卒業生の活躍
2019.10.15|最終更新日:2022.06.21|

【前編】心強くて信頼できる大人達の存在がそこに。「考え抜く力」がついた大学

【前編】心強くて信頼できる大人達の存在がそこに。「考え抜く力」がついた大学
武藤 正樹(むとう まさき)
ウォンテッドリー株式会社 Dev採用人事 兼 新規事業推進室 Biz Leader ※
[外国語学部 英語学科(現在の英語コミュニケーション専攻 / 英語・リベラルアーツ専攻)2005年3月卒業]
福岡県福岡市出身。千葉県鎌ヶ谷市在住。結婚を期に奥さんの職場近くに転居、家族も会社も大好きで、片道1時間以上かけての電車通勤の日々を楽しんでいる。第一子誕生の際は、現在の会社で育児休暇第一号として3ヵ月取得。これまでに5社10職種を経験し、現在はWantedly(ウォンテッドリー)で採用人事と新規事業の両事業のコアメンバーとして活躍する。 ※2020年2月よりLINE株式会社O2Oカンパニーショッピングサービス室、OMO企画チームで勤務
目次

    浪人時代に文転。環境を変えたい!小規模な環境を求めて麗澤大学へ

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    現在はウォンテッドリー株式会社という、ビジネスSNSを手がけるベンチャー企業に2015年から勤めています。2017年には東証マザーズに上場した会社です。

    いろいろな経験、ご縁に恵まれ、ウォンテッドリーが5社目です。「人」にフォーカスできる仕事がしたいと思い、最初に入社した会社で配属された営業職に魅せられ、その思いを今日まで大事に働いてきました。ウォンテッドリーでは長く営業マネージャーを勤めていましたが、上場をきっかけに営業から離れて、今はデザイナーの採用人事や新規事業に関わる部門で働いています。

    実は、私は高校3年まで理系でした。父が建築や土木系の設計士で、私もその道を継ぐものと思い込んでいましたが、心の奥底では決めきれずにいたのを覚えています。そして自分の気持ちが赴くままに、理系だった私が文系の大学へ入学。高校生時代は英語が苦手でしたが、受験浪人時代の先生との出会いがきっかけで英語に魅せられ、地元から離れて英語を真剣に学べる大学を志望しました。ガラッと自分の置かれた環境を変えたかったのです。地元を離れる以上、なるべく金銭的な負担を軽減したいと思い、留学しなくても本格的に英語が学べる環境を探しました。大規模な東京都内の大学だとたくさんの誘惑に負けそうで(笑)、東京から少し離れていて、更に小規模な環境を求めて見つけたのが麗澤大学。

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    寮はあるし(入学後、もちろん入寮)、海外からの留学生もたくさん在籍しているし、もし英語以外の外国語に興味が移っても他の言語を学べる恵まれた環境もある。いざ息抜きをしたいと思えば、隣の柏駅には生活に便利な環境が整っている(東京にもすぐ出られる!)。センター試験入試で合格。私は迷うことなく麗澤大学に入学を決めました。実は麗澤大学には一度も訪れることなく入学を決めてしまいましたが、信頼している友人も麗澤大学へ入学することが決まっていたので、とても心強く感じました。入学式直前の3月末に初めて大学に訪れたのですが、「思った通りの雰囲気!」と安心した記憶があります。

    「考える癖」を身につける環境が麗澤大学にはある

    麗澤大学ではとことん試行錯誤した4年間だったと思います。大学の環境や多様な人々との関わりによって、私はきっかけを与えられて、「考える癖」をつけることができたのです。

    とにかく居心地が良かったですね。私は寮に入っていたので、気楽に先生方に会いにいける環境でした。寮の仲間たちにもとても良くしてもらった記憶しかなくて。麗澤大学で得た財産は、教員や職員、そして友人たちとの多くの出会いです。学生生活の重要な局面では、それぞれの立場で親身になって助言をしてくれました。

    中でもキャリアセンターとの関わりは、強く印象に残っています。入学当初、私は「人に教えること」への興味が大きくて、英語教員を目指していました。3年次になって就職活動を始めましたが、親身に相談に乗ってくれたキャリアセンターの方からの一言が忘れられません。「教員なのか、一般企業なのか。きちんと決めないと、どちらも中途半端になるよ」と。

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    何の疑問もなく教員免許を取得する気でいた自分にとって、ふと考えさせられた瞬間でした。どこかで見抜かれていたんだと思います。「本当に教員になりたいの?」と。自分でよく考えてほしい、という呼びかけだったわけです。

    最終的に教員への道は選びませんでした。本気で教員を目指す周りの学生たちの熱意を間近で感じて、「自分は同じ熱意で取り組めない」と判断できたからです。学問としての興味は尽きなかったので、引き続き「言語教育研究」という望月正道教授のゼミに入り学習を継続しました。卒業後に「一般職」を目指す道を選べたのもキャリアセンターの方が私を適切に導いてくださったからです。

    「本当にそれでいいの?」本音のアドバイスが人生の転機に

    キャリアセンターは、私が在籍していた当時から学生一人ひとりに対して手厚いサポートで、就職活動が本格化する大学4年次にも折に触れて利用していました。就職活動初期の頃、教員の道から一般職に変更した私の第一志望はホテル業界でした。磨いてきた英語力を活かせて、「人と接すること」に特化した仕事に就きたかったので、両方を満たす業界が接客業、とりわけホテル業界だと考えたのです。

    希望通りに某外資系大手ホテル運営会社の内定を得られて、キャリアセンターにその報告をすると、「本当にそれでいいの?」「君がやりたいことはホテルで働くことだった?」と。内定を喜んでくれるのかと思いきや...また不意打ちです(苦笑)。「なんで?」と思いましたが、信頼している職員の方からのアドバイスでしたので、熟慮を重ねた末に就職活動を再開。初めて人材系を検討するようになりました。

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    おかげで接客とは異なる形で「人」にフォーカスする仕事に巡りあえました。決して考えを押しつけるわけではなく、けれども日頃の関わりに基づいて「考えるきっかけ」を与えてくれる。こうした学生の主体性を引き出してくれるのも有難いです。麗澤大学では、よく教職員の皆さんと学生の距離が近いと言われますが、学生が立ち止まらず前向きに進めるようにと寛容な心で向き合い、そして学生を尊重しながらも、適切なアドバイスをしてくれる大人達の存在が、随所で私を助けてくれたのです。

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