外国語学部
2022.03.28|最終更新日:2022.05.26|

【前編】広い視野を持ち、多様性を得ることは「人」を豊かにしてくれる

【前編】広い視野を持ち、多様性を得ることは「人」を豊かにしてくれる

専攻で世界の国々について学んだことや在学中の留学体験を活かし、日本の労働問題をテーマに卒業論文に取り組んでいる矢口さん。この4年間、英語・リベラルアーツ専攻で学んだこととは? お話を伺いました。

矢口 直樹
外国語学部 外国語学科 英語・リベラルアーツ専攻 2022年3月卒業
茨城県出身。趣味はフットサルと大学から始めたギター。2022年4月から空気圧制御機器のトップメーカーであるSMC株式会社に総合職として就職予定。

※取材時、4年次生
目次

    大学選びの条件は「小規模」。温かい雰囲気に惹かれ、麗澤大学へ

    私は商業高校出身で、大学ではそれまで学んできたことを活かし、経済や経営学部に進学するつもりでした。しかし、中学生の頃から英語が大好きで、やはり将来は英語を使う仕事で食べていきたい! と進路変更。英語を学べること、かつ、小規模であることにこだわって大学を探し、見つけたのが麗澤大学でした。

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    • 小規模にこだわったのは、子どもの頃からサッカーをしていてチームで動くことが多く、気心の知れた仲間といるほうが居心地が良くて、力を発揮しやすいと感じていたからです。他大学のオープンキャンパスにも参加しましたが、麗澤大学の教員と学生の距離が近いところや、温かい雰囲気に惹かれ、麗澤大学への進学を決めました。英語・リベラルアーツ専攻を選んだのは、英語だけでなく世界各国の情勢や文化を学べるこの学校のカリキュラムが、好奇心旺盛な私にぴったりだと思ったからです。

    英語力とグローバルな視野が自然と身につく環境がある

    英語・リベラルアーツ専攻では、アメリカやイギリス、カナダなど、英語圏の国々についてさまざまな事柄を英語で学ぶことができます。たとえば、1、2年次の必須科目「ENGLISH WORKSHOP」は、すごく自分の力になったと思える授業のひとつです。アメリカの戦後の金融機関を舞台にした映画など、映画を教材としてアメリカの歴史や文化を学ぶ授業ですが、字幕なしで映画を観るので最初はさっぱり聞き取れませんでした。しかし、授業内ではまずは自力で理解するよう求められるので、自然とリスニング力が身につきましたし、先生の解説のおかげでアメリカに対する理解も深まりました。

    • 印象的でおもしろかった授業は、3年次に受講した「現代イギリス文化・社会」です。イギリス出身のトリキアン先生が担当する授業で、先生の学生を楽しませようとするサービス精神がとにかくすごいですよ! 当時はオンライン授業で、パワーポイントを使った講義形式でしたが、それがただのパワーポイントではないのです。音楽や映像を駆使していて、たとえばイギリスの競馬文化がテーマの時は馬を画面中に駆け回らせたり(笑)。毎回、工夫を凝らした演出をしてくださいました。インパクトがあって頭に残りますし、イメージがあることでわかりやすく、この授業のおかげでイギリスの歴史はもうばっちり理解できたと思います。

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    本専攻は、毎日、グローバル教員から生の英語を聞いて、世界の国々について考える環境が整っています。意識しなくても自然と、英語力とグローバルな視野が身につきました。その学びが一番輝いたと思うのは、留学して世界に飛び出した時です。

    海外で生活する自信がついた! 憧れのイギリスに留学

    私は海外サッカーが好きで、憧れだったイギリスのプレミアリーグを一目見るために、大学では絶対にイギリス留学しようと決めていました。そのためにまずは海外での活動経験を積んでおこうと、1年次の夏セッションにフィリピンのセブ島で行われる短期海外研修に参加しました。毎日、朝7時半から夕方6時まで、マンツーマンの英語レッスンを受けました。最初は英語がさっぱりわからなくて英語が嫌になりかけましたが、3週間目くらいから突然、わかるようになり、自分でも驚いたことを覚えています。帰国する頃には、中国や韓国から来ていた留学生と仲良くなり、一緒にストリートバスケをするほどになっていました。この経験から、それまでは英語で会話することが英語を学ぶ楽しみでしたが、初めて、英語で話すだけでなく、英語を使いながら一緒に活動する楽しさを知ることができました。

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    • 2年次の冬セッションには、念願のイギリス・リーズ大学のランゲージセンターに約半年間留学をしました。入学時310点だったTOEICスコアは、その頃600点台に伸び、英語学習の集大成のつもりで渡英しました。
      リーズはイギリス北部にある都市で、街を歩くとあちこちに煙突があります。かつて工業都市として栄えていた頃の名残で、今も工場の跡地が住宅などに活用されているのです。留学前に授業で培ったイギリスの歴史や文化の知識が、私の留学体験をより濃いものにしてくれたと感じています。

    • 留学中は、授業や学園祭を通してリーズ大学の学生や、また、寮内のビリヤード場でほかの留学生と交流したり、現地の人と公園で毎週のようにサッカーをしたり。2週間かけてイギリスの地方を巡る一人旅も経験しました。バスや宿もすべて自分で手配するのは想像以上に大変でしたし、訪れる先々でその地方の訛りがあり、英語が一切通じなくて落ち込むこともありましたが、諦めずに現地の人たちとコミュニケーションを取り続けたことで、海外で生活する自信がつきました。

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    学びの本当の価値を理解する。英語・リベラルアーツ専攻で得たこと

    もし、私が勉強もせず、いきなり留学していたら、相手が外国語を話すというだけで物怖じして、積極的に関わることなんてできなかったと思います。それに留学は観光とは異なり、その国で生活をするということは良いところだけではなく負の側面も見ることになります。たとえばイギリスにホームレスが多いと知ったら、それだけでイギリスに幻滅してしまい、どうしてホームレスが多いのか、どんな社会的背景があるのかなど、イギリスをもっと深く理解しようとはしなかったかもしれません。

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    • 現地の人たちとたくさん触れ合い、視野を広げることができたこと、イギリスという国と向き合う中で物事を深く考えるようになり、人としても大きく成長できたこと。これらは、留学前に本専攻の学びがあったからこそ成し得たことです。
      英語・リベラルアーツ専攻の授業では、ひとつの国を多面的にとらえて理解し、受け容れる姿勢を学びました。また、少人数制で人と触れ合う機会が多く、留学生や外国人の先生とも話す機会がたくさんあります。

    さらに、麗澤大学全体が、「皆、仲間! 誰でもウェルカム!」という雰囲気がある大学です。そのおかげで、留学前からすでに多様性や他人に対するバリアが取り払われていましたね。留学先でも、相手がどの国の出身であろうと臆することなく接することができましたし、相手の母国を受け容れることができました。そして私は留学したことで、本専攻の学びの本当の価値を理解することができたのです。

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