編集部
2024.10.09|最終更新日:2024.11.01|

現役大学生が語る『オープンキャンパス』体験談。参加した目的、役立ったことや後悔したことなど6つのQ&A

現役大学生が語る『オープンキャンパス』体験談。参加した目的、役立ったことや後悔したことなど6つのQ&A

「オープンキャンパスをどのように活用したらいいのか」と、悩む受験生もいるでしょう。近年のオープンキャンパスは、大学ごとに模擬授業やワークショップなどさまざまな企画が実施され、受験に直結するリアルな情報や体験が得られます。そこで、オープンキャンパスに参加してどのような情報を収集したのかなど、現役大学生にインタビューしました。

1.高野 仁愛
外国語学部外国語学科英語コミュニケーション専攻
茨城県出身/オープンキャンパス参加数5回 ※取材時、4年次生
2.清水 陽生
外国語学部外国語学科英語コミュニケーション専攻
千葉県出身/オープンキャンパス参加数7回 ※取材時、4年次生
3.廣田 生羽
外国語学部外国語学科英語・リベラルアーツ専攻
埼玉県出身/オープンキャンパス参加数8回 ※取材時、4年次生
4.山上 寛太
経済学部経済学科観光・地域創生専攻
千葉県出身/オープンキャンパス参加数5回 ※取材時、4年次生

※取材実施=2024年6月
目次

    Q1.オープンキャンパスに参加した目的は?

    ▼まとめ
    現役大学生は「先輩の経験談を聞く」「大学の施設や雰囲気を確認する」などの目的を果たすため、オープンキャンパスに参加したそうです。

    • 高野「高校3年生のとき、塾の先生に麗澤大学を勧められてオープンキャンパスに参加しました。目的は、夏休みに開催される学生主体のオープンキャンパスで『生の情報を得たい』『生の声を聞きたい』と思ったからです」

      清水「私も高校3年生のときに参加しました。目的は、各大学の比較です。高校3年間部活動をやっていて、なかなかオープンキャンパスに行く機会をつくれませんでした。そこで、受験までの短い期間に効率よく情報を集めたいと考え、気になった大学のオープンキャンパスをまわり、それぞれのいいところや特長を自分なりに整理しようと思いました」

    • 5.png

    廣田「私は高校2年生のときにはじめてオープンキャンパスに参加しました。高校の課題としていくつかオープンキャンパスをまわったのですが、雰囲気が合わないなと感じる大学もありました。そこで『フィーリングが大事だ』と思い、気になる大学のオープンキャンパスに行きました」

    山上「私も高校2年生のときに参加しました。まずは自宅に近い大学から見ようと、麗澤大学に足を運びました。そのときに感じたのは、大学の雰囲気や施設などの環境面は実際に行かないとわからないということです。足を運ぶことの大事さを感じ、他の大学のオープンキャンパスも参加しました」

    Q2.オープンキャンパスで情報収集したことは?

    ▼まとめ
    現役大学生は、高校時代に「志望する学部学科」「将来の夢や目標に結びつく学習が可能なのか」などの情報収集をしたそうです。

    • 6.png
    • 山上「麗澤大学のオープンキャンパスに参加した際、来年から経済学部に「観光・地域創生専攻が新設される」ということを経済学部の教授から聞きました。その先生は大学のパンフレットに紹介されており、その方から情報を直接手に入れられたのは、とてもインパクトに残りました。私は経済系・観光系の学部を視野に入れながら大学探しをしていたので、麗澤大学に観光・地域創生専攻ができることを知り、第1志望にしようと決めました。他には、観光・地域創生専攻だけではなく、経済学部の現状として授業内容を中心に情報収集しました」

    廣田「私は『自分がやりたいことと大学が結びついているか』をテーマに情報を集めました。高校では英語を専攻していて、大学でも英語を勉強したいと思っていました。どのように英語に力を入れているのか、自分のやりたいこととつながっているのか。

    例えば、英会話に力を入れている、留学に行きやすいなど英語を学ぶ環境について、いろいろ話を伺いました。麗澤大学にピンと来たのは、外国語の多機能自主学習フロア『iFloor』の存在です。授業以外で、外国の先生と話せる環境、さまざまな言語が飛び交う環境に魅力を感じました」

    清水「大学では英語を勉強したかったので、『麗澤大学ならではの英語教育って何だろう?』という観点で情報を集めました。英語を学ぶといっても、外国語学部や文学部英文学科などがあり、それぞれ学び方、学ぶ内容が異なります。外国語学部に出会ったのは麗澤大学がはじめてだったので、『外国語学部はどのように勉強するのか』を聞きました。

    文学部で英語を学ぶ場合、例えばシェイクスピアを題材に文学的文脈から英語を勉強したりします。一方、外国語学部の場合、会話を重視しながら多角的な観点から英語を学びます。英語も日本語と同じで、いろいろな方言があります。外国語学部に行けば、さまざまな国の先生がいるので、どこでも通用する英語を勉強できると思いました」

    高野「情報収集するにあたり、自分の中に軸が2つありました。1つは、将来の夢にどれだけ近づけるのか。もう1つは、長期留学ができるのか。私は中学2年生の頃からグランドスタッフとして空港で働きたいという夢を持っていました。麗澤大学には、ANAの元CAの方が実施する授業があり、とても魅力を感じました。

    長期留学については高校1年生の頃に2週間フィリピンへ語学研修に行った経験があり、次は1年間留学したいと思っていました。ちょうどコロナ禍と重なり、留学ができない時期だったため、留学担当の職員の方に直接話を伺いました」

    麗澤大学公式サイト
    「外国語の多機能自主学習フロア『iFloor』」
    https://www.reitaku-u.ac.jp/global/ifloor/

    Q3.オープンキャンパスが受験に役立ったことは?

    ▼まとめ
    現役大学生の意見は、入試方法によって大きく2つありました。一般入試については、先輩に「どのような受験対策を行ったか」を直接伺ったそうです。総合型選抜については、大学の先生に「志望理由書の添削(※)をしてもらった」「プレゼンの資料や流れについてアドバイスをもらった」などの意見がありました。

    • 高野「私は、一般入試で麗澤大学を受験しました。麗澤大学のオープンキャンパスには複数回参加し、学生アドバイザーの方にどのような勉強をしたかをたずねました。『一般入試の場合、学校によって入試の特長・傾向があるから過去の問題集を解きました』など、実際に役立つ情報をいろいろいただきました。

      『この単語帳を使って問題を解きました』という方もいたので、実際に使った単語帳を教えてもらい、具体的な入試対策につながる情報も得ました。先生から見た入試対策と学生から見た入試対策は違います。オープンキャンパスで、実際に入試を経験している現役大学生の方に入試対策を聞けたのはためになりました」

    • 7.png

    清水「私は総合型選抜、旧AO入試で受験しました。入試の方法はプレゼン方式です。1次選考に書類選考があって志望理由書の提出が必須だったのですが、オープンキャンパスで事前に大学の先生にアドバイスをいただきました。麗澤大学が第1志望だったので、合格するための戦略を練りました。夏休みのオープンキャンパスに毎回参加し、顔を覚えてもらって、どうしてもここに行きたいという熱意を伝え続けました。結果、書類選考に自信を持てました。

    もう1つ役立ったことは、2次選考のプレゼンです。他の受験生と差別化したいと思っていたので、学生アドバイザーの方に相談しました。その際、『紙芝居はどう?』とアイデアをいただき、他の受験生がパワーポイントでプレゼン資料をつくるなか、私はスケッチブックに図解やグラフを描いて手書きでプレゼン資料を作成しました」

    廣田「私も総合型選抜で受験しました。麗澤大学が第1志望だったので、1番早い受験方法で試験を受けました。入試の方法はプレゼン方式です。高校の頃はプレゼンの経験がなく、面接にも慣れていなかったので心配でした。ただ夏休みのオープンキャンパスでは、プレゼン資料の添削や面接の対策などの講座が開かれています。私は、その機会を利用しました。

    麗澤大学の先生に直接プレゼンを見てもらい、アドバイスをいただきました。次に生かすことを目的にオープンキャンパスの講座に参加したので、本当に役立ちました。やはり高校の先生にはわからないこと、気づかないことがあります。そのため、高校3年生に上がる頃には、オープンキャンパスの活用法について計画を練っていました」

    山上「私も総合型選抜で受験しました。私たちの代から総合型選抜に変わり、はじめての入試方式で前例がなかったので、オープンキャンパスを利用して大学の方々にいろいろ教わりました。1次選考は小論文、2次選考はプレゼンだったのですが、経済学部の先生に小論文の添削やプレゼンのフィードバックをいただきました。

    とにかく入試対策のために、数回オープンキャンパスに通いました。うれしい驚きだったのは、小論文やプレゼン資料の採点、添削してくださった先生方が受験本番の面接官だったことです。顔を見た瞬間に『私のことをわかってくださっている』と確信したので、あとは自分らしく面接やプレゼンをやり切るしかないと覚悟を決められました。

    また、志望学部学科と関係ない先生にも小論文やプレゼンを見てもらった方がいいと、アドバイスをいただきました。高校の先生にもプレゼンを見てもらいながら、1か月ほど夜8時ぐらいまで友だちと一緒に練習しました」

    ※2025年度以降の麗澤大学オープンキャンパスで実施するかは未定です。ご了承ください。

    あわせて読みたい記事
    「『総合型選抜』(旧AO入試)とは?学校推薦型選抜・一般選抜との違い、試験内容やメリット・デメリットを解説します」(Reitaku Journal)
    https://www.reitaku-u.ac.jp/journal/1777364

    Q4.オープンキャンパス終了後、後悔したことは?

    ▼まとめ
    現役大学生からは「事前に入念な情報収集をした上で、オープンキャンパスを活用すべきだった」「第1印象で志望校や学部学科を絞りすぎ、視野が狭くなった」などの答えをいただきました。

    • 8.png
    • 山上「今振り返ると、教授だけではなく学生アドバイザーの方ともっと積極的にコミュニケーションをとればよかったと思います。授業のことは大学の職員や教授の方が教えてくださりますが、私生活のことまではわかりません。学生アドバイザーの方に、学校外のことについても質問しておけばよかったと感じています」

    廣田「私は2つあります。1つは、事前にホームページやパンフレットにきちんと目を通しておけばよかったと後悔しています。高野さんがANAの元CAによる授業があると話されていましたが、実際に大学生活を送ると魅力的に感じることも、ホームページやパンフレットには小さい紹介で済まされています。小さい情報の中にも語りきれないほどの魅力が詰まっているので、オープンキャンパスへ行く前に細部までチェックして、気になることをすべて質問すればよかったと感じています。

    もう1つは、他大学のオープンキャンパスにもっと参加すれば、気づけたことがあったなと思います。早い段階で麗澤大学を第1志望に絞り、他にあまり目を向けませんでした。他校を調査したらもっと広い視野で大学選びができたのかもと、考えることがあります」

    清水「私も、事前リサーチにもっと力を入れておけばよかったと後悔しています。そもそも知識がない状態で教えてもらう内容は、基本情報です。多くがホームページやパンフレットに書いてあります。オープンキャンパスは先生方や学生アドバイザーの方に直接話を伺える機会なので、内容を深掘りしたり広げたりしないのはもったいありません。

    もう1つ後悔したのは、志望する学部や学科を絞りすぎたことです。大学入学後に、英語を活用する領域がもっと広いことに気づきました。英語・リベラルアーツ専攻、日本学・国際コミュニケーション専攻など、他にも英語を生かせる選択肢があります。麗澤大学がいいと感じたのなら、広い視野を持って他の学部や学科にも目を向けたらよかったと思います」

    高野「今回のオープンキャンパスには、どういうコンテンツがあって、どの企画に参加するのかを事前に計画すればよかったと思っています。当日のスケジュールや企画は決まっているので、当日に何をすべきかチェックシートをまとめていれば、先生方や学生アドバイザーの方に深い質問や相談ができたはずです。

    この時間は外国語学部の展示ブース、次はキャンパスツアー、その次はワークショップというようにオープンキャンパス当日のタイムスケジュールを組んでおけば、効率的に自分の目的を果たせます。そうすれば、隙間時間も有効活用できます。事前に何を情報収集したいかを用意しておかないと時間がもったいありません」

    Q5.大学のこと以外で情報収集したことは? 

    ▼まとめ
    現役大学生は「アルバイト」「友人と遊ぶ場所」「資格」「残りの高校生活のすごし方」について情報収集をしたそうです。

    • 高野「私は、アルバイトをリサーチしました。オープンキャンパスの学生アドバイザーはいろいろなアルバイトを知っています。学校生活との両立を考えたとき、先輩にアルバイトの仕方は聞いておきたいと『どのような頻度でシフトを入れているか』など質問しました」

      清水「私は環境面です。はじめて大学に来たとき、周辺環境がさびしい印象を受けました。最寄り駅から大学まで若干距離があり、雨が降ったらどうするのかなどとネガティブなイメージが先行していました。友だちと遊ぶ場所も見当たりませんでしたし・・・。そこで、学生アドバイザーの方に『どこで遊ぶんですか』と質問したら、『1駅先の柏に行く』『常磐線や東京メトロが通っているから都内まで30分以内で行ける』という情報をもらいました」

    • 9.png

    廣田「私は資格の情報を集めました。ホームページやパンフレットにTOEICなどこれまで受けたことない資格が書いてありました。学生アドバイザーの方に『どうやって勉強しているのか』『どんな参考書を使っているのか』と、大学入学後に役に立つことを伺いました」

    山上「私は友人関係のことを学生アドバイザーの方に聞きました。大学は授業と課外活動とでは一緒に参加するメンバーが異なるので、どのような形で友だちと授業に参加しているか、課外活動に取り組んでいるのかを質問しました。また、総合型選抜を利用しようと考えていたので、早期に大学受験が終了した場合に、残りの高校生活をどう過ごしたら充実するかについて相談しました。

    総合型選抜は他の受験方法より早く終わり、合格後は高校生活が34か月残ります。その間に準備しておいた方がいいこと、さらに高校生活が充実することなどを聞きました。私は受験中の友だちを邪魔しないように心がけて英検の勉強をしたり、アルバイトを探したりしました」

    Q6.今振り返るとオープンキャンパスにどのような意味があった? 

    ▼まとめ
    現役大学生は、オープンキャンパスを通して「大学生活のイメージが鮮明になった」「就職までの道筋が明確になった」など受験に対するモチベーションを高めたそうです。

    • 10.png
    • 清水「一番は大学生活のイメージが鮮明になったことです。麗澤大学のオープンキャンパスにはじめて行ったとき、先生方や学生アドバイザー、職員の方が丁寧に対応してくれて、安心して過ごせる大学生活が想像できました。こういう感じで勉強して、アルバイトして、友だちと遊ぶというイメージが湧きました。実際にそのとおりだったので、とても意味があったと感じています」

    高野「大学入学後のイメージのギャップをなくすのに、とても意味がありました。大学それぞれに色があって、そこでしか得られないものがあるので、オープンキャンパスでそれを肌で感じられたのはためになりました。大学で何を学びたいかを、オープンキャンパスを通じて具体的に思い描けたことはよかったです」

    山上「リアルな情報を得られたことです。私は、観光・地域創生専攻が新設される情報を直接手に入れました。現在授業の一環として取り組んでいる産官学プロジェクトも、オープンキャンパスに参加して情報を手に入れていなかったら、今につながっていませんでした」

    廣田「私は、心で感じる情報をオープンキャンパスで得られました。大学とのマッチ度というかフィーリングというか、相性は実際来てみないとわかりません。大学は、社会人への準備期間です。その期間に自分がどれだけ成長し、将来に備えるかは大事だと思います。オープンキャンパスに参加したことで『大学4年間をここで過ごしたい』と心から思うことができました」

    麗澤大学の『オープンキャンパス』はこちらをチェック

    麗澤大学のオープンキャンパスについて開催日、参加方法、会場、交通アクセスなど詳しくは下記のページをご覧ください。

    麗澤大学サイト「オープンキャンパス」

    https://www.reitaku-u.ac.jp/admissions/opencampus/

    あわせて読みたい記事
    「オープンキャンパスとは? 大学のオープンキャンパスの魅力、持ち物や服装について解説」
    (Reitaku Journal)
    https://www.reitaku-u.ac.jp/journal/1776610/

    SNSでこの記事をシェア