育プログラムを開発したり、学生の英語学習を支援したりする、語学教育のエキスパートです。私は応用言語学の専門家ですし、他の教員も、英語を母語としない人たちに英語を教える英語教授法「TESOL(Teaching English to Speakers of Other Languages)」の有資格者など、いずれも高度な英語力と英語指導力を備えています。
国籍は多彩で、中には英語を第一言語ではなく、第二、第三言語として習得した教員もいます。彼らは英語を母語としない人たちが英語を学ぶときの苦労や不安を理解できるので、学生に寄り添ったきめ細かな指導をすることができます。
英語初級者から上級者までサポート可能! フレンドリーなSSスタッフがいるので、いつでも安心
―iFloorは外国語学部の学生でなくても利用できますか?
コリン先生:Everybody is welcome! もちろんです。iFloorはすべての学生のために開かれた場所で、どのような学生も歓迎します。現にiFloorには、英語力をさらに磨きたい外国語学部の学生や、経済学部だけど英語を勉強したい学生、国際的な活動に興味がある国際学部の学生、留学生などさまざまな学生がいます。iFloorに来たら、普段は交流する機会がない他の学部学科、学年の学生と出会うことができます。
―英語を話せない初級者も利用できますか?
コリン先生:大丈夫ですよ! iFloorには英語をまったく話せない初級者から、英語で支障なくコミュニケーションができる上級者まで、さまざまな英語のレベルの学生がいます。上級者であれば、教員や留学生とおしゃべりをしたり、上級レベルでも楽しめる言語学習ゲームを楽しんだりとiFloorを柔軟に活用できます。一方、1年次生や英語初級者の学生には、大槻さんのようなフレンドリーなSSスタッフがついて、英語を少しずつ話せるようにサポートするので安心してください。
―SSスタッフとはどのような学生でしょうか?
コリン先生:SSスタッフは学生たちのことをよく知っていて、学生同士をつなげること、そして助けを必要としている学生に手を差し伸べてサポートすることがとても上手です。不安そうな学生には「私たちのグループに入らない?」「こっちでゲームをしているよ。ゲームのやり方はね...」と誘ったり、ハイレベルな学生同士を引き合わせたりしてくれます。彼らのおかげで、iFloorを訪れる学生は快適に、安心して過ごすことができるのです。
―大槻さんがSSスタッフを志望したのはなぜですか?
大槻:もともと人と話すのが大好きで、自分の好きなことで誰かの役に立ちたいと思ったからです。実際、毎日いろいろな人と話せるので楽しく、友達もたくさんできたので、SSスタッフになって良かったです。
多様性を体感し、真のグローバル人材へ
―iFloorを利用するメリットは何でしょうか?
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コリン先生:「多様性」を体感できることです。世界中の国々から集まる教員や留学生、さまざまな学部・学科・学年の学生たちなど、iFloorでは本当に多様な人たちと交流することができます。これはiFloorの最も素晴らしいメリットだと思います。
私たちは、iFloorに来た学生ができるだけさまざまな人たちと関わることができるようにしています。学生が将来、海外に出たら、言語も文化も、考え方も異なるさまざまな人たちとともに仕事をしたり、活動したりすることになります。その時に備えて学生のうちに、自分とは異なる背景を持つ多様な人たちと、実際に会って話をし、関係を築く経験をできるだけ多く積んでほしいのです。iFloorではそれが可能です。
大槻:一番のメリットはやはり、ここにいるとグローバリゼーションを感じられることです。まず、CECの先生方が多国籍なので、英語も「世界の英語」に触れることができます。たとえば、マレーシア出身の先生とイギリス出身の先生とでは同じ英語でも聞こえ方が大きく違います。それぞれの英語を聞き取るのに最初は苦労しましたが、今はどの先生の英語も9割方聞き取れるようになり、世界中どの国へ行っても、英語でコミュニケーションをする自信がつきました。また、iFloorにはいつも留学生がいるので、いろいろな国の学生と関係を築くことができます。彼らとそれぞれの国の文化について話すだけでも、知らなかったことをたくさん知ることができて良い刺激になります。iFloorは世界中の文化、情報、視点が集まるところです。多様な人たちとの交流を通して、英語力がつくだけでなく、自分の中に新しい思考が生まれ、人間としても大きく成長できる場所だと思います。