学生の活躍・課外活動
2022.12.23

【後編】100%の力を出しきっても、成功しないこともある。それでも、そこからまた始めれば良い

【後編】100%の力を出しきっても、成功しないこともある。それでも、そこからまた始めれば良い

「お金を通して人に貢献できる仕事がしたい」と金融業界を志し、麗澤大学で経済学を学んでいる鎌塚さん。3年次には日本銀行が主催する経済・金融分野のプレゼンテーションコンテスト「第17回 日銀グランプリ〜キャンパスからの提言〜」に麗澤大学チームの中島真志ゼミナールのメンバーとして参加し、決勝大会進出を果たすなどの活躍をしました。卒業後は地方銀行に就職予定です。鎌塚さんが大学4年間で学んだこと、麗澤大学で得たものとは?

鎌塚 陸矢
経済学部 経済学科 経済専攻 2019年入学
小学校1年生から高校3年生まで野球をしていた。趣味は野球観戦で阪神タイガースのファン。卒業後は地方銀行に就職予定。
目次

    中島ゼミで鍛えた「段取り力」で就職活動を制す

    4年間で一番印象に残っている授業といえば、やはり中島真志先生のもとで学んだ「ゼミナール」です。金融について学んだ内容はもちろん、中島先生から「段取り力をつけよう」と口酸っぱく言われたことも忘れられません。

    中島ゼミはプレゼンテーションに力を入れていて、ゼミナールは毎回、学生のプレゼンテーションを中心に進行します。自分の番は4週間に1度回ってきて、その1週間前に先生との事前打ち合わせがあります。それまでに一定のクオリティに仕上げておくとなると、打ち合わせの日から逆算し、何をいつまでにやるべきか、計画を立てて動かなければ間に合わなくなってしまいます。最初はやることの優先順位を間違えたり、取りかかるのが遅かったりと段取りが悪く、完成度の低いプレゼンテーションになってしまうこともありました。格好悪いプレゼンテーションをして嫌な気分になるのは自分なので、そうならないように少しずつ改善し、今ではかなり、段取り力がついたと思います。

    • そのことを実感したのは就職活動のときでした。就職活動は、準備がすべてです。エントリーシートの作成や会社見学、企業研究、面接の練習など、やるべきことがたくさんある中、これらをいかに漏れなく、確実に行うかが重要です。ゼミナールのプレゼンテーションの準備のように、面接日から逆算して、いつまでに会社見学のアポイントを入れるべきか、面接の練習は何日前から始めるか、というように計画を立てて動くようにし、準備万端で面接に臨むことができました。

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    また、経済学を学んで良かったと思うのは、お金の流れがわかり、社会の仕組みを理解できるようになったことです。社会の仕組みを理解できると、経済や社会の状況が次にどうなるかを予測できるようになります。そして段取り力を働かせれば、予測される結果から逆算し、今何をすべきか考えて備えることができます。未来を読んで行動できるようになった自分に、成長を実感しています。

    大学祭実行委員会に入り、たくさんの友人に恵まれた

    大学では4年間、麗陵祭(大学祭)実行委員としても活動しました。委員会に入ったのは、友達をつくりたかったからです。地元の群馬県から離れて入学し、知り合いが一人もいない状況でゼロから人間関係を築いていくとなった時に、麗陵祭実行委員会にはたくさんの学生が参加していると聞き、友達づくりにもってこいだと思いました。

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    • 3年次の時は、学生約30名から成る広報局の局長を務めました。コロナ禍で麗陵祭がオンライン開催となってしまったのは残念でしたが、広報局が一丸となってウェブサイト制作に挑戦したのは良い思い出です。自分たちが取り組んだものが形になるのは嬉しいですし、本当にたくさんの良い友人ができたので、委員会に入ったのは大正解でした。皆さんも麗澤大学で新しい友達をつくりたいと思ったら、麗陵祭実行委員会に入ってみるのもひとつの方法かもしれません。

    頼りになる先生や同じ志を持つ仲間がいたから、目標に向かって突き進むことができた

    麗澤大学の先生方は学生に向ける熱量が大きく、学生が相談したり、助けを求めたりすると、積極的に協力してくれます。中でも印象に残っているのが、経済学部の大越利之先生です。就職活動の相談をしていた時に「銀行を受けます」とお話ししたら、参考書籍を貸し出してくださいました。「普段から関わりがあるわけでもない学生に、ここまでしてくれるんだ!」と驚くと同時に、とても嬉しかったです。本を読み、自分が受ける銀行の古い歴史や頭取の人生など、普通の企業研究では辿り着けないような知識を得ることができ、面接の際は「ここまで知っているんだから大丈夫」という心の余裕をもつことができました。本を返却する時に内定の報告をしたら、先生がすごく喜んでくださったのも嬉しく、頑張って良かった、と心から思いました。

    • 大学卒業後は、第一志望の地方銀行に就職する予定です。高校時代に思い描いていたように、お客さまが夢を実現するお手伝いができる銀行員を目指すつもりです。入学時は「この大学で大丈夫かな」と不安でしたが、この4年間さまざまな活動に一生懸命に取り組み、その結果として「就職活動こそは成功させる」という目標を実現できました。それは、同じ志を持つ仲間がいてくれたからです。大学祭を盛り上げよう、日銀グランプリで優勝しよう、就職活動で成果を出そう! と前向きな仲間に引っ張られて、ここまで来ることができました。ここでの素晴らしい仲間との出会いは、私の宝物です。

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    どこにいようと、今いる場所で頑張れば、道は切り拓かれる

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    • 受験に向けて勉強している高校生の皆さんには、とにかく、頑張ってほしいです。夢を実現するには、やるしかない。そう思うからです。もちろん「100%の力を出し切ったけど、望む結果を得られなかった」ということもあると思います。でも、それで人生がダメになるなんてことは決してないし、そこからまた、始めれば良いのです。どこにいようと、今いる場所で一生懸命に頑張っていれば、道は切り拓かれていくと私は信じています。

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