卒業生の活躍
2019.08.26|最終更新日:2021.12.09|

<オーストラリアへ移住した卒業生> 【後編】自分に正直に生きる、その一歩を踏み出すことを恐れずに

<オーストラリアへ移住した卒業生> 【後編】自分に正直に生きる、その一歩を踏み出すことを恐れずに
金子 摩耶(かねこ まや)
外国語学部 国際交流・国際協力専攻(現在の国際学部 国際交流・国際協力専攻)2016年3月卒業
千葉県出身。現在、Working Holiday Visaを活用してオーストラリアで様々な文化に触れたり、新しい挑戦を試みて日々多くを学ぶ生活を送る。休日はショッピングや散歩をして、オーストラリアならではの豊かな自然や街の雰囲気を楽しむ。学生時代の部活は英語劇グループ。
目次

    どんな経験が活きるかはわからない。視野を世界へ広げよう

    24_1.jpg

    麗澤大学を卒業後は、証券会社で2年ほど勤めました。ただ自分の中ではどうしてもやりたいことを諦めきれずにいたのです。それは大学時代から海外に出たいという想いがあったものの、勉強や部活に熱中してなかなか踏み込めなかった部分。4年間しっかりと学んできた英語を使って「もっといろんな国の人と交流をしたい!」「海外で仕事をしたい!」そんな想いが日に日に強くなりました。そしてお世話になった証券会社を退職し、オーストラリアへの渡航を決意しました。

    オーストラリアでは「世界で一番美しい街」とも言われたことがある西オーストラリア州のパース、「グレートバリアリーフ」でお馴染みのクイーンズランド州にあるケアンズ、「クイーンズランド州の首都」ブリスベンと現在3都市を巡り、国際交流やボランティアなどの活動を行っています。

    オーストラリアでのボランティア活動にはいろいろな種類がたくさんあり、自分がどんなボランティア活動をしたいか、どんな経験を得たいのかによっても変わってきます。例えばオーストラリアに住む子供たちへ日本語を教える日本語教室のアシスタントだったり、各都市で時期によって開催されるJapan Dayという日本のお祭りイベントで日本文化を知ってもらうためにお手伝いをするもの、またツアーガイドのアシスタントの短期ボランティアや農場で動物の世話をするなど多種多様です。

    24_2.jpg

    時にはオーストラリアの求人サイトで日本企業や、稀ではありますがオーストラリア企業でも2週間~1ヵ月程の短期のインターンまたはボランティアを募集していることもあります。他にはボランティアとは少し違いますがオーペアという、家庭に入って家事などのお手伝いをする代わりに住む場所と食事などを提供してもらえる制度もあります。

    この場合には平日は子供の面倒を見たりその他様々なお手伝いをし、土日は自分の勉強や休息、出かけたり仕事をするなど、家庭ごとにルールは多少異なりますがお互いにWin-Winの関係を築くことで成り立ちます。オーペアでは家族一員として受け入れてくれる家庭が多く、時には一緒に遠出したり、スポーツ観戦に行ったりと楽しんでいる人の話をよく聞きます。

    また、オーストラリアの家庭のオーペアに参加することで毎日が英語漬けの生活なので、語学を学ぶ身としても現地の実践的な英語を学べるまたとないチャンスになると思います。私自身はオーストラリアに実際に来てみて、今までとは違う新しいことにも挑戦しました。それは乗馬や四輪バギーのツアーガイドの仕事です。

    24_3.jpg

    乗馬の仕事はもともと動物が好きで動物に携われる仕事を探していた時に見つけました。また、大学生の頃、友人が馬術部だったので、何度か乗馬を経験して、慣れていたこともあります。ツアーガイドの仕事は朝から馬の散歩や餌やり、鞍かえ、そしてお客様への案内や注意喚起の説明など英語、もしくは私が対応できる限りの言語で対応していました。ツアーに同伴したり、お客様へ注意を促したりと大変なことも多い仕事でしたが、お客様のリラックスした表情や笑顔が見られると、こちらもやりがいを感じることができました。こうしたコミュニケーションスキルや語学力も大学時代に培った大事な財産です。

    一歩踏み出す勇気。その一歩が人生を180度変える

    24_4.jpg

    オーストラリアでは現地の生活に慣れるという意味も込めて、初めに語学学校へ通い様々な国からのクラスメイトと出会い、交流しました。使う言語、授業内容や教科書ももちろん英語なので勉強をする全ての手段から英語を学びました。オーストラリアに来るまでは色々な人種の人が人種の壁を越えて交流する姿に憧れていましたが、語学学校ではみんな英語に自信がなく英語という言語を学びに来ている人たちだったので、初めのうちは休み時間になると同じ言語話者同士が集まっていたりと、中々壁を越えるのが難しかったです。

    そんな時に役立ったのが麗澤大学で学んだ英語以外の第二言語科目で履修した「中国語」と「スペイン語」でした。特にスペイン語はコロンビアやチリなどの南米やブラジルからの学生、他にはイタリア語など姉妹言語が多く、使っている人も多いので挨拶やちょっとした言葉で話しかけるうちに距離が縮まっていきました。

    それからはクラスメイトともお互い英語、たまにスペイン語や中国語、日本語を使って他愛のない話をしたり、お互いの国の出来事や文化について話したりと色々な角度からの意見や価値観を共有することができました。

    24_5.jpg

    また、オーストラリアは多文化国家としても注目されており、たくさんの国から留学生や働きに来る人たちがいます。その中で今までの自分の価値観とは全く違う考えや教えに出会うなど、毎日が新鮮なことだらけで驚きに満ちています。

    そんな海外生活を通して、憧れや予想と実際のギャップに悩むこともありましたが、多面的な語学教育、何事も諦めず挑戦し続けたり物事を上手くやり遂げるための術など、麗澤大学で学んできたことを活かしてコミュニケーションを積極的にし、現地できた友人や仕事場で対応をするお客様とも良い関係を築けています。現在はブリスベンで、児童英語教師の資格を取るための学校に通っています。海外で学んだこと、感じたこと、全てが自分の未来への一歩と思い、自分がこちらにいる間にできる限りチャレンジをしたいと思っています。

    海外に飛び出すというのは不安もあり、自分がつくりあげてきた環境が180度変わります。そんな一歩を踏み出すには、とても勇気がいると思います。でもその先には必ずといっていいほど見たことのない世界や大いなる可能性が広がっています! やらずにする後悔は、ずっとくすぶったまま心に残りますが、やった後悔は心に残ったとしても必ず実りあるものになります。自分自身がやりたいと思うことを叶えられるかは自分次第。その瞬間にいい選択ができるようにするためにも大学生活の時間を大切に、様々なことにチャレンジをし、全てを学びに変えて欲しいと思います。

    SNSでこの記事をシェア