【後編】挑戦への恐怖心を乗り越えたところに成長のチャンスがある。教えてくれたのは「麗澤大学模擬国連団体」です
在学中は「模擬国連」の活動にのめり込み、2022年1月現在、楽天グループ株式会社でECコンサルタントとして活躍する青柳昌樹さん。後編では、麗澤大学の先生方との思い出、現在の仕事についてお話を伺います。
模擬国連:世界中の大学生、高校生が一国の大使として、疑似的に国際連合(以下、国連)の会議を行う活動。それぞれ担当する国の立場から、政策立案やスピーチ、他国との交渉を行い、国際問題や国連の機能、国際政治の仕組みを理解することを目的としています。麗澤大学は2011年からワシントンD.C.で開催される全米模擬国連大会に10年連続参加しています。
ホームライフ事業課 第二推進チーム アシスタントマネージャー
[外国語学部 外国語学科 英語コミュニケーション専攻 2017年3月卒業]
麗澤大学には素敵な先生方がたくさんいる
-
私の学生時代の思い出として印象に残っているのは、先生方のこと。特に外国語学部であり、当時、模擬国連団体の顧問だったクリス・マクヴェイ先生は、私たちの心をいつも温かく包み込んでくださり、人にパワーを与える本当に素敵な先生でした。2年次の冬、全米模擬国連大会からズタズタになって帰ってきた時には「英語のネイティブスピーカーではないのだから英語が話せないのは当たり前だよ。たくさん間違えて経験を積みなさい」とクリス先生が励ましてくださったおかげで、私は前を向くことができたのです。私にとっても、団体にとっても、なくてはならない大きな存在でした。
2018年度に退職された外国語学部の成瀬猛先生のことも忘れられません。成瀬先生はJICA職員として様々な国や地域で活動されていた方で、当時、成瀬先生の研究室によくお邪魔しては、時間が経つのも忘れ様々なお話を聞かせていただきました。成瀬先生と、国際協力や模擬国連について熱く議論したことは私にとってとても良い思い出です。
麗澤大学は小規模な大学なので先生方との距離が近く、学生は学部や専攻などの垣根を越えてつながりやすかったですね。皆すぐに仲良くなれるので、いろんな意見を交わすことができました。自分が経験していない留学の話を聞いたり、様々な良い刺激をたくさん受けました。
仕事はすごくおもしろい!悔しい気持ちも仕事に対するモチベーションにつながる
2022年1月現在、私は楽天グループ株式会社が運営するECサイト「楽天市場」のECコンサルタントとして、ダイエット・ウェルネスジャンルの店舗に対するコンサルティング業務を行っています。各店舗の売上目標を達成するために、広告出稿やページの改善、商品開発、クーポンを活用した販売促進など、様々な施策を提案しています。
-
売上が伸び悩んでいる店舗に改善策を提案し、成果が出て「ありがとう!」と感謝の言葉をいただいた時や「青柳さんが担当で良かった」と喜んでいただけた時は大きなやりがいを感じます。一方、私の力が及ばず、課題や問題が解決できない時はとても落ちこみますが、それもまた「もっと力をつけよう!」と仕事に対するモチベーションにつながります。マーケティングや商品開発のスキルを磨くために、毎朝早起きしてビジネス系の本を読むのが私の日課です。仕事はすごくおもしろいですね。
自分の弱い心に克てるようになったのは模擬国連の活動経験のおかげ
-
学生時代の模擬国連の活動経験が仕事に活かされているところは、社内公用語が英語なので英語のスキルなどもありますが、一番は、怖くても逃げずに立ち向かうという姿勢です。たとえば先輩から担当を引き継ぐ際、初回の商談は先輩に同行をお願いすることもできますが、私は思いきって一人で商談に挑みます。大きな案件の時は正直不安な気持ちもありますが、そこで先輩に頼っていたら、自分の経験値は上がらないと思います。失敗を恐れず経験を積み、力を身につけておけば、部下や後輩が困った時に今までの経験や知識が役に立ちます。
「怖いから」という理由で目の前の物事から逃げてしまうとものすごく後悔すると思います。なぜなら、恐怖心を乗り越えたところに成長のチャンスがあるのに、それを掴むことができないから。そういう後悔はしたくないので、「怖くても挑戦する」と決めています。子どもの頃から怖がりで、逃げてばかりの性格だった私が、自分の弱い心に克てるようになったのは模擬国連の活動経験のおかげです。