教職員
2020.12.01|最終更新日:2022.06.15|

【後編】変化する環境に楽しんで適応しよう!それも「いち早く」!

【後編】変化する環境に楽しんで適応しよう!それも「いち早く」!

麗澤大学の卒業生で「企業倫理(ビジネス・エシックス)」をテーマに研究活動をされている寺本佳苗先生へのインタビュー。 後編では、先生の授業にかける思いや、コロナ禍をどう乗り越えるか?など、お話を伺います。

寺本 佳苗
経済学部 経営学科 准教授
茨城県阿見町出身。専門分野は「企業倫理」。趣味は読書。幅広いジャンルを読み、特に好きなものはミステリーと経済小説。「好きな作家さんはたくさんいますが、一人あげるなら、池井戸潤さん。全作読んでいて、中でも『架空通貨』がとても面白かった!」。夢は、周りの人が幸せになること。「周りの人が幸せなら、私も幸せになれる気がするから」。 「企業倫理(ビジネス・エシックス)」をテーマに研究活動をされている寺本佳苗先生。麗澤大学の卒業生でもあります。 前編では、先生の研究テーマや学生時代のこと、後編では、授業にかける思いや、コロナ禍をどう乗り越えるか?についてお話を伺います。
目次

    私が麗澤大学で経験したことを、今の学生にしてあげたい

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    • 大学で4年間学ぶということは、社会に出た時、皆さんを助ける武器になります。仕事でトラブルに直面した時も、大学で身につけた思考法が、きっと解決に役立つでしょう。だからこそ、今のうちに伝えておきたいことがたくさんあるし、伝えたいことが、学生にしっかり「届く」授業をしたいと思っています。そのために一番意識しているのは、学生が意見を言いやすい環境づくり。学生に届く授業をするには、まずは、学生が何を知りたくて、何がわからないかを知る必要があるからです。授業では、学生の発する言葉や雰囲気に応じて、今、目の前にいる学生に少しでも伝わりやすいよう、その場、その場で授業の内容をアレンジしています。

    今はコロナ禍の影響でオンライン授業になり、これまでのように学生とインタラクティブにやり取りをすることは難しい状況ですが、アンケートやチャット機能を駆使しながら、学生の意見を授業に活かす工夫は続けていますよ。

    • 一方、何を学ぶかは、学生に任せたいなと思います。麗澤大学を選んだ理由も学びたいことも、学生一人ひとり違いますから、押しつけることはしません。大学では、自分の興味関心の赴くまま、好きなことをじっくり学んだらいい。私も学生時代、自分が学びたい分野をとことん追究させてもらいました。失敗することもありましたが、それも含めて糧になります。それは、麗澤大学の先生方が「何でもこい!」と、どんな学生も寛容な心で受けとめて、一人ひとりに必要な学びを与えてくださったおかげ。私が学生の頃にしてもらったことを、今度は私が、麗澤大学の学生にしてあげたいと思っています。

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    コロナ禍でスキルアップ!学生と一緒に楽しみながら勉強中です

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    • 新型コロナウイルスの影響で様々な変化を余儀なくされ、学生も教職員も対応に追われて大変ですが、良い面もあります。学生も教職員も、確実にスキルアップしているということです。直接会うことができない中、どうすればスムーズにコミュニケーションを取ることができるか。私も学生も、色々な方法を試しています。そのおかげでツールを使いこなすスキルや、オンラインコミュニケーションで気をつけるべきマナーやルールも、自然と身についてきました。こうしたスキルが必要なのは、今だけではありません。

    たとえば将来、リモートワークになる可能性も十分にありうるわけで、仕事をする上でも必須のスキルとなるでしょう。今この機会に、オンラインスキルを習得できるのはとても良いことだと思います。ネガティブに感じる状況も、心持ちによってポジティブに変えることは可能です。私も、学生と一緒に「このアプリいいね!」「こういうのもあるよ」と楽しみながら勉強しているところです。

    楽しんで適応する能力は、自分の新しい可能性を最大限に広げる原動力になる

    • コロナ禍によって生活が急変し、進路選択を前に、大きな不安と焦りを感じている高校生も少なくないと思います。ただ、いつの時代も世の中は変化し、常に不安定なもの。安定していることって、実はないんだと思います。大事なのは、変化する環境をどれだけ楽しんで適応していくか。それも「いち早く」適応することが、とても重要です。新しいツールの使い方を勉強する、コミュニケーションの取り方を工夫してみるでもいい。環境に適応するということは新しい可能性を引き出し、自分を進化させる原動力になります。そして、様々なことに興味を持ちいち早く適応することを続けていけば、新たな環境を生み出すセンスが磨かれるのだと思います。

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    麗澤大学のみならず、すべての大学が、コロナ禍においても学生の皆さんが十分に学ぶことができるよう、一生懸命に取り組んでいますし、企業や様々な組織も、この環境に適応すべく大きく変わろうとしています。皆さんも、この機会に新しい考え方や知識、スキルを身につけて、自分の可能性をさらに広げていきましょう!


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