卒業生の活躍
2022.09.08

【ハワイに移住した卒業生】夢を宣言することでチャンスは掴める。ハワイ留学で見つけた私らしい生き方

【ハワイに移住した卒業生】夢を宣言することでチャンスは掴める。ハワイ留学で見つけた私らしい生き方

麗澤大学外国語学部を卒業し、現在ハワイに移住し夢に向かって挑戦し続けている峯岸さん。ただ順風満帆ではなく、葛藤や困難を乗り越えながら今の場所にたどり着いたようです。そんな経験が何か高校生の後押しになれば、と今回ハワイからお話していただきました。

峯岸 菜々
外国語学部 外国語学科 英語コミュニケーション専攻 2018年3月卒業
千葉県出身。2020年2月よりアメリカ合衆国ハワイ州オアフ島へ移住。現在はハワイ州不動産免許を取得し、スターツインターナショナルハワイINCのプロパティマネジメント部署に所属。愛する海でサーフィンを楽しみながら充実したハワイライフを送っている。
目次

    「絶対にアメリカへ留学したい!」麗澤大学の国際性が進学の決め手

    • minegisisan_1.jpg
    • 叔母がアメリカのロサンゼルスで仕事をしていた関係で、幼い頃からアメリカ本土をはじめ、海外のさまざまなところへよく旅行していました。学生時代には洋画や洋楽に夢中になり、母と一緒にブリトニー・スピアーズの曲を聴いたりしました。また、幼少期に訪れたアメリカで人々の優しさが強く印象に残っていたこともあって、段々と英語やアメリカが好きになり憧れを抱くようになっていきました。

      高校生の時には「絶対にアメリカへ留学したい!」と強く思っていたので、大学選びの基準は「語学や留学に特化した大学」と決めていました。

    外国語学部に歴史があり、海外提携校・交流校も多い麗澤大学の国際性は、私にとってとても魅力的に感じられました。実際、留学先を選ぶ段階でハワイの大学が麗澤大学の提携校になかったとしたら、今ハワイで生活する私はいなかったかもしれないと思うと、不思議な気持ちになります。

    また、私は千葉県出身で小学生から高校生までバスケットボール部に所属していたので、麗澤中学・高等学校とバスケットボールの試合があった際は、よく麗澤大学のキャンパスを訪れていました。本当に緑豊かなキャンパスで、中学生の時に初めて訪れてから「こんな自然溢れるところで勉強できたらいいな」と思っていたこともあり、指定校推薦で麗澤大学 外国語学部 外国語学科 英語コミュニケーション専攻に入学しました。

    生きた英語にいかに触れるか。日本にいながらでも英語の環境をつくり出す!

    • 私が所属していた英語コミュニケーション専攻では、英語を話す「スピーキング」に力を入れている授業が多かったので、留学を希望していた私に必要な力を十分に身につけることができたと思います。また、語学だけでなく、英語圏の文化や歴史についても専門科目として学ぶことができたのも良かったです。

      特に、現在麗澤大学の副学長でいらっしゃる渡邊信先生の授業では、映画「プラダを着た悪魔」を観ながら実際に今使われている英語の表現などを楽しく学べたことが印象に残っています。先生のお人柄の良さもあり、大人気の授業でしたね。

    • minegisisan_main1.jpg

    お恥ずかしい話ですが私は勉強が得意な方ではなく(笑)、大学のサークル活動などにも参加していなかったのですが、「アメリカ留学」という目標はブレずに持っていたので、大学時代は「生きた英語を学ぶ・使う」ということを強く意識して日々過ごしていました。

    例えば、映画を英語音声と英語字幕で見たり、映画のセリフをリスニングして書き留め、その文章を覚えたりするなど、自分なりに工夫して勉強していました。また、外国人の友達をつくったり、アルバイト先もあえて電車で1時間もかかる外国人観光客の多い表参道のカフェを選んだりして、"生きた英語"に触れる努力をしていました。アルバイト先では、お客様のほとんどが英語で会話していたので、自然と生きた英語にたくさん触れて使うという経験ができ、その積み重ねで、スピーキング力を高めることができたと思います。

    私も最初はシャイだったんですよ! こんな風にインタビューなどで話せるタイプではなかったのですが、大学在学中に生きた英語を使うという経験を積み重ねたことで、段々と内面も変化していったように思います。


    「30歳までにハワイに移住!」 留学を通して決意した夢

    • minagisisan_3.jpg
    • 大学3年次の時、5ヵ月間ハワイに留学しました。初めて長期で日本を離れる経験はとても貴重なものでしたね。「アメリカに留学したい」という目標の中で、留学先にハワイを選んだのはサーフィンがきっかけでした。母がボディボードをずっとやっていて、幼い頃から海で過ごすことが多かった私は「いつかサーフィンをしてみたい」と思うようになり、大学1年次の頃からサーフィンを始めました。

      それからサーフィンの映画を見るなどして、どこまでも広がるハワイの青い空、美しい海を知りました。「こんな場所でサーフィンをしたい!」とハワイに対する憧れを抱くようになりましたね。

    嬉しいことに麗澤大学はハワイに海外提携校があったので、留学のための視察も兼ねて、大学2年次の時に人生初の一人旅としてハワイに行きました。その時ハワイの人々の優しさや自然の豊かさに触れ、ハワイという場所に惚れ込み、すぐに「ここだ!」と留学先を決めました。

    そして、ハワイ大学リーワード・コミュニティカレッジへ留学していた時は、学校があるパールシティという場所でホームステイをしました。アメリカ人のホストファザーと中国人のホストマザーはとても温かい方たちで、料理は本格的な中華料理をつくってもらうことが多く、それも今思うと多国籍の文化が集まるハワイならではの貴重な体験でしたね。

    ハワイ大学リーワード・コミュニティカレッジの授業は、当時は月・火曜日は午前中のみ、水・木・金曜日は午後のみというゆったりとした時間割でした。授業は英語の文法や構文を基礎から学ぶものが多く、それまで何でも感覚で覚えていくタイプだった私は、そこで改めて基礎を学び直すことができました。この経験が現在の仕事でもとても役立っていると感じます。また、世界中から集まる多国籍の学生と一緒に学ぶ中で、彼らの積極性やさまざまな文化的背景を知っていくことはとても刺激的でしたね。

    授業がない時間帯は、いつもホームステイ先からバスで片道1時間以上かけて、ワイキキビーチまでサーフィンをしに行っていました。そのくらいハワイの海が大好きなんです。ホストファザーからは「また行っちゃうの?」と寂しがられるほど、いつもアクティブに活動していました。オアフ島以外にもマウイ島などにも遊びに行き、充実した生活を送ることができたと感じています。

    麗澤大学からは、留学のために返済不要の奨学金をいただいたことをはじめ、さまざまなサポートをいただきとても感謝しています。留学したいなら麗澤大学は本当におすすめです。留学を経験して「30歳までにハワイに移住する!」という人生の大きな目標が新たに見つかりました。


    自分らしく生きる、ハワイは心がほっとする場所

    • 「30歳までにハワイに移住」という目標ができてからは、まずはお金を貯めることに注力しました。就職活動では、サービス業と営業のどちらが向いているか、大手企業とベンチャー企業のどちらが私にとって働きやすいかなどを考えました。そして、卒業後は自分が頑張った分だけお給料がもらえる歩合制のベンチャー不動産の営業職として働きました。

      そこでは同期内1位の営業成績を取ることができたのですが、だんだんと、「この仕事を続けることで『ハワイで暮らしたい』という夢からどんどんかけ離れていっているのではないか」と感じるようになり、退職することを決意しました。

    • minegisisan_4.jpg

    仕事を辞めてから次の仕事に就くまでの間に再度ハワイを訪れました。その際、日本で働いていた時に知り合ったハワイで働いている方たちとお話をさせてもらう機会を現地でつくり、その方たちにいろいろと相談にのっていただきました。

    その時にお話しした方の一人が「どんな方法でもいいから働きたいなら早くおいでよ! 来ちゃえばなんとかなるから!」と背中を押してくださり、もう少し先だと思っていた移住のタイミングが早まりました。この期間中ニューヨークにも滞在したのですが、東京からニューヨーク、ニューヨークからハワイへと移動していく中で、ホノルル空港に着いた時、ほっとした安心感がありました。「やっぱりハワイだな、海が近くにあって自然が近くにあるハワイが私の居場所だな」と再認識することができました。

    ただし、ハワイで暮らすとなると物価と家賃が高いというデメリットがあります。牛乳も2リットル程で500円以上しますし、家賃もワンルームで$1,500〜(約20万円)くらいが相場です。本当に高いです! ですが、ハワイに住んでいる人たちはあまり細かいことは気にしませんし、人目を気にせず自分らしく生きている人が多く、そうした文化的な違いから得られるメリットに魅力を感じています。

    休日や祝日の家族やコミュニティでの集まりを大切にしているところも良いなと思います。仕事でも皆さん定時にスパッと帰りますしね(笑)。私もサーフィンやハイキングなどをしてハワイ生活を満喫しています。


    人と出会い、宣言し、行動する。 次の目標はキャリアアップ

    • minegisisan_5.jpg
    • 2020年の2月にビザが取れて念願のハワイへ移住したのですが、新型コロナウイルス感染症のパンデミックが始まったのと同じタイミングでした。

      最初は現地の出版社に就職できたのですが、コロナ禍の影響を受けて、その年の12月に一時解雇されることになってしまいました。ビザの関係もあり、2カ月後までに新しい仕事を見つけなければ日本へ強制帰国という状況になってしまい、「せっかく夢のハワイ移住ができたのに一瞬で終わってしまうのか......。」と、その時は生きた心地がしませんでした。コロナ禍で求人も少なく、どうしようかと考えていた時に、前職の方から今の仕事を紹介していただき、現在の職に就くことができました。助けていただいたご縁に感謝しています。

    現在の仕事では主に、長期賃貸の入居者を見つけ、物件の管理をするということをしています。物件のオーナーは日本の方、実際に入居している方はアメリカの方という場合が多く、英語と日本語を半分ずつ使いながら仕事をしています。日本という遠方にお住まいのオーナーの方が不安に思っていることなどを解消したり、家賃アップの契約が取れたりした時に「ありがとう」と声をかけていただけることがやりがいです。

    海外で働きたいと思っている方へ私の経験からアドバイスできることは、たくさんの人と出会い、夢をたくさんの人に宣言し、語学の勉強をし、立ち止まらず行動するということです。私も日本の不動産会社で務めていた時に「将来の夢は何?」とお客様から聞かれ、「30歳までにハワイに移住することです!」と答えていたのですが、そこで実際にハワイで働いている方を紹介してもらえたりしました。このように周りに宣言していると、どこかのタイミングでチャンスをもらえるということがあるかもしれませんし、自分へ「実現させるんだ」と言い聞かせて、イメージを刷り込んでいくこともできると思います。

    実は、予定よりもだいぶ早く目標を達成してしまった為、ハワイに来てからは少し燃え尽きてしまった時期もありました。ですが、ハワイに住み続けたいという想いは間違いなくあるので、これからは不動産の管理だけでなく売買を担当するリアルターとしてキャリアアップしていくことが新しい目標です。どんどん行動し続けようと思います。

    高校生の皆さん、素敵な夢や目標を見つけ、恐れずに前を向いて行動し続けてくださいね!

    SNSでこの記事をシェア