教職員
2020/11/25

【前編】家族のような関わりの中で学生を育てる。
それが麗澤大学の教育です

【前編】家族のような関わりの中で学生を育てる。それが麗澤大学の教育です
田中 俊弘
外国語学部 外国語学科 教授
千葉県柏市出身。専門分野はカナダ研究(歴史)。日本カナダ学会 副会長。大学時代はイギリス研究を志すも、筑波大学大学院でカナダの視点からイギリス研究に取り組む教員との出会いがきっかけで、カナダ研究の道へ。モットーは、締め切りを守ること。「毎日小まめにスケジュールチェックをします」。今後5年間の目標は「教員としてだけでなく研究の世界にもしっかりと生き、成果を残すこと」。 全寮制時代の麗澤大学で、学生生活を謳歌したという田中俊弘先生。一体どんな学生生活だったのでしょうか?先生の学生時代の思い出、当時の麗澤大学の様子を教えていただきました。
目次

    全500人の学生と教員が寮生活。食事もお風呂も、遊びも一緒!

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    • 私と麗澤大学の関わりは幼少期にまで遡ります。父親も麗澤大学の教員だったので、キャンパス内にある職員住宅に生まれ育ち、子どもの頃から、父が学生を自宅に連れてきては、勉強会をしたり、一緒に食事をしたり、学生をサポートする姿をそばで見ていました。
      麗澤幼稚園、麗澤高校、そして麗澤大学に進学し、高校と大学では寮生活。当時は全寮制でしたので、全500人が生活を共にしていました。大学では若い先生方も同じく寮に住んでいて、学生と教員が一緒にご飯を食べ、お風呂に入り、夜は遅くまで語り合う――そんな毎日でした。あの頃は大学周辺に遊ぶところが何もなかったので「みんなで何かするか!」と、授業では厳しい先生方も、学生と一緒になって遊んでくれました。

    大学時代は、英語劇グループの活動にもどっぷりのめり込みました。顧問で指導者のイギリス出身の先生がまた熱血で、毎晩のように先生のお宅に呼ばれて、深夜まで英語で説教をされたり、褒められたり(笑)。朝から晩まで他人と濃密にかかわる、そんな4年間でした。

    先生方も一緒に盛り上がったクリスマス・パーティの思い出

    • 今もそうですが、麗澤大学の先生方って、学生が「こんなことやりたい」と言えば、それをちゃんとキャッチして、全面的にサポートしてくれるんですよ。忘れもしないのは、大学1年次生の時のクリスマス・パーティ。英語学科の仲間と連れ立って、当時の担任であり、後に学長を務められた中山理先生(現・特任教授)に「学科1年次生のクリスマス・パーティをしたい」と直談判したら、先生は「いいね!いっそ、語学科全体のクリスマス・パーティにしましょう」とサポートしてくださいました。私が実行委員長になって、学生中心に、先生方も巻きこみながら準備をしました。

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    それから毎年の恒例行事となったこのパーティでは、時には実行委員会でお願いして 、キャンドルサービスの間にアメリカ国籍の教員に英語の詩を朗読していただいたり、ある日本人の先生には英語で演歌を歌っていただきました。また、仮装ダンスパーティでは先生方が「こんなこともできるよ」と積極的に提案の段階から参加し、協力してくれて大盛り上がり。しかも、学生である私たちと一緒に楽しんでくれたのがすごく嬉しくて。また進路に悩んでいる時も、ゼミナールの先生が一生懸命に情報収集したり他の先生にも協力を仰いでくださったりと、そして先生方は私たち学生を本当に親身にサポートしてくださいました。
    麗澤大学では、自分のことを心から気にかけてくれる先生方、同級生や先輩がいつもそばにいて、皆から色んなアドバイスをもらって、自信もついたし、他方で自分の小ささも教えてもらったなと思います。家族のような関わりの中で、学生を育てること。それこそが、麗澤大学が大切にする教育の在り方であり、私も今は教員として、実践していきたいと思っています。

    学生がたった一日で見違えるように成長する。
    授業では得られない経験です

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    • 学生には、勉強だけではない「彩り」のある学生生活を送ってほしい。そのためのサポートを、できる限りしていきたいと思っています。私が運営する「Hospitali-Tee Project」もそのひとつ。麗澤大学の学生が中心となって、浅草やお台場などを訪れては、外国人観光客のサポートをするボランティア活動で、卒業生に声がけいただいて始まった企画ですが、学生たちが「こんなことをやりたい」と声をあげていく中で、私が運営を引き受けました。

    年に4回ほど開催し、多い時には100人近く参加するのでマネジメントは大変ですが、学生リーダーたちが、どうすれば参加者が満足できるかを一生懸命に考えながら取り組む姿は、教室では見られない頼もしさがありますよ。当日も、最初は見知らぬ外国人に英語で声をかけるのを尻込みしていた学生が、先輩に背中を押されて、一日の終わりには会話できるようになって、自信をつけて帰っていくなど参加者同士のつながりも生まれます。浅草やお台場で100人ものマネジメントをする経験や、たった一日で見違えるように成長する学生の姿を目の当たりにしたり、さらには人間関係を広げる経験は、授業ではなかなか得られないものだと思いますよ。

    カナダデー、花火大会、迷える羊の会・・・
    教職員と学生を招いてホームパーティ!

    • 私がパーティ好きなこともあって()、学生と教職員を自宅に招いてホームパーティを開くことも度々です。たとえば、毎年71日、カナダの建国記念日(カナダデー)の前後の週末には、カナダに訪れたことがある、あるいはカナダに興味がある学生、そしてカナダご出身の先生方をご招待。カナダ国歌を歌ったり、カナダ風の料理をみんなで囲み食べたり飲んだりして歓談しています。他にも、毎年恒例で地元の「花火大会」に合わせて開くパーティや、元はひつじ年の教職員と学生で立ち上げ、その後も声がけに応えたメンバーを集めた「迷える羊の会」も...。

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    パーティには 外国籍教員やお互いに面識がない学生も集まるので、そこで新しいつながりができますし、外国籍教員と英語で話す良い機会にもなります。学生同士で飲むだけでなく、時には『大人』とお酒を酌み交わすのも、学生にとって良い人生経験になるのではと思っています。教室以外でも人とつながる機会、そして自分の世界を少しでも広げる機会になればと。もちろん強制はしませんが、「今度こんなのがあるから、良かったら来ない?」と、学生に声をかけています。

    一歩前に踏み出せない学生には何かしてあげたい、
    声をかけて引き入れたい

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    • 私たち大学の教員は研究者であり、研究活動に取り組みながら、その研究の一端を授業で見せるというのが、本来の大学教育なんですね。ところが麗澤大学には、研究のための時間も学生のために費やし、プラスアルファのサポートを惜しまない教員が少なからずいます。私もそのうちの一人のつもりでいます。もちろん、自分でどんどん人とつながって、世界を広げていける学生は大丈夫ですが、それがうまくできない学生に対しては、何かしてあげたい、声をかけて引き入れたい。

    「学生を育てる」とは、そういうことだと思っています。おかげで私も、教室では見ることができない、学生の色んな素顔を見ることができます。学生と一緒に泣いたり笑ったり、たくさんの感動があります。教員として、一人の人間として、素晴らしい経験をさせてもらっているなと感じています。

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